TBS 1973年6月21日
あらすじ
八百一の次男・明子(井上順)の紹介で親類の松崎(石島房太郎)と、肉屋の長女・玉子(波乃久里子)が見合いする事になっていたが、この話にはワケがあった。玉子に好意を持っているが、直接プロポーズ出来ずにいた明子は、松崎の名を使い、自分が見合いの席に出ようと考えていたのだ。 この日は、荒物屋の長女・名津(長山藍子)も見合いの日だった。
2025.7.3 BS12録画
歌が愛に”父の日”のプレゼントを贈る。荒物屋のおかみさんに頼んだワンピース。
作:平岩弓枝
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音楽:平井哲三郎
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協力:築地東京魚商業協同組合
東京青果物商業協同組合
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志村愛(あい):水前寺清子
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志村歌(うた):山岡久乃
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熊取唯一(ただいち):岡本信人
山口中(あたる):時本和也
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寺川元気(もとき):石坂浩二
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寺川明子(あきじ):井上順
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寺川百子(ももこ):葦原邦子
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熊取乙美(おとみ):園佳也子
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小川七之輔:松下達夫
柴田保:森本健介
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中央(なかお)玉之輔:佐野浅夫
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中央方子(まさこ):奈良岡朋子
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中央玉子:波乃久里子
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中央素子(もとこ):沢田雅美
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新堀名津(なつ):長山藍子
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新堀未絵(みえ):音無美紀子
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松崎秀樹:石島房太郎
エース・プロ
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木下三三九(さんさく):児玉清
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木下行司(ぎょうじ):新克利
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木下桔梗(ききょう):佐良直美
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プロデューサー:石井ふく子
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演出:川俣公明
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制作:テレパック
TBS
前回、出演時は七之”助”だったのになぁ。
魚平
仕入れに出かけようとする愛に雨が降っているか確かめようとする歌。愛は歌が雨女なので洗濯なんかしなくていいという。あらゆる行事が雨で延期になる女、歌。素子が寝不足で寝坊したので、車に乗せてほしいと頼みに来た。八百一の一周忌に来る親戚と玉子がお見合いをするという話をする。
中央肉店
美容院に行ってきなさいと方子が言うが、玉子は行こうとしない。ジャガイモを潰す玉子のすぐそばでタバコを吸う玉之輔。なぜか方子が美容院に出かけた。案外、このごろ、年上はモテてると保が言う。この前も年上がどうのとか言ってたけど、そういう時代あった??
八百一
臨時休業の貼り紙が出ていて、百子と元気が法事に出かける準備をしている。明子はお経のさわりだけでいいんじゃない?と提案。松崎の様子を気にする明子に百子は松崎から電話があり、重要な会議があるため、抜けられないと連絡が来ていたことを話す。
百子は中央家が松崎に会いたいと言っていて、重役で顔の広い松崎に縁談の世話をしてもらおうと思っているのでは?と推察する。
熊取家
繕い物をする唯一。乙美の喪服か。
中央肉店
明子が顔を出し、玉之輔とお見合いの話をした。父親の一周忌に見合いをする息子ってどうですかねえ? 不謹慎じゃないですか?とそれとなく尋ねるが、玉之輔は子供の幸せを願わない親はいないと肯定的。明子は三三九で3時過ぎにお見合いをセッティングした。
荒物屋
店先にロッテの何かを売ってるな。ガム? 行司が顔を出し、名津を気にする。未絵が今日は名津のお見合いだというと慌てたような態度を取り、未絵は気持ちを聞いてみるが、未婚の女性が減るのがいやなだけだと答えた。名津が帰ってくると、ふてくされたような態度で帰ってしまった。
寺川家
歌が仏壇に手を合わせに来た。しんみりムードの寺川家。明子は涙を拭き、仏壇に向かって一日も早く初孫(ういまご)を見せてあげるからねと手を合わせる。
三三九
行司が寝ていると聞き、心配になる三三九。行司が「お医者さまでも草津の湯でも…」と一節歌ったので、桔梗は失恋したのだと三三九に教えた。
お医者様でも草津の湯でも惚れた病は治りゃせぬ…ということわざがあるんだね。類句が「恋の病に薬なし」。
玉之輔が来店し、玉子の見合いをするから席を取ってくれと頼んで、帰って行った。
三三九は中央肉店に鶏肉を取りに行ってから、行司の様子がおかしくなったと思っており、失恋相手を玉子と思い込む。
熊取酒店
素子が顔を出した。店の奥では乙美の着付けを唯一が手伝っていた。素子が玉子に見合いがあることを話していると、愛が店にインスタントラーメンを買いに来た。乙美は店に来た愛の様子を気にし、店に聞こえるような大声で「年頃になっても男みたいな格好で見合いの一つもない」と嫌みを言う。娘くらいの年頃の人にそんなこという人、やだね。ムッとして店を出ていく愛。
店に戻ろうとした愛に未絵が何買ったの?と話しかけてきて、今日はうちの姉さん見合いなのと話した。
志村家
買ってきた袋麵をちゃぶ台の上に投げるように置いた愛を男じゃあるまいし、と注意した歌。誰も私を女だと思っちゃいないよと愛が怒る。世間さんはみんなお見合いだよと玉子や名津にお見合いがあることを話した。歌が先に八百一に行って香典を持っていったと聞くと、五代目当主は私なのに!と愛はブーブー文句を言う。
中央家
美容院帰りの方子はタバコを吸いながら、三三九でお見合いなんてみっともないという。焼き鳥屋でお見合いなんて聞いたことない。素子は静かでムードのあるところがいいと方子の言うことに同調する。しかし、玉子はどこでもいい。
寺の境内に呼び出された玉子は三三九から行司が玉子を好きで寝込んでいると聞かされ、信じられない。三三九は今日のお見合い、お義理でするのならやめてくださいと頭を下げ、八百一にも謝りに行くという。
法事を終え、寺川家に戻ってきた元気たち。三三九が顔を出し、玉子さんのお見合いのことで…と百子に話しかけたので、明子がここでは何ですからと三三九を店から連れ出した。わけの分からない百子と元気。百子に弁当を魚平に届けてと言われ、元気のテンションが上がる。
中央肉店
玉子が店に戻ってきて、行司に好かれていたことを知り、浮かれて素子に話した。行司が好きとかじゃなく、男の人に好かれたということに喜んでいた。
桔梗と保が話していると、三三九と明子が寺に来た。三三九は明子に見合いをやめてほしいと頼む。行司が玉子を愛していると話すと、明子は玉子さんは僕のものです、愛してますと突っぱねる。
桔梗は♬僕の恋人は 玉子ちゃんと「黒猫のタンゴ」のメロディで歌う。
志村家に弁当を持っていった元気。店に客が来たので帰ろうとしたが、歌が愛に相手をしろと言うので、せっかくお茶も出したので…と引き止めたので、元気はニヤニヤ。一周忌は辛いという話をする。元気は亡父が怒るとすぐ殴るというが、殴ったあとに気にしていたと話すと、愛は幼い頃に父を亡くし、殴られたこともない、寂しかったと語る。
元気は君を見てると勇気が湧いてくる。女なのにやってんな!と思う。ガンガラしょっていく姿がとっても女らしいと褒めた。照れる愛。
”ガンガラ”は仕入れの時に持って歩く箱かな?
百子が顔を見せ、元気に松崎秀樹が見えたと知らせに来た。素子も元気のところへ来て、三三九に3時に松崎秀樹さんを連れてきてほしいと頼んだ。明子は行方不明。
新堀家
未絵は母と電話していた。5時に待ち合わせしていたが、名津はお見合いするが嫌になったとごね始める。未絵は名津と母が”生さぬ仲”だからいいようにこき使って嫁に出さないと噂になるのを気にしているのだと話すと、名津は自身も未絵と同じ母さんの子だと反論。未絵は好きな人がいるなら隠すことない、本当の母さんと思っているなら言えるはずだと言った。
三三九
玉之輔、方子、玉子が店へ。行司が顔を出したが、三三九も桔梗もいない。
熊取酒店
七之助が顔を出し、中が相手してると、乙美が帰ってきた。
荒物屋
桔梗が蚊取り線香、蚊やりぶたも買いに来た。
三三九と明子と寺の境内での話し合いが長引いていて、そこで使う。桔梗は行司が玉子が好き、玉子も行司が好きと話し、名津も未絵も驚く。
寺の境内
ベンチに座って話をする三三九と明子だが、蚊が多い。三三九は玉子に気持ちを伝えたのか聞くが、明子はまだ気持ちを伝えてないと答えた。蚊が止まっていたと三三九の頬をたたく明子。蚊ですで人をたたくネタ、昭和では定番だね。
寺川家
百子は松崎に中央さんの娘さんの縁談のことで話があるのではないかと説明し、松崎も自分の働く会社の社員のことだと思い、話が通じた。
魚平
中が駆け込んできて、乙美と七之助がもめていると歌に話した。
熊取酒店
七之助は乙美名義で5万円の香典をもらったことを感謝すると、乙美は隠れて唯一に会っていたことに気付き、七之助の首を絞め、怒り狂う。店に愛と歌が乗り込み止めた。
三三九
待たされていら立つ中央家。元気が松崎を連れてきて、玉子に紹介した。明子、焦る。
熊取酒店
唯一が帰ってくると、乙美が唯一をビンタした。愛が乙美を部屋に閉じ込め、歌が七之助、唯一を家から連れ出した。
中央肉店
玉子が怒って帰ってきて、素子は驚く。明子、元気が店に来て、明子は玉子さんと結婚したいと元気の胸で泣き出した。素子は玉子に知らせようとしたが、玉子は裏口から自宅へ帰ってしまい、明子の告白は聞いていなかった。
石坂浩二さんと井上順さん、立つと結構身長差あるんだね。
熊取家
部屋の隅でおとなしくなった乙美。愛は七之助も唯一も出ていったと話した。男の子は男親につく、唯一がまた両親と暮らしたいと思っていること、子供には何の罪もないと話した。「あんたみたいなチンピラに何が分かる?」って乙美も言うねえ。
愛は子供のころから好きだったという歌を歌う。
♬ともしび近く 衣縫う母は
「冬の夜」という文部省唱歌らしいけど、聴いたことなかったな。
店に戻ってきた歌、七之助、唯一も愛の歌に聴き入り、乙美は涙を流した。(つづく)
しんみりラスト。しかし、第3シリーズがもう次が10話なんて早いなあ。人間関係がごちゃごちゃ。
前回からフルネームで呼ばれがちの松崎秀樹役の石島房太郎さん。かわいいおばあちゃん役で有名な原ひさ子さんの旦那さんと知り、びっくり。

