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【連続テレビ小説】芋たこなんきん(74)「年越し しんしんと...」

公式あらすじ※初見の方、ネタバレ注意 

町子(藤山直美)は、「カモカのおっちゃん」を主人公に、健次郎(國村隼)との出会いから、怒とうの結婚、夫婦模様、そして家族とそこに集まる人々の波乱万丈、抱腹絶倒のエピソードを、全国の読者に披露しようと原稿を書き続ける。『芋たこなんきん』のここまでの放送分の総集編、ダイジェストの第一弾。

仕事部屋

原稿用紙に「カモカのおっちゃん かく語りき」とタイトルを書く町子。

 

クリスマスに健次郎の兄、昭一から助言をもらった町子は早速、新連載のエッセーを書き始めていました。題名は「カモカのおっちゃん かく語りき」。それは町子と健次郎の出会いから始まる2人の身の回りで起こった抱腹絶倒のエピソード集だったのです。

 

町子と健次郎が出会ったのは昭和40年8月、篤田川賞を受賞する1年ほど前でした。町子はこのころ小説を書くことにスランプの状態でした。

 

ここからは総集編。長屋の実家に帰ってきた町子が原稿に向かう。

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孝子「おいでおいでおいで。ほ~ら、伯母ちゃん。お話、書いてはるね~」

町子「しかし」

孝子「『しかし』話、何になるんやろ? なっ。明日のお楽しみかな。続きは明日のお楽しみ~! お楽しみ~!」

町子「もう、うるさい、うるさいな! ほんま。私、紙芝居のおっちゃんやないねんから。もう、下へ行ってて! 今晩、徹夜なんやから下、行ってなさい、孝子!」

 

これを見てる時は何とも思わなかったけど、少女編を挟むことにより、姉妹で紙芝居をよく見に行っていたことなどを思い出すな~。

 

夜の街を歩く町子。「何でもええからアイデア出てきてくれへんかな。はあ…」

 

近くの橋の上で言い争う声が聞こえる。

小川「しょうもないもんばっかりや。昔を忘れてしもたと違いますか。有名になって『先生、先生』言われて」

池内「おい、何や? おら!」

完全に傍観者の健次郎。

 

町子「えっ? 何やの?」

 

橋の上

小川「何や、図星かいな? 帰らしてもらいますわ!」

池内「おい、待て!」

小川「な…何をすんねん!」

池内「まだ話は終わってないぞ!」馬乗りになる。

 

町子「小川君! ちょっと! やめなさい、ちょっと! 『やめえ!』言うてるでしょ、ちょっと! けんかしたらあかん! もう、ちょっと待ちなさい、あんたら!」

その辺に落ちていた木の枝を持って走り出す。

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この辺から2話?

 

橋の上

健次郎「コラコラコラコラ! あんた、危ないやろう!」

町子「ねえ、痛い!」

健次郎「女のくせにこんなもん振り回してからに」町子の右手を押さえる。

町子「手、痛いちゅうてんのに!」振りほどく。

健次郎は橋の欄干の擬宝珠に頭をぶつける。「アイタッ!」

町子「ちょっと皆さん、けんかですよ~!」

 

池内たちに頭を下げる町子。「すいません」

健次郎「あの…えらい目に遭うたんは僕なんやけどね。でぼちん、割れるかと思うた」

町子「何ですって? 人の手首、ひねっといて…。私の命より大事な右手なんですよ!」

健次郎「アホ! 命より大事なもんがあるかいな」

町子「アホ? 女性に乱暴しといて…」

健次郎「まともな女性はこんな夜中に出歩きませんぞ」

町子「私はですね…」

 

花岡家

町子の作ったごちそうを食べている健次郎と小川。

健次郎「花岡さんの料理の腕はなかなかのもんですな、これ!」

町子「いいえ。フフフフ」

小川「僕は、けどね、料理よりもこの人には、もっともっと小説の腕をあげてほしいんですよ。ライバルとしては」

町子「そういうこと、もう言わんで…」

健次郎「小説って、そんな…おなごがそんなもん褒められてもしゃあないがな。ねえ」

町子「え!?」

健次郎「そんなもんに赤目つって必死になっとったら、おなごのかわいげちゅうもんがなくなるやろ。女の役割忘れて、小説で褒めてもらうて…そりゃあ、どうかな~」

町子「ちょっと待ちなさいよ、おっさん!」

健次郎「おっ、何か反論ありますか?」

 

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ここから3話

町子「遊びのつもりで書いてるみたいな言い方すんのやめてください! 作家は男も女も命を削って書いてるんですよ!」

健次郎「は?」

町子「命を削って創作しているんですよ! 軽々しい口たたかんといてください!」

健次郎「どっちが軽々しい!」

小川「ちょっと先生もな…」

健次郎「あんたな、世の中に命懸けて削ってせなあかんような商売なんかないの! 命より大事なものはないの!」

町子「作家というのは、みんなそういうもんなんですよ」

健次郎「医者はね、命助けてなんぼや。自分の身、大事にせんような、そんなの作家だろうが何だろうが、そんなもんただのぼんくらや!」

町子「何で作家のこと、あんたが『ぼんくら』って言うんですか?」

小川「花岡さん!」

町子「あんた、関係ないでしょ!」

健次郎「ほらまた女のくせにすぐ手ぇ出す」

町子「あんた好きやね。さっきから何か言うたら『おなごのくせに』とか『女のくせに』とか。あなた、頭古いですね。進化してないんですか。進化できないんやったらね、恐竜と同じように滅びてしまいなさいよ!」

健次郎「誰が恐竜やねん!」

町子「あんたやないの!」

健次郎「どこに尻尾がついとる? 私の」

町子「滅びなさいよ! 頭が古いんやから!」

健次郎「失礼なこと…」

小川「先生も何、子供みたいなことを!」

町子「あんたが作家をバカにしたからでしょ!」

小川「今日はもうな失礼しましょ!」

激しく言い合う健次郎と町子。

小川「失礼…失礼しましょ!」 健次郎を引っ張り外へ連れ出そうとする。

町子「逃げるんですか! ほんまにひきょうもん! 逃げんの? あんた!」

健次郎「あ~、分かった! ほな、この続きはまたこの次や!」

 

その後も何かと口論を繰り返してしまう町子と健次郎。まさかこの先、2人が結婚することになるとは誰にも想像できませんでした。

 

町子「あなたは違うんですか? 恐竜!」

 

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天満北商店街を歩く町子。

 

2人の気持ちが変わったきっかけは徳永医院で起こった妊婦の出産騒動でした。

 

待合室

清志「ちょっと誰か来て!」

苦しそうな妊婦を連れてきた。

 

町子は、この出産の場に偶然立ち会うことになってしまったのです。

 

鯛子「破水してるわ!」

喜八郎「え!」

イシ「とりあえず中へ!」

鯛子「清志君、先生、呼んできて! 服部さんとこ」

清志「はい!」

鯛子「あ~、すいません、お願いします!」

町子「あ…はい、はい、はい。手、手、手、ここ、回して回して。よろしいか」

鯛子と一緒に妊婦に肩を貸す。

鯛子「上がりますよ。せ~の、よいしょ!」

町子「そっちでいいんですか?」

鯛子「はい、そうです!」

町子「まっすぐ、まっすぐ歩いて」

 

行きがかり上、診察室に入って妊婦を励ます町子。「頑張って! ね! 頑張って、頑張って、頑張って! ねえ、頑張って!」

晴子「何してんの!?」

鯛子「あっ、晴子先生! 予定日より3週早いんですけど」

晴子「まさかここで産むつもり? 産科の設備もないのにどないすんのよ?」

町子「あなた、先生でしょう!」

晴子「外科やの! 救急車、呼ばんと」

イシ「間に合えへん。もう産まれかかってる」

晴子「お母ちゃん! お兄ちゃんもいてへんのにここでは無理やで」

イシ「もう、慌てなさんな。一応のもんはそろてます。昔はみんな家で産んだもんです」

町子「私もお昼過ぎに自宅で産まれました」

イシ「お湯沸かして」

鯛子「はい」

イシ「晴子!」

晴子「えっ、私!?」

イシ「大学で実習したやろ! お母ちゃんも手伝うから」

晴子「お兄ちゃん、どこ行ったんよ?」

町子「今、呼びに行ってます」

晴子「あんた、誰?」

町子「えっ? 私ですか?」

妊婦「あ~! あ~!」

イシ「しっかり押さえて!」

町子「はい! はい!」

イシ「頑張って! 晴子!」

町子「頑張って! ねっ! みんなついてるんやから! みんなついてるんやからしっかりしなさい! ねえ、頑張んのよ! ねえ、みんないてるでしょ! ねえ、頑張って! ねえ、しっかり頑張って!」

 

清志と徳次郎が路地を走って病院へ。

由利子「お父ちゃん!」

徳次郎「お産やて?」

由利子「晴子叔母ちゃんとおばあちゃんと知らんおばちゃんが…」

徳次郎「知らんおばちゃん?」

 

産声

町子「産まれた~!」

徳次郎「え~、産まれたんかい、おい…」 診察室に入って行く。

イシ「ガーゼでくるむようにして洗うんやで」

町子「おめでとう」

鯛子「はい」

町子「かわいらしいややさんや。よう頑張ったなあ」

徳次郎「あれ? 何であんたが…」

 

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茶の間

喜八郎「♪こんにちは赤ちゃん」

一同「♪あなたの笑顔

こんにちは赤ちゃん あなたの泣き声

その小さな手 つぶらな瞳 」

こんにちは赤ちゃん

こんにちは赤ちゃん

町子も一緒になって歌い、それを徳次郎が見ていた。

 

待合室

町子「これ、あの…。あの…、ごめんなさい!」

徳次郎「いや…え?」

 

5話の回想

町子「『小説なんかなんぼのもんや』て思てはるんでしょ? あなた、奥さんにもそうやったんですか?」

健次郎「え?」

町子「奥さんつらかったでしょうね。奥さん、つらい思いして寂しい死んでいかはった…」

回想ここまで

 

町子「私、ほんまになんてアホなこと言うてしもうたんやろね。ごめんなさい。許してください。本当にごめんなさい」

徳次郎「あ…それを言いにわざわざ?」

町子「何も言い返さはらへんかったでしょ。『何言うてんね、アホや』ってもうどなりもしはらへんかったもんやから。ほんで、私…すいませんでした」

徳次郎「何言うてんね、アホ!」

町子「え!?」

徳次郎「あんたの言葉で僕がシュンとしてるとでも思た?」

町子「そやけど…」

徳次郎「ハハハ! もうええて」

町子「5人も…。5人もかわいらしい子供さんいてはるのに…残念やったやろね。何で神さんって時々、ちいちゃい子供のそばから親、取り上げてしまいはるんやろね…。けど、よかったわ、今日は」

徳次郎「ええ。ハハハ! 明日から看板あげようかな」

町子「えっ、何て?」

徳次郎「『産婦人科、始めました』」

町子、笑う。

徳次郎「何?」

町子「冷やし中華みたい…」

徳次郎「ほんまやな、ハハハ!」

町子「嫌やわ。それじゃ、私、そろそろ電車の時間になるから」

徳次郎「じゃ、気ぃ付けて」

町子「はい」

徳次郎「(菓子折りを持って)あの、これほんまにすいません。ありがとうございます」

町子「いいえ。あの…。ごちそうさまでした」

徳次郎「いいえ」

町子「皆さんによろしく」

徳次郎「はい」

町子「はい。おやすみなさい」

徳次郎「おやすみなさい」

 

この時を境に町子と健次郎は少しずつお互いを理解し合うようになっていきました。

 

花岡家

徳次郎「やっぱり好きなんやね」

町子「うん?」

徳次郎「芋たこなんきん

町子「昔から井原西鶴も言うてはりますやん。『女の好むものは芋たこなんきんとお芝居』」

健次郎「僕の芋たこなんきんは何やろな? 飲んで食べてしゃべることかな?」

町子「私の芋たこなんきんは飲んで食べて…やっぱ本読むこと」

健次郎「本はそこそこでええな。みんながみんな赤目つって本、読むことあらへん。まあ、僕もそこそこにしてるな」

町子「ねえ、そこそこってどれぐらいのこと言いますの?」

健次郎「『まっ、こんなとこやな』と思えるぐらいや」

町子「…と思えるぐらい?」

健次郎「そう」

町子「そこそこが? ええ加減…。ええ加減なおっさんやな、せやけど。このカモカ

健次郎「カモカ? カモカって…?」

町子「カモカ…。カモカ!」

健次郎「カモカ…鳥?」

町子「違うよ!」

 

そして、出会ってから1年後の夏のことでした。

 

夜の街、出会った橋の上

町子「あ~、今日のハモおいしかった! 今度はどこに連れてってくれはるんですか?」

健次郎「ああ、そうやなあ…。う~ん…。あ~、外で食べるのもええけど、毎回面倒くさいし、よかったらうちで食べませんか?」

町子「いえ、この間もごちそうになってそない度々お邪魔しても…」

健次郎「いや、あの、今度だけやのうて毎日うちで」

町子「え!?」

健次郎「結婚しませんか?」

町子「結婚!? 結婚て…あの男と女の結婚のことですか?」

健次郎「ほかにありますか?」

町子「いいえ…」

 

花岡家

町子「私、プロポーズされた」

信夫「え!? ちょ…ちょ…」

和代「え!?」

テレビを消した信夫「そ…それ、どういうこと?」

町子「結婚申し込まれたちゅうことと違うやろか」

信夫「誰に?」

和代「それで?」

町子「『ちょっと考えさせてください』て言うた」

 

健次郎が町子の家へ向かうと、人だかりができていた。

健次郎「ちょっと通して…。ごめんなさい。すいません」

人をかき分け家の中へ。

健次郎「あの、な…何があったんですか? 泥棒が入ったとか?」

記者「は?」

 

プロポーズの直後、町子は歴史ある文学賞・篤田川賞を受賞したのでした。

 

電話を切った町子に尋ねる健次郎「何があった?」

町子「わた…わた…わた…わた…わた…」

健次郎「何を?」

町子「私…私…私…篤田川賞もろてしもた!」

健次郎「え!?」

町子「もろてしもたんやけど…。そやからね、後からゆっくり、私…。ちょっと待ってね」 またしてもかかってきた電話対応をする。

 

次回は様々な困難を乗り越えながら、ようやく結婚式を迎えるまでのエピソードを紹介しましょう。

 

ミニ予告

町子「捕まえて、捕まえて! ちょっと…」

結婚式の鶏騒動だな。

 

最初のシーンとナレーション以外は1週目の総集編でした。いくら年末年始とはいえ、朝ドラとしては珍しいと思う。「純ちゃんの応援歌」は美山村に大雨が降って大ピンチで年末年始挟んだからねえ。あれはあれで珍しいパターンかも? 

 

毎日欠かさず見ていると総集編より新しいエピソードを!とついつい思ってしまうけど、恐竜発言とか面白いからいいかあ。カモカと言われた健次郎が「カモカ…鳥?」は本放送だとナレーションにかき消されたのか初めて見た気もする。