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【連続テレビ小説】純ちゃんの応援歌 (15)

公式あらすじ※初見の方、ネタバレ注意 

純子(山口智子)は昭(岩芝公治)に、雄太(高岡俊広)も野球に混ぜてやれ、と言う。陽一郎(川津祐介)も野球をやれと言い、初めての野球に戸惑う雄太だが、陽一郎は雄太の肩の良さを認め、2人で野球の練習をする。純子は、昭も一緒に練習してやってくれ、と言うが、陽一郎は自分の子の昭よりも、身寄りの無い雄太のことを気にしている。雄太が父のことを気安く「陽さん」と呼ぶのも気に入らない昭は雄太とけんかして…。

純子の家に引き揚げ孤児の林雄太が加わって1週間が過ぎました。

 

純子は洗濯、陽一郎は雄太に勉強を教えていた。満州で暇だったから雄太に国語と数学だけを教えていた雄一郎。数学だけ先に進んで、今、雄太は中学2年の数学の問題も解ける。国語と数学さえやっていたらどこの学校に行っても遅れるということはないというのが陽一郎の持論。昭は面白くなさそうな顔。

 

純子は昭に雄太も野球に誘ってほしいというが、どうせ断られると言った。そして純子の洗濯しているシャツを見て、お気に入りのシャツだから雄太に着せないでほしいと頼んだ。当然、純子に注意される。

昭「とにかく僕はあんまり面白ないわい!」と叫んで出かけてしまった。

 

洗濯物を持って来たあきに昭のことを怒ってという純子。あきは今度、雄太に新しい服を買うというと雄太に新しい服を買うと昭が「僕のは何で古いままなんや」と言うだろうと予想する。純子は昭と雄太に同じ大きさの卵をやるようにしてると聞き、あきはそんなことまで気にしてるの?と感心。気ぃ遣いだね。

 

外で発声練習している恭子。雄太に宝塚のことを説明する。去年は750人の受験生に49人の合格者だった。忘れられがちの中間子の恭子だけど全然ひねくれてないのがいい。長女と長男に挟まれた中間子なんて同性の3きょうだいより結構辛い立場のように思う。自分の夢があるからそっちにマイペースにいけるのはいいね。

 

陽一郎は雄太も野球に行くように言う。遠慮する雄太だったが、純子と一緒に学校の校庭に行く。昭は最初こそ渋ったものの同じチームに入れた。雄太は外野に飛んだボールを取り損なったが、投げると結構肩が強いことが判明。

 

夕食の準備。サツマイモが積んである。昭はサツマイモをすかさずつまみ食いするが、陽一郎と雄太は2人きりで野球の練習をしていた。雄太くん、笑うとかわいい。

 

陽一郎がお風呂に入っているとき、純子は雄太に野球を教えるときは昭も誘ってほしいと言った。陽一郎から雄太の方ばっかりかわいがってるように見えるか?と聞かれた純子はあいまいに答えるが、陽一郎は雄太がいなければ生きて帰れなかっただろうし、雄太もまた陽一郎しか頼る人がいない。雄太もあれで遠慮していて、家族の中に入らないように廊下で寝てるし、ご飯のお代わりも自分の方から言おうとしないのだと言った。

 

それは純子も気付いた上でも発言だったが、陽一郎は雄太は心の中に深い傷を負っているのだと言う。まあ、分かるけど、それでも昭をもう少し気遣ってほしいという純子の気持ちも分かるなー。

 

またまた出すけど「大地の子」みたいな状況だと分かるとまた家族の反応も変わるけど、ああいう陰惨なところまで話さないだろうしねえ。

peachredrum.hateblo.jp

というわけで「大地の子」おすすめです。1995年のドラマを今年になって初めて見たんですがね(^-^;

 

興園寺家。つやが純子に声をかけた。もうすぐお盆。秀平はどうしてるのか聞いてきた。まあつやが気になるのは北川のことかな!? 雄太のことも聞いてきた。

 

校庭で昭たちは野球をしていたが、雄太だけはトタン板に石をぶつけていた。この子役たちは私と同年代かと思うんだけど、サッカーする人もだいぶ増えたものの、やっぱりまだまだ野球できる人が多かったから、もちろん指導もあっただろうけど、所作も自然だな。

 

家で薪割りをしている雄太に昭がいつ伊那谷に行くのか聞いてきた。伊那谷って関西のどこかかな~などと適当なことを思っていたけど、長野県だったんですね。またまた「大地の子」も信州の開拓団の話だったんだよね。やっぱり長野の人が多かったのかな~? 雄太の父の妹が伊那谷に住んでるってだけで、雄太自身は長野出身かは分からないけど。

 

雄太が「今、陽さんが調べてくれてるから」と答えると、昭は陽さん呼びが気に入らない。「僕、いつか言おうと思ってたんやけどな。あれは僕のお父ちゃんや。陽さんなんて気安う呼ばんといてほしいわ」←”お父さん”とか言われるよりいいじゃないか。

 

雄太「いいじゃないか。文句あるのか?」と強めに言うと、無言で後ずさる昭。ここはちょっと気弱なところが出て面白い。しかし、ちょっと離れると「てったい(手伝い)して置いてもらうなんていやしい根性や!」と暴言を吐いた。

 

夕食時、純子が庭に出ると雄太の姿が見えない。雄太は山道を走り出していた。純子が雄太がいないことを陽一郎に言うと、昭の表情が曇る。

 

昭の複雑な気持ちも分かる。陽一郎が雄太を大事にする気持ちも分かるんだよな~。

 

脚本の布勢博一さんはwikiによれば1931(昭和6)年に満州奉天市生まれで幼少期を満州で過ごしたそうなので、リアリティがあるのかな。「澪つくし」のジェームス三木さんも1935(昭和10)年、同じく奉天市生まれだそうです。布勢さんはあまりインタビューなどもないんだな…。

www.nikkan-gendai.com

ジェームス三木さんのは見つけられました。満州ではかなり裕福だったそうですが、終戦の時にすべてを捨てなければならなかったそうです。