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ドラマの感想など

【ネタバレ】我等の生涯の最良の年

1946年 アメリ

 

あらすじ

アカデミー作品賞・監督賞など8部門を受賞した名匠ウィリアム・ワイラー監督の傑作ヒューマン・ドラマ。第2次大戦が終わり、3人の兵士が同じ故郷ブーン・シティに帰ってきた。中年の歩兵軍曹アル、飛行大尉フレッド、そして両腕を失った若き水兵ホーマー。戦場での立場や戻ってからの境遇も異なる3人が、戦争で心も体も傷つきながらも社会に復帰しようと懸命に生きる姿と、彼らを支える家族や恋人を感動的に描く。

2022.4.7 BSプレミアム録画。

 

空港でブーン・シティ行きの便を探すフレッド・デリー。復員したため、早く家に帰りたいと思っている。空港で知り合った水兵のホーマー・パリッシュも一緒に軍用輸送機に乗ることになった。

 

ホーマーは両手を失くし、手の先はフック船長みたいなカギ状の義手をつけていた。署名もできるし、タバコを持ったり、火をつけることもできる。艦船の修理工だったが火傷で両手を失ったという。前線ではないので日本兵は見たことない。

 

同じ飛行機にはアル・スティーブンソンも乗っていて、お互いの話をしながら故郷へ。街の中はすっかり平和になっていて3人の表情もほころぶ。

peachredrum.hateblo.jp

食糧難だった日本とは全然違うね〜。

 

ホーマーを出迎える両親。幼なじみで恋人のウィルマも笑顔で抱きしめるが、ホーマーの母は義手を見て泣き出した。

 

銀行員だったアルは高級そうな自宅マンションへ。息子、娘、妻の歓迎を受けた。子供たちはそこそこ大きいし、結構歳いってるね!?

 

フレッドも自宅へ。両親が歓迎した。出征前に結婚したマリーは街中のアパートに引っ越したという。

 

アルは息子のロブに日本刀と死んだ日本兵が持っていた寄せ書き入りの旗を渡した。ロブは日本人は家族の絆を大事にするといい、広島に行ったというアルに原爆を受けた人々の放射能の影響を聞く。原子力に興味を持ったり、すっかり大人になった子供たちの成長ぶりを驚くアル。

 

アルは銀行員で軍曹。フレッドはアルより若そうだけど大尉だから職業軍人だろうか?

 

子供たちの成長に戸惑うアルは帰還パーティーをしてくれと妻と娘を伴ってダンスホールやバーへ出かける。

 

ホーマーはウィルマの家へ。ウィルマの父は就職はどうする?と聞き、障害を負った復員兵を雇っているから、うちの保険会社へ来ないかと誘う。ウィルマの母が運んできたレモネードをこぼしてしまい、いたたまれず外へ出た。

 

ホーマーの叔父ブッチが経営するバーへ。その店にフレッド、アルと妻のミリー、娘のペギーもきた。アルは妻と踊り、フレッドはペギーと話をした。すっかり酔っ払ったアルをペギー運転の車で連れ帰る。フレッドも酔っ払っていたため、連れ帰った。

 

ベッドに寝かせたペギーに抱きつくフレッド。少女漫画みたい! ミリーも苦心してアルをベッドに寝かせる。ペギーのベッドにフレッドを寝かせたので、ペギーはリビングのソファで眠る。

 

夜中、フレッドは戦闘中の悪夢にうなされる。大きな寝言に目が覚めたペギーは落ち着かせ、汗を拭いた。翌朝、天蓋付きのフリフリベッドで目覚めたフレッド。

 

ロブはフレッドがB17かB24か何に乗っているか気にしながら学校へ行き、ペギーはフレッドに朝食を作った。フレッドは妻がいるから何もしなかった?と聞く。ペギーは病院に行くからフレッドを送るという。車の中で戦前の職業を尋ねられたフレッドは薬局のソーダ売りをしていたと答えた。軍人じゃないけど出世したということか。

 

ゆっくり目覚めたアルはまだ今の状況を信じられない。ベッドで朝食を食べるよう準備してくれたミリーを抱きしめた。

 

フレッドの妻のマリーのアパートまで送ったペギー。フレッドはマリーと再会。マリーは寝起きだったが、フレッドを歓迎した。

 

アルには、早速、銀行から復職の話が出た。

 

フレッドは働いていた薬局へ。今はチェーン店の傘下となり、雰囲気が変わっていた。元店長は大手チェーンの社員になれると紹介してくれたが、条件が折り合わず、決裂。航空隊の爆撃手で400ドルもらえていたというが、チェーン店の社員は週休32ドル50。

 

アルは小口融資担当の副頭取で年俸1万2000ドルではどうかと言われた。復員救護法ができてアルが適任だという。

 

マリーはフレッドに言われてナイトクラブの仕事を辞めた。フレッドに職場のみんなに自慢したいから軍服を着てナイトクラブに行こうと誘った。フレッドは政府から1000ドルもらっているという。へー!

 

ホーマーは一日中こもって射撃の練習をしている。ウィルマと小屋で話していると子供たちが見ていた。義手が見たいのか?と怒鳴るホーマー。ウィルマに気遣われることにも不満を感じていた。まだ幼い妹を怒鳴りつけてしまい落ち込む。父親に寝るよと声をかけると、父が上着を脱がせ、パジャマを着せる。

 

外食に行こうというマリー。しかし、フレッドは1000ドルを使い果たしたという。マリーは不満を持つが、フレッドは作ったものを黙って食えと夕食を作り始める。ここがアメリカだな〜。マリーはナイトクラブの仕事をイヤイヤやってた感じじゃないから、マリーも働けばいいけど、そこはやはりアメリカでも無理なのかな?

 

アルは融資を受けたいという復員兵の話を聞き、担保が何もないと言われ悩む。そこにホーマーが来た。毎月200ドル傷痍軍人手当をもらっているという。またブッチの店で飲もうと誘う。その後、アルは復員兵の融資を承諾した。

 

結局、薬局で働き始めたフレッド。職場を見に来たペギーと昼休み、ランチの約束をする。フレッドは戦争から戻ったら薬局には戻らない、郊外に家を持つという夢を持っていた。店を出て車の前でペギーにキスをするフレッド。えー!

 

アルは担保のない復員兵の融資を承諾したことを上司に注意された。

 

フレッドが帰宅するとマリーはおしゃれしてペギーという子のおごりでダブルデートしようと外食に誘う。家は散らかったまま。フレッドは断れというが、マリーはペギーとの仲を怪しむ。

 

ペギーは両親にフレッドが好きだという。マリーに会って諦めたいという。本人たちに任せようというアル。

 

アルは夫婦で上司のミルトンのパーティーに出かけた。アルは歩兵隊で銀行の知識が役に立ったと語る。沖縄に行ってたのか。銀行愛を語り、ミリーは感激してキスをする。

 

ペギーはボーイフレンドとフレッド、マリーとパーティーへ。ボーイフレンドもフレッドとマリーは愛し合っていないと言う。マリーはペギーのボーイフレンドを誘ってダンスへ。

 

2人きりになるとフレッドはなぜ誘ったのかとペギーに言う。何もなかったと見せるためと答えた。化粧室でマリーと話すペギー。フレッドは陽気な人だったけど戦争に行って変わってしまった、薬局の安月給ではやってられないと不満を漏らすマリー。

 

ペギーは家に帰り、両親にフレッド夫婦を別れさせると言う。マリーに愛されていないフレッドが苦しそうだと言う。アルは他人の人生に口を出すなと真っ当なことを言う。不倫はいけないが、フレッドとペギーはお似合いと思ってしまう。

 

アルをブッチの店に呼び出したフレッド。アルはペギーを愛しているか問う。愛していると答えたもののマリーをどうするかは言わない。アルはペギーと会わないように言う。フレッドも会わないと約束してお金を置いて出て行った。

 

入れ違いに店にやってきたホーマーは楽しげにブッチとピアノの連弾を始めた。

 

ペギーはフレッドからキスしたのは気の迷いだったという電話を受けた。ミリーに報告するペギー。なんでも話す親子だね。

 

薬局に来たホーマー。今日はカウンターでソーダ売りのフレッド。カウンターの客がホーマーの義手を気の毒がり、無駄な戦争、間違った戦争だったと言う。アメリカが邪魔しなければ日本やドイツは勝っていたという。死んだ戦友を思い、怒るホーマー。それに加勢して客を殴ったフレッドはクビになった。フレッドはすぐに帰ってウィルマにプロポーズしろと言う。

 

ウィルマは両親に言われて街を離れると言う。ホーマーはウィルマに自分の人生を自由に生きてほしいと言う。ウィルマは努力させてと答えた。ホーマーは自室に連れて行き、義手を外して、パジャマを着ることはできてもボタンを外すことはできないと自分をさらけ出す。この俳優さん、本当に義手だったんだ。ウィルマはそれでも愛しているとホーマーをベッドに寝かせて部屋を出て行った。ベッドに横になり、涙を流すホーマー。

 

仕事探しから帰ったフレッド。部屋にはマリーの男友達のクリフがいた。マリーは自分で稼ぐ、離婚したいという。フレッドはマリーのアパートを出て、実家で荷物をまとめた。父は生まれ育った街で頑張れと言うが、未練はないと出て行った。

 

壊れた軍用機が並ぶ飛行場。フレッドはその中の1台に飛行機に乗り込む。生々しいね。軍用機に乗っていたのを注意された。男は軍用機は解体してプレハブ住宅の材料にすると言う。フレッドは仕事はないかと尋ね、ここで働くことになった。

 

ホーマーとウィルマの結婚パーティーで再会したフレッドとペギー。フレッドは建設業ではなく廃棄物処理をしていると答えた。

 

誓いの言葉を見ていたフレッドもペギーと熱いキスを交わす。(終)

 

終戦直後のアメリカ。フレッドみたいに戦場で生き生きして帰ってきて苦しんだ人も多かったんだろうな。フレッドみたいな人は軍人になるという手はないのかね? 夜中うなされてたし、無理か。アメリカ人でもアメリカが邪魔したみたいに考える人がいたことにびっくりした。

 

不倫なのにフレッドとペギーにときめいた。マリーは派手好き贅沢好きではあるけど、自分で稼ぐと言うし、ちょっとしたボタンのかけ違いという気もするな。嫌な人ではなかった。

 


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