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【連続テレビ小説】芋たこなんきん(79)「年明け ほんわかと…」

公式あらすじ※初見の方、ネタバレ注意 

町子(藤山直美)は、あっと言うまの正月休みを終え、原稿に取りかかる。タイトルは「カモカのおっちゃん、かく語りき」と書かれている。町子と健次郎(國村隼)、そして徳永家のてんやわんやを描く町子の新連載のエッセー。改めてさまざまな出来事を書きつづっていると、家族や町の人々にいっそうのいとしさを覚える町子であった。先週に引き続き、『芋たこなんきん』のここまでの放送の総集編、ダイジェスト第4弾を送る。

仕事部屋

原稿を書く町子。

 

正月休みを終えた町子は再び新連載のエッセー「カモカのおっちゃん かく語りき」を書き始めました。今回は徳永家にやって来た2人のお話です。

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茶店

出ていく上司についていく純子。「ふざけんのも…いい加減にあそばせ!」

 

まずは秘書の矢木沢純子との出会いから…

 

純子「お騒がせしました」

友近さんはこのシーンの後ろ姿だけか~。

 

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仕事部屋

原稿を書いている町子。目覚まし時計のベルが鳴り、「あ~、もうこんな時間や…」

 

台所

倍速で町子がにんじんを切り、鍋の汁物の味見をしたり、夕食後の食器片づけをしたり。

 

このころの町子は猫の手も借りたいくらい仕事に家事にと大忙しでした。そんな時、純子が突然、徳永医院に現れたのです。

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待合室

鯛子「あんまりつらそうなんで」

純子「診察時間前なんでございましょ? 私、待ってますから」

健次郎「あ~、いや、そりゃええんですけど、どないしはりました?」

純子「熱が下がらなくて」

 

診察室

純子「ああ~」口を大きく開けている。

健次郎「はい。赤いですね。風邪でしょうね。お薬出しときますから帰ってゆっくり休んでください」

純子「注射してください」

健次郎「え?」

純子「熱が下がる注射」

健次郎「いや…そやから薬でだんだん熱は下がりますから」

純子「これから行く所があるんです」

健次郎「アホな…。今日は無理。帰って寝なさい」

純子「大事な面接なんです!」

健次郎「面接?」

純子「就職の」

健次郎「アホな! 就職と体とどっちが大事です?」

純子「『アホアホ』言わんといてください! どうしても行かなきゃいけないんです!」

健次郎「あのね、体壊してまで仕事して、そんな人生何がええんですか?」

純子「ええか悪いかの問題じゃなくて、私は働かなきゃいけないんです!」

健次郎「もう、そう興奮せんと」

 

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親子川柳大会が開かれ、町子はその審査員となり主催会社の社員である純子と出会うことになりました。そこでちょっとした事件が起こったのです。

 

控え室

純子「花岡先生!」

町子「初めまして、花岡でございます」

純子「本日はご多忙にもかかわらず、お引き受けくださいまして、本当にありがとうございました。私、広報部の矢木沢純子と申します。どうぞよろしくお願いいたします」

町子「こちらこそよろしくお願いいたします」

純子「お会いできて、ほんとにうれしゅうございます」

 

出場親子受付テントの所にいた貞雄が一真たちを呼ぶ。 

貞男「お~い! ここやここや!」

一真「おう、探したやないかいな」

貞男「頼むで、今日は」

俊平は8ミリカメラ?持参。

貞男「おっ! 小学生のカメラマンやっちゃな」

俊平「ちょ、ちょ…! 気安う触るな」

 

ステージ裏

すれ違った着ぐるみにも頭を下げる町子。

母親「いい? 覚えた? 『おこづかい、親子ゲンカ』」

娘「『親子ゲンカ、こどもの日、嫁姑』」

通りがかりに町子が親子の会話を偶然、聞いてしまい、母親は慌てて娘を連れていってしまった。

 

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控え室

町子「篠崎さん。私、見てしもたんです」

篠崎「あっ、何か手違いがあったようですね。ご心配なく。その問題は後ほどこちらの方で処理いたしますんで」

町子「子供だましみたいなこと言わんといてください! 参加した全員が同じ条件で競うこの大会でこんな不正! 私は審査なんかできません! これはですね、純粋にものを作る、ものを書くことに対しての冒とくです。ちゃんと説明してください!」

純子「予選の時にツテで決まってた方のようなんです」

篠崎「おい!」

純子「本当に申し訳ございませんでした」

町子「私にやないです。参加者の皆さんにちゃんと謝ってください!」

篠崎「偉そうに。あんたらかて似たようなもんやないんか!?」

町子「どういうことですか?」

篠崎「おたくらの賞かて文壇の人間関係やら金やら動いて決まるんでしょ? え? ちょっと売れてるからと思て偉そうに! 一体何様のつもりや!? あんたは! あっ!」

純子が思い切り篠崎をビンタ。

篠崎「何を…!?」

純子「謝罪してください!」

町子「矢木沢さん…」

純子「謝罪しなさ~い!」

篠崎「お前、上司に向かって手、出すとは!」

町子「暴力は…」

篠崎「お前なんか社長に言うてクビじゃ!」

 

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たこ芳

町子「秘書?」

健次郎「会社ねえ…。そんな人いてるかな?」

町子「私ね、何となくやけどね、1人、心当たりはあるんやけどな」

純子「いい人いるんですか?」

りん「カッとしたら、手、出る人やけどね」

町子、健次郎、りん笑う。

純子「え…? えっ?」

健次郎「あの…当分は、お暇ですか?」

町子「ちょっとの間、手伝うてもらえませんでしょうか?」

純子「私!?」

町子「矢木沢さんやったら申し分なし」

純子「けど、そんな…いや、そんな、私は…」

町子「いや、そやからね、あの、その…まず1週間でいいんです」

りん「これもご縁やんか」

 

徳永家玄関

亜紀「おはようございます!」

純子「おはようございます!」

 

こうして矢木沢純子は町子の秘書兼お手伝いとして徳永家に通うようになったのでした。

 

昼、茶の間

健次郎、町子、晴子が神妙な顔で席に着いている。

健次郎「これはあんたのリクエストですか?」

町子「まさかこんなハイカラなものを」

 

電話が鳴る。

純子「あっ、あ~、私!」

町子「私、出ます」

純子「いえいえ、とんでもない」

町子「すいません、どうも」

純子「いいえ」

電話に出る純子。「あ、もしもし? ちょっとお待ちくださいませ。花岡…」

町子「先、徳永…先、徳永言うてください」

純子「はい。あ、徳永でございます」

 

同じ頃、徳永家にもう一人の人物がやって来ました。カモカのおっちゃんの兄・昭一です。

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昭一はサングラスを取ってまじまじと徳永醫院を見ている。それを小学生男女に見られていることに気付くと、「シュッシュッシュッシュッ」と赤影のまね?をする。子供たちは笑いながら逃げていった。

 

昭一の周りには、いつもややこしい騒動が付きまとっていました。

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鈴子「徳永昭一さんを出してけってば!」

健次郎「いや、そやから『ここにはいません』て言うてるでしょ」

鈴子「うそ、つかねで! 『オラ、病院ば経営してる。ふだんは弟さやらしてるけんど大阪に帰る時は必ず寄って、あれこれ指示をしてる』って…」

健次郎「ごめんなさい。『経営してる』て、そう言うたんですか?」

鈴子「『ワがいねば、まいねだ』って!」

健次郎「あのね、昭一は経営者ではないし、ここには帰ってないです」

鈴子「うそ!」

健次郎「うそ言ってどうすん!」

鈴子「そったば、どこさいるんですか…?」

健次郎「それは僕も知らないんですよ」

鈴子「『結婚し』って、しゃべったのに…」

健次郎「え?」

 

泣きだし、しゃがみこんだ鈴子。由利子と亜紀が待合室に来るが、健次郎は家に戻るように手振り。

健次郎「け…結婚?」

鈴子「じぇんこまで渡したがね…」

健次郎「『じぇんこ』て、あの…お金? どれくらい? 2,000円?」

鈴子「2万!」

健次郎「え?」

鈴子「こしただな…こしただ石だけ置いてって消えてまっただ」

 

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たこ芳前

健次郎「兄貴はな、女見たら、もう『運命や』とか何とか言うて、もう、あれ病気やな。アホや」

 

昭一「運命やな」

晴美「昭一さんてロマンチストなん?」

 

健次郎が振り向くと、昭一が背中を向けて立っていた。

昭一「ううん。運命を信じてるだけや」

近づいていく健次郎。

昭一「うん? おっ!?」

健次郎「何してんねん? 忘れてた。健次郎君、結婚おめでとう!」

 

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昭一は物干しざおの一方を肩に担いでいる。「よし、清志、いこう。ちょっとパッとな。ええか? 片足で思い切り蹴んねんで。よいしょ! あかんな。あんなもうちょっと勢いよう蹴んねんて。もう一回、もう一回。せ~の! クラスでね、これでけへんの、こいつだけなんですわ。朝から練習して、これ、手にけがして…。あかんて。あのお尻をなクイ~ンと上げんねん。そいで空向かってカ~ンと…。もういっぺんやってみ、ちょっと。せ~の! よっ!」

町子「いけ、いけ。もう一回いってごらん、もう一回。できるはずや、絶対に。もう一回いってごらん」

昭一「よっこら…」

町子「違うねんて、あんた。違うねん。手で体上げようと思うからでしょ。ここやねん。太ももでガンと上げんねん。太ももで」

昭一「ちょっとちょっと…」

町子「分かる? それだと手と太ももがガンと一緒にならなあかんで。分かるか? いくよ。こうやってね、例えばこうやって、こう…」と鉄棒代わりの物干しざおに本気で逆上がりしようとする。

昭一「肩が、肩が、肩が…!」 物干しざおが折れる。清志、あぜん。

町子「痛~い」

昭一「腰、打った?」

 

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診察室

昭一の血圧を測る健次郎。「上113の下85。まっ、正常やな」

昭一「あ、そうか。よかった。おおきに。これで安心して酒飲めるな」

健次郎「仕事は? 次の当て、あるんかいな?」

昭一「あるよ。東京の友達に誘われてる。奄美料理のな、店の手伝いや」

健次郎「へえ」

昭一「ええ子やな」

健次郎「え?」

昭一「町子さんや。お前、ええ嫁はんもろたな。安心した。おやじやおふくろによろしゅうな。『東京来たら伊豆でも行こうて言うてた』て言うといて」

健次郎「お母ちゃんの古希や」

昭一「え?」

健次郎「誕生祝で2人で温泉行ったんやがな」

昭一「あ…」

健次郎「忘れとったんやろ?」

 

健次郎は何かと問題を起こす昭一のことを敬遠しがちでしたが、昭一が実は温かい心の持ち主であることもよく分かっていました。

 

茶の間

健次郎「これな『誕生祝に』言うて置いていった」

リボンのかかった箱をテーブルの上に置く。

イシ「やあ…」

喜八郎「うん?」

箱を開けたイシ。「やあ…!」

健次郎「ブラジル土産らしいねん。エメラルドの原石や。本物や言うとったで。それで何や指輪か何か作ってもろたらええわて言うとった」

喜八郎「ほう~、こらまた豪快な!」

町子「原石やて、ロマンチックやわ」

健次郎「何がロマンチックや? こんなもん置いていきやがって、ほんまに」

イシ「フフフフ! あの子らしいわ!」

 

肉屋

店頭に立つ女性に話しかける昭一。「九州の生まれか」

 

昭一はまたふらりと去っていきましたが、このあともちょくちょく徳永家に現れるようになったのです。

 

校庭

先生「次、ツダ君」

ツダ「はい」

清志はまめの潰れた手を見つめる。 健次郎は既に到着。町子も校庭に来た。

先生「次、徳永君」

清志「はい」 2回失敗。

先生「どうした? 練習でいっぺんできたやろ?」

町子「ちょっとすいません。ちょっとすいません。ごめんなさい。すいません」 後ろで見ていた町子が健次郎の隣へ。

町子「清志君!」

清志、また失敗。

純子「先生。そろそろ…」

町子「ちょっと待って。ちょっと待って」

また失敗。

町子「できるよ」

純子「頑張れ!」

ついに清志は逆上がりを成功させ、みんなから拍手をもらう。

先生「よ~し! できたな。次、ナガヤマ君」

町子「できた! できた!」

 

短い名場面集

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・「やめて~! やめて!」と言いながら思い切り健次郎と突き飛ばす町子。

 

共に笑い、泣き、そして時にはぶつかり合いながら、町子と健次郎はこうしてたくさんのいとしい家族や町の人々とともに愉快に楽しく暮らしていったのでした。

 

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・健次郎がトイレに入ってると思って、トイレ前で謝る町子。

 

・茶の間で向かい合う町子と健次郎。「しゃべる、しゃべる」の週かな?

 

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・みゆき館で踊る町子と健次郎。

 

仕事部屋

原稿用紙に向かう町子。冒頭のシーンと服が違う。

 

町子の新連載エッセー「カモカのおっちゃん かく語りき」は間もなく書きあがろうとしていました。

 

来週は「奄美想いて」

・町子「けんかでもしはったんですか?」

 

・喜八郎「片意地なおなごじゃ。勝手にせえちゅうねん…」

 

・イシ「50年も連れ添うてんのに…」

 

・町子「寒いっちゅうてんのに!」

 

・昭一「奄美ほどええとこほかになかなかないぞ」

 

・健次郎「なんぼ親子でもそこは夫婦の問題や。僕らが口挟むことやない」

 

・喜八郎の胸で泣くイシ

 

ミニ予告

茶の間で踊る徳永家や近所の人たち。

 

またダイジェストだったか…。まあ、年末年始だもんね、見逃す人がいたら大変だもんね…って去年末、「マー姉ちゃん」2話ずつやったりしたよね? しかも、マリ子の新婚生活辺り…と急に嫌なことを思い出す。4月は4月期にやってた朝ドラ、10月は10月期にやってた朝ドラの再放送すればいいのにね。