TBS 1970年8月15日
あらすじ
お色気に溺れてドジを踏んだギャングの三下奴。ボスに脅かされて命を取られるか金を作るか2つに1つ。銀行強盗、現金輸送車襲撃とやることなすこと不成功。危ない瀬戸際にキイハンターと偶然の出会いが縁となり、不思議と馬が合うのかお互いに本心は隠しての共同作戦。1億円の札束と武器の密輸を巡ってギャング組織と追いつ追われつ。美しい湖にちょっぴりロマンチックなムードをたたえるキイハンターの珍騒動。
2026.3.20 J:COM BS録画
黒木 啓子 吹雪
島 ユミ 風間
小田切 村岡 壇
KEY
HUN
TER
黒木鉄也:丹波哲郎
津川啓子:野際陽子
吹雪一郎:川口浩
島竜彦:谷隼人
谷口ユミ:大川栄子
風間洋介:千葉真一
ナレーター<きょうもまた地球のあらゆるところで、陰謀、裏切り、暴動が渦巻く。その渦中に飛び込む彼ら。恋も夢も望みも捨てて非情の掟に命を懸ける。彼らの求めるものは自由、願うものは平和。彼らは、こう呼ばれた…>
国際警察特別室
仲谷昇
中丸忠雄 宮内洋
KEY
HUN
TER
制作:東映・TBS
車の中でキスする男女。
永井「俺は、もう我慢できねえ。なあ、いいだろ? この先のモーテルでよ」
順調に出演回数を重ねるジェリー藤尾さん。
女「だって、仕事の途中なんでしょ」
永井「何、途中、事故で車が混んじまったって言やいいんだよ。お前だって、その気でヒッチハイクしたんだろ」
女「フフッ。あんたがいい男だったから止めたのよ」
運転しながらキスしていたため、トラックは蛇行運転している。対向車が来たため、ハンドルを切り、土手に乗り上げて停車。荷物が散乱した。永井は車を降りて走って逃げた。
衝突、密輸拳銃満載の車
アベックの運び屋は逃走
関係ないけど隣の見出しも気になった。
”はだか身検やめろ”
婦人たち人権無視に抗議
池袋署事件
新聞記事を読んで怒っている大河原。「なんてドジを踏みやがったんだ。大事な荷物の運搬中に女とイチャついたりしやがるから、こういう始末になるんだ!」
大河原役は富田仲次郎さん。
永井は土下座する。「二度と金輪際、女には手出さねえ。だから、今度だけは…今度だけは勘弁してください。このとおりです」
大河原「いや、ならん。あのハジキをさばけば右から左への1億円。その儲けがみんなパアになっちまったんだ。貴様のおかげだ!」
佐賀「社長、やりますか?」
「キイハンター」初登場の木村元さんですが、いろんなドラマで見かけてました。
大河原「やれ。体じゅう穴だらけにしちまえ」
永井「ま…待ってくれ、兄貴!」大河原にしがみつく。「ねえ、社長、命をお助けくださったら、どんなことでも」
大河原「ああ、往生際の悪い野郎だ」
命だけは助けてやらないでもない。ただし、組織が儲け損なった1億円を俺の目の前へキャッシュで詰めと条件を出す。期限は、きょうを含めて5日。午前0時まで待ってやる。銀行ギャングでもなんでもやったらいい。
夜、永井はストッキングをかぶって銀行の通用口へ。扉が開いており、守衛が居眠りしていた。守衛が椅子から転げ落ち、非常ベルが鳴る。
永井「なんてこった。先客がおいでなすった」
守衛たちは死んでおり、パトカーのサイレンも聞こえてきたため、慌てて逃げた。
自室に戻って、ベッドに寝転がると、突然、部屋の明かりがついた。慌ててストッキングを脱ぐと、佐賀が部屋にいた。社長から永井を見張るよう言いつかっていたと永井を見て笑う。期限まで、あと3日。
現金輸送車のあとをバイクでつける永井。拳銃で脅して車を止め、車のトランクの中のジュラルミンケースを確認するが、すべて空だった。銀行員を問い詰めると、これから競馬場に集金に行くのだと言う。
結局、そのまま部屋に戻った永井の前に佐賀が現れた。「きょうもダメだったようだな。あと2日だ」
映画のキスシーンに見入るユミ。ロミオとジュリエットらしいけど、ロミオはスーツ姿だし、ジェリー藤尾さんだし。今回、何回キスシーンするんだ!
映画館を出ても映画を思い出して、うっとりと夜の街を歩くユミ。「この広い空のどこかにまだ見ぬ、あたしの彼がいるんだわ。たった1人だけ、あたしを愛してくれる人が。そして、いつかどこかで、きっと、あたしは彼とぶつかる」
その回によって、島ちゃんと恋人設定だったり、訳分かんないね!
ユミとぶつかった永井が怒鳴りつける。「どこ見て歩いてる、この野郎!」
しかし、ユミは、そのまま歩いて行った。
永井「なんだ、あのアマ」
そばにいた佐賀になんとかとりなしちゃくれねえかなと頼むものの、潔く蜂の巣になるんだなと言われ、泣き出す永井。お前がかけた迷惑は1億円だけじゃない。取り引きのやり直しに俺まで体を張らなきゃならねえんだと佐賀に文句を言われる。
佐賀が取り引き相手と会うため、追い払われる永井。1億円の期限は、あしたいっぱい。
うっとり噴水を眺めるユミ。「七色の虹だわ。虹の中であたしは愛を知るの」
またしてもストッキングをかぶった永井が銀行に向かう。
噴水のそばで会う佐賀とミスター・ブラウン。佐賀は新聞記事にもなった拳銃密輸の失敗を詫び、それでもハジキが欲しいと言うと、ブラウンはコルトのニューモデルのサンプルを渡し、あしたの午後、横浜に入港する、らいおん丸がコルトを大量に積んで…と話していたところでポーっと噴水を眺めているユミの存在に気付いた。
ユミ「こんなところで夢を見ていたのね」
ブラウン「とぼけやがって。貴様、今の話を」
佐賀「かわいそうだが生かしちゃおけねえ」
ユミ「あっ、なんのこと? あたしは、ただ…」
佐賀「おう、ただ聞かれただけでヤバいな。死んでもらうぜ」ブラウンから渡されたサンプルを空撃ちする。
ユミは逃げ、佐賀は自身が持っていた銃を撃って追いかける。
非常ベルが鳴る中、現金を盗んで逃げだした永井だが、トランクを落としてしまい、守衛に追いつかれ、銃を抜いたものの撃つことができず、お金を置いて、そのまま逃げだした。
公園の中を逃げるユミは永井の車の助手席に乗った。「追われてるの。助けて」
ユミは永井の顔を見て「あら? どっかでお会いした?」と映画を思い出す。
永井「似てるでしょ。皆さん、そうおっしゃるんですよ」
佐賀、ブラウンに追われていると気付いた永井はユミとキス!
ユミ<気絶しちゃう。こんなの初めて>
車の窓に頭を入れてのぞき込む佐賀だったが、ユミと気付かず行ってしまった。気絶してしまったユミ。
永井「フッ、窮鳥懐に入ればなんとやら。いくら兄貴の探し物(もん)でもフェミニストの俺が売るわけにはいかねえやな」
窮鳥(きゅうちょう)懐(ふところ)に入(い)れば猟師(りょうし)も殺(ころ)さず 《故》
[出典] 〈顔氏家訓(がんしかくん)・省事(しょうじ)〉 追い詰められて逃げ場を失った鳥が、猟師の懐に飛び込んでくれば、猟師でさえ殺しはしない。まして、逃げ場を失った人が来て救いを求めれば、どんな事情があったとしても助けるものである、という意。
パトカーのサイレンの音がし、永井は慌てて車を発進させた。
永井の部屋のベッドで気付いたユミ。ケガした左腕は手当てされ、またキスを思い出す。お礼を言うユミにコーヒーを入れる永井は自身の職業を輸入品のブローカーだと言う。ユミは、よからぬ話を聞かれたと勘違いされて追われたと話した。
窓を開け、夜が明けたことに気付いたユミ。永井もきょう中に1億円用意しないと!と慌てる。帰ろうとしたユミを止め、名前を聞く。永井がコーヒーを勧めるため、帰るべきじゃないと察するユミ。
もしかしたら、この人こそ世界中でたった1人のあたしが待っていた彼なのかもしれないと思うユミと、この女を使えば1億円を手に入れることができるかもしれないと考えた永井。
神様なんてものは信じないことにしてるが、今夜ばかりは神様のお引き合わせかもしれないと話すと、ユミはうっとり。その隙に薬を入れる。何の疑いもなくコーヒーを飲むユミ。
黒木の部屋
啓子「ハァ…ユミちゃん、どこ行っちゃったのかしら? 無断で外泊するような子じゃないんだけど」
風間「キイハンターが捜索願を出したんじゃ笑われますしね」
なぜか部屋の中でキャスケット帽をかぶっている黒木。「ユミちゃんのことも心配だけどね、われわれとしては、この拳銃ブローカー、こいつらのアジトを突き止めることが目下の急務だな」大河原の写真。
風間「え~っと密輸拳銃を満載したトラックが横転したのがここだ」地図を持ち、黒木たちのところへ。「横浜港から積んできたとすればですね、この先がアジトっていうことになりますよ」
啓子「山中湖の別荘地帯に突き当たるわ」
電話でブラウンに取り引きを断られた大河原。「あのアマっちょの口を封じないかぎり、危ねえからハジキの陸揚げはできねえとよ!」
頭を下げる佐賀。
大河原「ああ、まったくなんてドジを踏みやがったんだ。これで俺の顔は丸つぶれ。ハジキを売る約束をしたギャング仲間になんと言っておわびすりゃいいんだ!」
謝罪する佐賀に「穴だらけにしてやる」と銃を向ける大河原。
電話がかかり、佐賀が受話器を取るが、大河原が奪い取る。電話の相手は永井。受話器に布を当て、若い子を預かっていると情報屋のふりをして、女を1億円で買ってくれないかと持ちかけた。
ブローカーは信用が第一だと言い、無理なら女を警視庁に引き取ってもらうと脅し、銀行ギャングをやったらいいじゃねえかと提案する。「昼までに金をそろえて連絡を待て。女は1億と交換で引き渡す」
受話器を置いて大笑いする永井。眠っているユミ。
佐賀に1億円調達を命じる大河原。
ベッドに寝かされているユミ。永井はパイを焼いていたが、佐賀が訪ねてきたので、ユミを水の入っていない浴槽に隠した。佐賀は昼までに1億円を集めろと詰め寄る。穴だらけにされたくない佐賀は必死に頼み込み、ユミに対しては「見つけしだい、ぶっ殺してやる」と恨みを募らせていた。
シャワーから垂れる水滴で目が覚めたユミ。
パイが焦げ付き、慌てて火を止める永井。ユミが起きてきたので佐賀に顔を見られないようパイを投げた。パイが焦げ付いたと言ってたのに、ユミの顔にかかったのはクリームたっぷりのパイ。佐賀を追い出し、怒るユミにパイを投げたのは君のためだと説明した。佐賀が戻ってくるとキスして顔を隠した。
ほんと、何回キスすんだ。
帰ると言うユミにひどいヤケドだと顔に包帯を巻く永井。
佐賀はサングラスの上からストッキングをかぶって銀行へ。看板は”協同組合”だったけど。
永井から逃げ出したユミ。
佐賀は強盗に成功し、永井の車に乗ったユミに車を出せと脅した。車の後ろにへばりつく永井を乗せたまま、車は走り出した。
運転していたユミはトランクからはみ出すお札に気付く。パトカーに追われ、振り落とされそうになりながら永井もしがみつく。踏切を突っ切り、スピードを上げたまま車は進む。ユミは目を開け、気絶していた。佐賀はユミを運転席から降ろし、1億円を手に入れたと永井に報告して走り去った。
倒れていたユミを起こす永井。あなたはなんなの?と聞くユミ。
永井「君はね、俺の命なんだよ」
ユミ<あたしもキイハンターの端くれ。探ってみる必要があるわ>
大河原に1億円のトランクを渡す佐賀。大河原はトランクの札束にぬれると緑色に変わって手に付いても落ちなくなる薬を噴射した。
永井が大河原に電話した。1億円を持ってモーターボートに乗れ。湖の中ほどに止めて待ち、金と交換で女を渡す。
永井の電話を聞いていたユミは自宅に電話するふりをして、黒木の部屋に電話した。「今、山中湖よ。ボーイフレンドと一緒なの。心配しないでね、ママ」
黒木の部屋
啓子「ママですって? ちょ…ちょっと。ユミちゃん、ちょっと! ねえ、ボス、ちょっと」
キャスケット帽にサングラスもしてる黒木。「ユミちゃん」
ユミ「あっ、パパ。パパの今度のお仕事、あたしにもお手伝いできそうよ。だから、無断外泊の件、許してちょうだいね。ねっ? パパ」
黒木「パパ?」
風間「フフッ、ママ」と啓子に笑いかける。
黒木「ユミちゃん、今度の件っていうのは拳銃密輸の件か?」
☎ユミ「そうなの」
黒木「はあ。そこでなんかつかんだんだね」
ユミ「ええ、きっとよ」受話器を置いて、永井に微笑む。
永井とユミはボートに乗って…と思ったら、コーヒーカップにパラソルがついたような乗り物に乗っていた。
大河原と佐賀の乗ったモーターボートが止まった。コーヒーカップもモーターボートも側面に山中湖レストセンターと書かれている。
モーターボートを確認した永井はユミの口に布を当て、気絶させた。通算4度目の気絶。
ウェットスーツで大河原たちのモーターボートに乗り込んだ永井は銃で脅して、女はモーターボートで眠っているという。大河原と永井は双眼鏡で顔を確認し、永井はトランクの中身を確認し、泳いで女のところへ行けとモーターボートを奪って走り出した。
泳げない大河原がジタバタ暴れるシーンがありつつ、ブラウンとの取り引きも終わり、永井の到着を待つ大河原と佐賀。午前0時。永井がトランクを持って現れた。
無罪放免だと永井に数枚のお札を渡した大河原。ユミが目覚めたら痛めつける…って、それまで寝かしてたんだね。地下室で縛られて吊るされ、鞭でたたかれるユミ。水もかけられてもしゃべらない。
地下室に入ってきた永井は俺に任せてくれと言って、大河原たちを退室させた。永井はユミのロープをほどこうとするが、ユミは助けてもらいたくない、死んだほうがマシと罵るが、永井はロープを解いて助けた。
酒を飲み始めた大河原たちは手が緑色に染まったことに気付き、永井が情報屋のふりをしていたことに気付いた。
永井はユミを連れて山道を走る。拳銃を持って追いかける大河原たち。ユミたちを追い詰めるが、黒木と啓子が車でやってきて、車から降りていきなり殴りつける。
さっきまでのキャスケットサングラスじゃなく、きちんと黒スーツに着替えている黒木。久しぶりのアクション。でも、風間さんはいないのね。
ユミ「あっ、ご紹介するわ。これがあたしのパパとママ」
啓子「ええっ?」
ユミ「ねっ? パパ。ねっ? ママ」
啓子「いいかげんにしなさいってば」
ユミ「とっても強いのよ。こういうことを商売にしてるもんですから。密輸拳銃のブローカーを捕まえることができたのも、あなたのおかげ。罪が軽くて済むように力添えしてもらうといいわ」
永井「ええっ? す…すると、あなた方は…」
黒木「娘を交えまして、とっくりとご相談いたしましょうか」
啓子「そして、できるだけの努力をさせていただくわ」
黒木に握手を求められ、たじたじの永井。
プロデューサー:近藤照男
小野耕人
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脚本:池田雄一
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擬斗:山之内修
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音楽 :菊池俊輔
主題歌:キイハンター
非情のライセンス
作詩 :佐藤純弥
作曲 :菊池俊輔
唄 :野際陽子
テイチクレコード
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黒木鉄也:丹波哲郎…字幕黄色
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津川啓子:野際陽子…字幕緑
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谷口ユミ:大川栄子
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風間洋介:千葉真一…字幕水色
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永井:ジェリー藤尾
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大河原:富田仲次郎
佐賀:木村元
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原令子
菊地輝夫
ブラウン:ピエール・カラメロ
ポリ・ダーイ
ナレーター:芥川隆行
*
監督:村山新治
<プロフェッショナル・キイハンター。次のカラーシグナルは…国際警察が無人島に保管する金の延べ棒が2人組のギャングに奪われた。その1人が仲間を裏切って隠した場所は深い山中。しかも、金の延べ棒は放射能に汚染されているはずだ。その宝を狙う男たち。山で死んだ恋人を弔いに来た女。脅迫された道案内の強力(ごうりき)。金の奪回をねらうキイハンター。それぞれの思惑を胸に秘め、欲望と死を懸けて険しい山中にキイハンターがキープする1本のロープに敵も味方も運命を支えられ、断崖絶壁にスリリングな逃走を展開する>
キイハンター
悪党黄金の
大雪渓を行く
に御期待下さい
ユミちゃんのメイン回は高久脚本のイメージだったけど、今回は73話と同じ池田脚本でした。ジェリー藤尾さんだけでなく富田仲次郎さんも出演してたな。
久々のコメディっぽい展開。でも何だかんだ死人が出るのがキイハンター流。

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