1989年1月17日 NTV
あらすじ
ルポライターの浅見光彦(水谷豊)は、鎌倉で10年ぶりに大学の先輩・宏(樋浦勉)と会う。宏は失業中だった。3日後、釣りに出た宏が水死体となって発見された。警察は自殺とみたが、宏の妹・肇子(黒木瞳)は他殺だと確信している。宏の死を知らせにきた肇子を送って行った光彦は、血まみれで倒れている肇子の母・陸子(鳳八千代)を発見する。「シシ・ハマダ」と言って陸子は息絶えた。
光彦の大学の先輩・漆原宏に偶然出会った。妹の肇子(はつこ・黒木瞳さん)も昔から知っている仲で家に誘われた。
宏の部屋にはデスクトップパソコン。光彦はこんなの触りたかったんだ〜と羨ましがる。100万くらいするんでしょ〜ってそんなするか。ここから10年後には30万くらいか。と思ったらワープロ? ワープロがそんなに高いの?!
保全投資協会は200億の資金を集めて倒産し、会長は死亡。宏もそこの社員だったが、5ヶ月ほど無職らしい。
宏たち兄妹に会った10日後、光彦の家に肇子が訪ねてきた。宏が1週間前に海で亡くなったという知らせで遺言として100万のワープロを浅見に渡して欲しいと言っていたと言うが、宏は自殺ではないと言う肇子。
光彦と肇子が、宏が亡くなった由比ヶ浜から帰ると肇子の母親が倒れていて、肇子の腕の中で亡くなった。
現場に来た畑山刑事は山谷初男さんは「はね駒」の梅沢先生。光彦の兄の存在がバレるいつもの展開。
富士通のワープロ「オアシス」かあ。宏は紀行文を書いていたが、次に光彦がワープロを見ると、文章が全て消えていた。
刑事が光彦の実家に電話したせいで兄のこともバレたし、母に光彦も事件を追っていることがバレた。兄の陽一郎から説教を受け、なんだかんだかばう母の雪江。
光彦は再び肇子の家に行き、肇子の母・睦子が幼い頃に住んでいた新潟県月潟に肇子とともに向かった。角兵衛獅子地蔵を見て、“シシ”という言葉に光彦はピンと来た。睦子が亡くなる直前に“シシ、ハマダ、コガ”と言ったからだった。
角兵衛獅子のことを“お獅子”と言っていた。お獅子をやっていた子が浜田リュウで睦子と小学校の同級生で、戦争中、巡査だった睦子の父が浜田が盗みをしたという疑いをかけられたときに睦子は浜田をかばった。浜田は親が病気で生活は貧しく、親が亡くなってからはどこかにもらわれていき行方不明。
聞き込みをしていたときに偶然何度か出くわした月潟半平太(仮名)と話をする約束をした。光彦は正義の騎士だと名乗った。
光彦が肇子を伴って浅見家に帰ると、いつものお見合いおばさん・中西が来ていた。肇子を見て、すっかりいい相手がいると誤解しているが、肇子もお見合いが進行してるからと話した。
肇子には知らされていなかったが、宏が反対していたものの矢野という男との見合い話があった。
宏のワープロの中の文書は消されたが、辞書機能は残っているかもしれないと“浅見光彦”と打つと数字が出てきた。数字をぶつぶつつぶやいて雪江の前に現れると、雪江が家計簿をつけていて預金通帳の番号をみかけて銀行の店番号ではないかとひらめいた。
陽一郎に話すと、貸金庫だろうという話で、待ち合わせた喫茶店に正義の騎士あての電話があり、月潟半平太こと谷山に4桁と3桁の番号を教えた。ニューシティ銀行の国立支店の番号でその男は“漆原宏”の名をかたり、貸金庫へ案内された。スーツケースをロッカーに入れていたが、警察が中身を確認すると新聞紙だった。
浜田が保全投資協会の黒幕で反逆した宏を殺した?!
肇子のお見合い相手の父親で証券会社の重役・矢野隆一は昭和7年生まれの56歳。睦子と同じ歳で月潟とはそう遠くないところで出生した。お獅子の浜田には子供はいない。浜田リュウ=矢野隆一
200億の資金隠しを命じられた宏はこんなことをしてはいけないと言ったため、殺した。矢野は漆原宏の母が睦子とは知らず、縁談を断りに行ったついでにワープロを操作する機会をうかがっていた。ワープロをいじっていたときに睦子が部屋に入ってきて「リュウちゃんでしょう!」と気づかれたが、睦子も手にかけた。
事件が解決して、元幹部の谷山も逮捕された。肇子とおみくじを引いてお互い見せ合う。(終)
毎回フラれるラストじゃなく、うまくいきそうなラストなのが意味わからん。今回は犯人自爆ラストじゃなかったけど、子供の頃と名前が変わってる犯人だった。
ほぼ10年ごとにドラマ化されてる。ワープロ→デスクトップパソコン→ノートパソコンと変わってるらしい。
そして原作では矢野隆一”郎”なんだね。そして矢野の息子も登場してる。