徒然好きなもの

ドラマの感想など

【ネタバレ】ありがとう 第3シリーズ 第12話

TBS 1973年7月12日

 

あらすじ

八百屋の長男・元気(石坂浩二)は、愛が深川の魚屋・健二と付き合っている事が気になってならなかった。愛もまた、元気の事が気にかかり、健二のプロポーズを受け入れかねていた。そんな愛と元気なのだが、顔を合わせるとすぐ喧嘩になってしまうのだった。元気は、近く結婚する弟の明子(井上順)の為に、貯金をはたこうとしていた。それを知った明子は、感激のあまり泣いた。

ありがとうの歌

ありがとうの歌

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2025.7.10 BS12録画

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過ちを改めるにはばかることなかれ。ごめんなさいも言えない女は人間のクズなんだよと歌に説教され、元気のもとへ行った愛。

 

作:平岩弓枝

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音楽:平井哲三郎

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主題歌(クラウンレコード)

ありがとう

  作詞:大矢弘子

  作曲:叶弦大

  編曲:小杉仁三

  唄:水前寺清子

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協力:東京魚商業協同組合

   築地東京青果物商業協同組合

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志村愛(あい):水前寺清子

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志村歌(うた):山岡久乃

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熊取唯一(ただいち):岡本信人

山口中(あたる):時本和也

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新堀和泉:野村昭子

小川七之輔:松下達夫

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寺川元気(もとき):石坂浩二

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寺川明子(あきじ):井上順

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寺川百子(ももこ):葦原邦子

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新堀名津(なつ):長山藍子

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新堀未絵(みえ):音無美紀子

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梅田きよ:長内美那子

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山口三都:小鹿ミキ

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柴田保:森本健介

君野善吉:坂上忍

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熊取乙美(おとみ):園佳也子

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中央(なかお)玉之輔:佐野浅夫

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中央方子(まさこ):奈良岡朋子

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中央玉子:波乃久里子

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中央素子(もとこ):沢田雅美

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守田比呂也

松浪志保

たつみあきこ

遠藤暁子

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木下三三九(さんさく):児玉清

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木下行司(ぎょうじ):新克利

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木下桔梗(ききょう):佐良直美

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演出:川俣公明

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プロデューサー:石井ふく子

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制作:テレパック

   TBS

 

寺の境内

愛も落書きを消すのを手伝う。2人は張り合うように水をかけあい、びしょ濡れになって落書きを落とし、それぞれの家に帰った。

 

素子とギターを持った唯一が境内へ。唯一は父親が浮気したのは母を嫌いになったわけじゃない、物の弾み、魔がさした…って都合のいい解釈すぎる。素子は男の人ってそんなもの?と聞くと、唯一はマリリン・モンローエリザベス・テーラーが束でかかってきてもそんなことはしないと否定し、素子はニヤリ。

 

素子は父が病気だという設定にして、乙美を心配させたらどうかと提案。

 

熊取酒店

考え事をしてぼんやりしている乙美。そういや乙美のキャップ”R”でRの女だ!

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店にはお中元シーズンだからか?カルピス贈答用の箱がいっぱい並ぶ。

 

唯一が帰ってくると、名古屋のセキグチ病院から電話が来た。素子が看護婦のふりをして高血圧だのなんだのと電話していた。そういや前作は看護婦だったね。

 

中央肉店

保は月給日前で家にいて、素子の電話を気にする。近頃は表に出るとお金がかかる…時代にリンクしてるね。

 

熊取酒店

乙美に名古屋行きを勧める唯一。乙美は覆水盆に返らずと話し、太公望の話をする。

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元の話って、どっちもどっちな話だね。働かないからキレて出ていった妻。太公望が出世すると、戻ってきた妻に「覆水盆に返らず」と言った。妻が出ていくのも分かるし、太公望も働かなかったくせに随分偉そうな物言いするじゃないの!

 

乙美はとっととくたばってしまえとつぶやく。

 

寺川家

元気と百子が全部の貯金を計算していた。父さんが亡くなった時に取られた相続税が痛かったねえと元気が言う。百子名義のものは取っておいて、残り全部は明子の結婚式に充てる。父が2人のために貯めておいたものだと百子が言うが、まとまったものを持っていった方がいいと元気が力説する。帰ってきた明子は2人の話を立ち聞きしていた。

 

元気は大学卒業後、好きな仕事をさせてもらっている、明子は父が死んでそのまま店の手伝いに入ったと言っているのを聞いた明子はそのまま店を出た。ちょうど魚平から出てきた歌に見つかり、目頭を押さえる。

 

志村家

愛が善吉に空手?を教える。投げ飛ばすとか言ってるから柔道?

 

乙美が魚平を訪ねた。白い帽子、オレンジの玉の大きいネックレス、よそいきのワンピース。唯一が出かけていないので鍵を預けて、夜遅くなるけど必ず帰ると言って出かけて行った。

 

三三九

素子と唯一がカウンターに並び、全然脈がない、親父が死んだらせいせいすると言っていてガッカリしたと唯一が愚痴っていた。素子は旦那さんが浮気したら自分も浮気する、だって男女同権だもんとあっけらかんと語る。許す許さないではなく、私もする。浮気するしないで言い合いになると、素子は浮気したら肉切り包丁でズブリだという。

 

歌が明子を店に連れてきた。素子は気を利かせて、唯一と家へ行こうと唯一が500円払って店を出た。

 

歌はビールと焼き鳥盛り合わせを注文。店全体が暗いと歌が指摘すると、行司の話になった。事情を説明しようとする桔梗だったが、三三九に止められ、「だるまさん、だるまさん、にらめっこしましょ」と歌って我慢する。

 

志村家

善吉が家に帰りたいと泣きだし、愛がおんぶして外に出た。百子が店から出てきて、元気にバナナでも食べさせなさいと言って出かけて行った。元気にバナナをもらい、泣き止んだ善吉だったが、元気と愛の言い争いでまた泣きだし、元気が肩車してどこかへ行ってしまった。

 

中央家

ミシン掛けしている玉子。玉之輔が部屋に来るとシャツを作っているのだという。

男の子女の子

男の子女の子

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玉之輔が部屋を出ていくと、♪君たち女の子~と歌う玉子。

 

方子は夏服の仕分け。玉之輔は自分のためにシャツを作っていると思い、ニヤニヤ。方子はペアのシャツを作っているのだというと、玉之輔は玉子とおそろいのシャツだと思い喜ぶ。方子が玉子の様子を見に行くと、明子とペアのシャツを作っていることが分かり、方子は♪君たち女の子、ホイホイと機嫌が直る。

 

電器屋

初めて三都の店が出たー。レジに東芝懐中電灯。名津がお見合い相手のことを聞きに来たのだが、和泉が転勤の多い相手なのであまり乗り気でないことが分かった。名津はこの見合いを進めてもいいと話す。相手は秋から福岡に転勤が決まっていると三都が言っても、私なんか東京にいないほうがいいとぼそっと言う。

 

三三九

明子は元気が自分のためにいろいろしてくれてるのを知り、元気が愛を好きなことをしりながら結婚することを申し訳なく思い、愛さんと結婚してくださいと歌に話した。兄貴はプロポーズが下手だと泣きだす。

 

店に刑事が2人訪れ、三三九に「梅田きよという女性は知らないか」と聞いた。

 

魚平

唯一が愛と乙美のことを話していた。どこに出かけたのか見当がつかない唯一。よそいきの格好だったと聞き、芝居を見に行ったと思う。

 

入れ違いに元気が善吉を背負って帰ってきた。寝てしまったから布団を敷いてくれないかと頼んだ。

 

熊取酒店

乙美のことがどこか腑に落ちない唯一。

 

東白壁町という街区表示板前を歩く乙美。近所の主婦2人に小川七之輔の家はどこか尋ねたが、番地を言うと熊取さんならそこの家だと教えられた。

 

表札は「熊取七之輔」。乙美は玄関前でコンパクトで軽く化粧を直し、「ごめんください」と声をかけた。

 

志村家

愛は善吉を預かる自信がなくなったと元気に話した。愛と元気は今度はお互い素直に謝った。愛は、すぐ帰ろうとした元気にカルピスを出す。元気が改まって何か話そうとするので、愛は「一つ男は勝たねばならぬ」と歌い出す。不思議そうに見つめる元気。

大勝負

大勝負

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熊取家

自室に戻った唯一は何かなくなったことに気付く。

 

三三九

刑事に梅田きよについて話す三三九。

 

2階で寝ていた行司に桔梗が話しに行った。三三九が桔梗を呼び、店に戻るともう刑事は帰って、客が来ていた。

 

熊取家

机の引き出しに入れていた父の住所を書いたメモがなくなっていたと素子に報告。唯一は単純に喜んだものの、素子は父が病気でも何でもないのなら大変だと、唯一に電話をかけさせると乙美が出た。

 

七之輔の家

乙美は唯一とグルになってだましたと思い、七之輔に怒り出した。

 

志村家

愛は大きく切ったスイカを食べていた。歌が帰ってくると、愛は善吉が泣いてしまったと怒りをぶつけた。元気のことは自分たちが長男長女で結婚するには難しいことが分かっているのでハナから考えてない。

 

三三九

行司や桔梗が梅田きよのことを聞いた。三三九は昔の知り合いだと答えた。東京へ出てきて間もなくの頃、付き合っていた。梅田きよは結婚していて、飯を食う間柄。7~8年前の話で行司が信州から出てくる前。それ以来会っておらず、一度手紙が届いたが読まずに焼いた。梅田きよは自殺未遂を起こし、古い手紙の中に三三九のものがあった。

 

店に梅田きよが! 長内美那子さんは最初のシリーズの保母さん。

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上品な話し方で河内桃子さんとイメージがかぶってしまうな。

 

寺川家

明子が帰宅。百子は結納の道具を買いに行ってまだ帰らない。

 

新堀家

和泉は名津に母さんの子なのよと話す。お見合い相手のことが好きになったの?と何度も確認する。名津はハイテンションなフリをするが、1人になると泣く。

ケメ子の歌

ケメ子の歌

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名津が歌ってたのって「ケメ子の歌」? 好き好き僕は君が好きなんだ~で歌詞検索したらこの歌が出てきた。僕はケメ子が好きなんだ、だった。

 

熊取家

東京でだめなら

東京でだめなら

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テンション低く帰ってきた乙美は

♪東京でだめなら名古屋があるさ

名古屋がだめなら大阪があるさと歌う。

 

唯一が謝るが、乙美は息子は父親につくのが当たり前と踊る阿呆に~歌い出す。

 

中央家

シャツを縫い上げた玉子。明子に合わせてくると出かけた。

 

路地に出て乙美が踊り狂っていた。熊取家の電話が鳴り、愛が出た。七之輔が交通事故に遭ったと唯一に知らせた。乙美はだまされへんぞ!と信じない。(つづく)

 

もう1クール終わるのかと思うと早いね。このドラマだと全体の1/4終わったところかな。乙美さんは周囲から変わり者扱いされてるけど、息子を女手一つで必死に育てているのに、その息子が浮気して出ていった父親とまた暮らしてもらいたいと思ってると知って、絶望したんじゃないのかな。周囲からすると孝行息子の唯一だから、その気持ちを誰も分かってくれない。そこがモヤモヤだな。