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ドラマの感想など

【ネタバレ】今度生まれたら 全7話

2022/5/8~6/19 BSプレミアム

 

あらすじ

(1)初回放送日: 2022年5月8日

佐川夏江(松坂慶子)は、自分が70歳になったことに激しく動揺する。一流企業のOL時代、エリート社員だった和幸(風間杜夫)と結婚し、二人の息子を立派に育てた。専業主婦として幸せな人生を送ってきたつもりだったが、退職後にすっかりケチになった夫の寝顔を見ながら「今度生まれたら、この人とは結婚しない」とつぶやく。そしてテレビ番組に目を奪われた。世界的園芸家・山賀は、結婚前に夏江がフッた元後輩だったのだ。

(2) 初回放送日: 2022年5月15日

夏江(松坂慶子)は、姉の信子と一緒に人気弁護士・高梨公子(風吹ジュン)の講演会に出かける。同年代ながら迷いなく「老後の生き方」を語る高梨に、大勢の観客の前で思わず反論してしまう。そして悩んだ末出世した後輩の山賀に会いに行く。自分にも仕事ができないかと相談しようと思ったのだ。しかし、山賀の妻・佐保子とも出会い、第一線で活躍する彼女を目の当たりにして、自分の平凡さを思い知らされる。その帰り道…

(3) 初回放送日: 2022年5月22日

夏江(松坂慶子)は、尾行した夫・和幸(風間杜夫)が公園で長男・剛と会っているのを目撃する。剛は妻の理沙に無視され帰宅恐怖症となり、毎晩公園で時間を潰していたのだ。夏江は理沙に会いに行く。理沙には夢があったが、夫の反対で諦めていた。それで夫婦仲がぎくしゃくしていたのだった。「やりたいことがあるなら離婚してでもやればいい」と言い放つ夏江だが、自分も思い切ってある人に電話を…

(4) 初回放送日: 2022年5月29日

夏江(松坂慶子)は元同僚だった山賀に仕事をさせて欲しいと依頼する。山賀は快諾するが、キスをして欲しいとせがまれ、夏江は拒絶する。後日、山賀の心からの謝罪を受け入れ、園芸の仕事を手伝い始める。日々やりがいを感じる夏江に、夫の和幸(風間杜夫)が謝罪の言葉を口にした。エリート街道から外れ、会社を辞めることになったことを一度も妻に詫びずにいたのだった。夫婦で旅行に行こうという言葉を嬉しく思う夏江だったが…

(5)初回放送日: 2022年6月5日

講演会で夏江(松坂慶子)の反撃にあった弁護士の高梨公子(風吹ジュン)は、娘の由紀と一緒に、元恋人で由紀の父親・荻野が入院する病院に出かける。荻野は余命いくばくもないという。結婚を選ばなかった自分の選択が間違っていなかった、それを娘の前で荻野に伝える機会でもあった。夏江の言葉が公子にはひっかかっていたのだ。一方、夏江の姉・信子夫婦がまさかの事態に直面していた。あの夫の芳彦が…

(6)初回放送日: 2022年6月12日

夏江(松坂慶子)の姉・信子(藤田弓子)の家から夫が出て行った。直接バンビ(ジュディ・オング)に会って離婚届を突きつけようと信子は息巻く。一人の男の老後を申し送りするように、二人の女が対峙する。一方、夏江の夫・和幸(風間杜夫)は顔面蒼白になっている。老後の資金をつぎ込んで買った仮想通貨が大暴落していたのだ。どうしていいか分からず書き置きをして家出をする和幸だったが、向かった先は…

(7) 初回放送日: 2022年6月19日

夏江(松坂慶子)は和幸(風間杜夫)の家出をきっかけに、長年夫婦の間で口にしてこなかったわだかまりが噴出。そんな折、児童養護施設建設反対運動で旗振り役になって欲しいと頼まれる。戸惑いながらも説明会に出かける夏江。施設側の弁護士として壇上に登場したのは、あの高梨(風吹ジュン)だった。忖度の連続だった人生で初めて、自分の意見を通そうとする夏江だが…そして和幸は…

松坂慶子さん、風間杜夫さん、平田満さんというと「蒲田行進曲」!

と言っても、ちゃんと見たことないかもしれない。パロディコントで何となく見たかなーという感じ。今にして思えば、90年代はウッチャンナンチャンのコントで新旧いろんな映画やドラマを知った気がする。ナンチャンが小夏。リアルタイムで見ていなかった初期金八が好きなのもウッチャンナンチャンの影響かも。

西郷どん」で35年ぶりの共演。そこからまた4年ぶりの共演。2010年の「ゲゲゲの女房」では、風間杜夫さんが茂の父・イトツ、松坂慶子さんは、こみち書房のみちこさんで共演してたけど、この2人が一緒のシーンはなかった気がする。「西郷どん」は、ちょっと見たけどちゃんと見てないからがっつり共演してたかは不明。

 

関係ないけど、「西郷どん」というと渡辺謙さんと斉藤由貴さんの「はね駒」夫婦の共演もあったかもしれないのに、斉藤由貴さんが諸事情で降板されてしまったので、幻になったのが惜しい。いつかまた共演してほしい。

 

佐川夏江は70歳の専業主婦。夫・和幸は早期退職し、山登りを趣味としている。子供は息子2人。夏江の姉・信子は藤田弓子さん。この2人が姉妹を演じるというのが面白い。藤田弓子さんは朝ドラ「マー姉ちゃん」で長谷川町子さんをモデルにした磯野マチ子の母を演じ、松坂慶子さんは「長谷川町子物語」で同じく長谷川町子さんの母を演じている。信子の夫・芳彦が平田満さん。

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夏江と信子は家が近いのかしょっちゅう行き来している。信子の娘・ミキ(須藤理彩)も夏江を”ナッツ”と呼び、仲がいい。夏江は、これでよかったのかと自分の人生を後悔しているけど、信子は生まれ変わっても夫の芳彦と一緒になりたいと思っている。姉妹がなんだかんだ仲がいいというのも見ていていいなと思う。

 

夏江は偶然テレビで昔、会社の後輩で好意を持たれていた小野が世界的園芸家になっていることを知る。小野は婿入りして山賀と名字が変わっていた。山賀は小倉一郎さん。ていうか、せっかく蒲田行進曲トリオが揃うなら、山賀と芳彦の役が逆でもよかったんじゃないかと思う。

 

夏江と信子は、ミキが行けなくなった高梨公子(風吹ジュン)の講演会に行った。質問コーナーで手をあげた夏江は公子の講演内容に反論する。夏江は大学に行けるほど頭もよかったけど、結局、賢い女性は嫌われると短大へ進み、一流企業で和幸と知り合い、結婚して専業主婦へ。公子は夏江が通った高校よりレベルの低い高校から大学へ進み、弁護士になった人。

 

夏江の反論が悔しくて家でボクシングしてる公子を見て、「阿修羅のごとく」を思い出しました。咲子はプロボクサーの妻だった。

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松坂慶子さんと風吹ジュンさんは、実年齢も1952年生まれの同じ歳と知って、へぇ~!

 

山賀夫婦がまた独特な感じで…(^-^; やっぱり山賀は小倉一郎さんでいいのか。

 

芳彦と信子は高校の同窓生。しかし、芳彦が一人で出席した同窓会でバンビとあだ名されていたクラスのマドンナ的存在の女性と再婚すると言いだす。信子と夏江がバンビについて散々語っていてハードルを上げときながら登場するのがジュディ・オングさんで妙に納得してしまう。

 

佐川夏江(70)…松坂慶子(1952.7生まれ)

佐川和幸(72)…風間杜夫(1949.7生まれ)

 

島田信子(71)…藤田弓子(1945.9生まれ)

島田芳彦(73)…平田満(1953.11生まれ)

 

山賀敏男(68)…小倉一郎(1951.10生まれ)

山賀佐保子(70)…余貴美子(1956.5生まれ)

 

高梨公子(70)…風吹ジュン(1952.5生まれ)

 

吉野久美(バンビ)(73)…ジュディ・オング(1950.1生まれ)

 

おもな登場人物たち。佐川夫婦と島田夫婦は役だと一番年上なのが芳彦だけど、演じる平田さんが一番年下なんだね。佐川夫婦、夏江と信子、和幸と芳彦などなど会話のシーンがどれもいい。

 

5話は夏江の出番は少なく、高梨公子の話が主だったけど、娘が43歳くらいだったので、1979年放送の「阿修羅のごとく」で風吹ジュンさん演じる咲子も赤ちゃんを産んだのがちょうどこのくらいの時期なので、感慨深いものがあります。

 

6話…仮想通貨が大暴落し、和幸は家出した。家出先は次男の建の工房。建の工房によく出入りしてるのは、信子の孫(ミキの娘)のマナと夏江の長男の剛の娘の梢。建とマナは、おじと姪という関係ではないんだよね。年の差はあるけどちょっといい感じに見えてしまう。

 

和幸が家出の時に流れた印象的な曲は「涙のかわくまで」という西田佐知子さんの曲ですが、ドラマで使われたのは藤圭子さんのカバーだそう。

涙のかわくまで

涙のかわくまで

  • 西田佐知子
  • ポップ
  • ¥255
  • provided courtesy of iTunes

↑これがオリジナルなのね。

 

7話…建の工房で佐川夫婦、ミキの夫・シンちゃんとマナがケンカでぐちゃぐちゃになったところで突然、建がふんどし一丁で登場して「ウサギのダンス」を踊る。なかなか地獄の時間だった。長い。いたたまれない。マナや梢の前で裸になるなよ。

 

夏江は近所の主婦・清美(筒井真理子)に頼まれて児童養護施設建設反対派のリーダーになる。施設側の弁護士は高梨。夏江は今まで忖度ばかりで生きてきたけど、初めて自分の意見として児童養護施設建設賛成を表明した。

 

信子はアップリケ教室を開き、楽しそう。芳彦はバンビとうまくやっている。剛の夫婦も離れて暮らした方がうまくやっている。それにしてもミキとマナの親子、そっくり。

 

和幸も剛のアパートで暮らしていたが、そのアパートに夏江が来て鍋を作る。(終)

 

元に戻った夫婦がいなかったのが意外だった。ミキのところは終始安定していた。結局何やかんや元サヤに戻るのかな〜と思ってた。ただ、芳彦は地獄に落ちろとは思っちゃうけどね〜。面白いドラマだった。