徒然好きなもの

ドラマの感想など

【ネタバレ】NHKスペシャル ドラマ こもりびと

あらすじ

10年以上に渡ってひきこもり生活を送る倉田雅夫(松山ケンイチ)。重いストレスを抱え働けなくなったことがきっかけだった。厳格な父・一夫(武田鉄矢)は元教師。地元でも尊敬を集める存在だが、雅夫の存在を世間から隠し、立ち直らせることも諦めていた。しかし、自らの余命宣告を機に、最後にもう一度息子と向き合うことに。一方の雅夫は、閉ざされた部屋の中で人知れず、ひきこもりから抜け出す道を必死で探っていたー。

武田鉄矢さんは元教師で引きこもりの息子を持つという設定。とても厳格で雅夫にはとても厳しい言葉を投げつける。元教師という設定だけで「金八先生」が出てくる。金八先生のアナザーストーリーというか別の世界線の話のようで見入ってしまいました。息子には厳しいけど、きっと生徒たちの間では”いい先生”なのではないかと思わされます。

 

一夫の妹で雅夫の叔母は根岸季衣さん。一夫の孫で雅夫の姪の北香那さんは「バイプレーヤーズ」のジャスミンちゃんね。何だか見たことある顔なんだよなーとしばらく考えてました。

 

そして、松山ケンイチさんいい! 以前「銭ゲバ」というドラマにとてもハマってました。陰のある暗い役がとてもリアルでうまい人だと思います。視線が泳ぐとか合わない感じとかいい。

 

ドラマでは余命半年を告げられた父・一夫が雅夫のためにひきこもりの親や当事者と会って話をしたり、ツイッターでつながったり、家では挨拶するようにしたり、ちょっとずつ変わってきたところで倒れてしまった。

 

長男はいるけど、海外赴任してることもあって、喪主挨拶を雅夫がした。たどたどしい言葉だけど決して頭の悪い人ではないし、人の気持ちが分からない人でもない。これからどうするかは残されたままだけど、ドラマだからとドラマの終わりに何かになろうと強く決意して終わるとかそういう感じじゃないのがリアルでよかった。

 

NHKは、というかNHKだけは今も面白いドラマを作ってると感じる。単に私の好みかもしれませんが。とにかく打率が高い。漫画原作も原作の味を損なわずにドラマ化してくれる。「トクサツガガガ」は特撮番組をやってるテレ朝でいつかやるのかと思ってたけど、今思えばNHKで大正解だったし。↓去年は特に豊作だったかも。