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【ネタバレ】5月の花嫁学校

2020年 フランス

 

あらすじ

フランス、アルザス地方。ヴァン・デル・ベック家政学校に18人の少女が入学した。女校長ポーレットのもと、2年間で完璧な主婦を育成する教育に疑問を抱きながらも、少女たちは大人の意向に従っていく。そんな中、ポーレットの夫で経営者のローベルが多額の借金を残して急死してしまう。

2022.12.1 ムービープラス録画。CS初放送。

 

つい最近まで理想の女性は良妻賢母とされ、フランスには専門の家政学校が多くあった。これは1968年5月危機前夜のヴァン・デル・ベック家政学校の物語である。ブドウ畑で有名なアルザス地方の村にも革命の足音が近づく。

 

1967年 ヴァン・デル・ベック家政学校に18人の生徒が入学してきた。スモックに着替えて、掃除、家事、家庭を保つ上での心得などを学ぶ。

 

厳しい規則もあり、男性用パジャマを着ていた生徒は叱られた。女性校長の旦那さんが生徒たちをジロジロいやらしい感じに見たり、トップレス海岸の記事を読んでいたり、ちょいちょい下ネタが入るのがフランスだな〜。

 

刺繍、紅茶の入れ方、料理…11月のある日、ポーレット校長の夫・ロベールが食事を喉に詰まらせ亡くなった。9月が新学期だからまだ年度始めの時期か。

 

ポーレットは、ロベールの妹で料理を教えているジルベルトの2人で遺品整理をした。しかし、見つかったのは督促状ばかり。ロベールが競馬で破産させていた。ポーレットやジルベルトは男のやることに口を出すべきでないと言っていたロベールに怒りを覚えた。

 

アルザス信託銀行に行ったポーレットは銀行員からロベールが賭博で財産がないどころか借金をしていることを知らされた。銀行員はポーレット名義で新しい口座を作ることを提案した。

 

学校で家計簿の付け方を教えるポーレット。よく分からなくても家計簿をつけたら月末に夫に渡す。

 

銀行員のアンドレに誘われたポーレットはジルベルトに買い物に行くと嘘を言って車で出かけた。既婚者で夫を愛してる!と叫ぶポーレットだが、アンドレに手を引かれて歩く。

 

戦時中、強制収用で両親を亡くしたポーレットはヴァン・デル・ベック家政学校の秘書の求人に応募し、のちにロベールから求婚された。アンドレとは戦争で引き裂かれた恋人同士!? アンドレには妻子がいる。

 

ポーレットは夜もベッドで経営の本を読んでいて、部屋に来たジルベルトに買ってきたズボンを履いてみせた。そして、実家で暮らす代わりに搾取し続けていたジルベルトに賃金や有給を与えると言った。

 

生徒の一人フックスが夜、学校を抜け出していた。共産主義者め!と銃を突きつけるシスター・マリー=テレーズ。ポーレットはシスターから銃を取り上げた。カフェの娘・フックスは好きな相手と自由でいたいと言う。

 

他の生徒たちはなぜか枕投げで盛り上がる。その場を抜け出した女の子2人。結婚しないと言っていたアルバーヌにコリンはあんたと一生一緒にいるとキスをした。フェミニストと言っていたアルバーヌがコリンを好きになるというのはなんか違うな。

 

ポーレットとアンドレのデート。アンドレは妻とは死別、子供は独立しているが孫はいないとポーレットに説明。

 

テレビ取材を受けるヴァン・デル・ベック家政学校。取材の最中、アンドレから電話でデートの誘い。学校はド・ゴール夫人から全自動洗濯機をプレゼントされた。

 

そんな中、生徒の一人、イヴェットが首吊り自殺しようとした。歳の離れた男性と結婚させられそうになったためで、ポーレットは自分が教えていたことは間違いだったと寝込んでしまった。

 

デートをすっぽかされたアンドレはポーレットの元を訪ね、一緒にいたいと言う。ポーレットはもう誰の妻にもなりたくないと言うが、アンドレは料理も自分でできるし、一緒にいたいだけだと言う。

 

パリの家具見本市に出かけるため、ズボンをはいたポーレットとおしゃれしたジルベルトが生徒たちとバスに乗り込む。

 

シスターが運転しパリに向かうが、パリはデモ隊などがいて街には入れない状態。ポーレットたちは歩いてパリへ向かう。突如始まるミュージカル! 遠くにエッフェル塔が見え、生徒たちが走り出す。(終)

 

せっかくいいテーマなのに、やっぱりフランス映画は肌に合わない。ポーレットとアンドレの濃厚ラブシーンいるぅ!? これがアメリカやイギリスなら…と思ってしまう。ここで日本なら…とは出てこない。

 


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