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【連続テレビ小説】マー姉ちゃん (11)

公式あらすじ※初見の方、ネタバレ注意 

校長先生(高松英郎)に東京での美術学校のことを相談しに行くはる(藤田弓子)。一方、家ではマリ子(熊田真実)がトミ子(村田みゆき)に手伝ってもらいながら、慣れない家事に奮闘中。嫁にいった千代(二木てるみ)のなごりを感じながらも、磯野家は本格的に東京への準備を始めていた。そんな中、トミ子は最後の友情旅行に太宰府に行きたいと言う。それを聞いていたマチ子(田中裕子)が一緒に行きたいと言い出し…。

はる「お千代! お千代ねえや! ちょっと出かけてきますからね。留守に…。あっ…」千代がいないことに気付く。

 

お千代の結婚が一段落すれば、あとはいよいよ東京行きの準備。はるは当然外出がちとなりました。

 

マリ子の女学校。福岡新聞の美術展を見てきたというクラスメイトから話しかけられた。「うわ~勇敢やね!」などと他のクラスメイトがはやし立てる。

フチ子「すごか~! うちなんてとてもとても…」

トミ子「とてもとても何ね?」

フチ子「ばってんあれじゃああんまりあっぱらぱんすぎるよ」

トミ子「見にも行かんでよう知っとるね、フチ子さん」

クラスメイト「ねえねえねえ! 本当にあっぱらぱんやったと? モデルの人?」

マリ子「うん」

クラスメイト「わあ、恥ずかしか~!」

などと矢継ぎ早に聞かれてもトミ子が全部かばってくれた。

トミ子「そげん者たちは芸術の分からん石頭という!」

トミ子さん、ホントに素敵な人。

 

はるは校長が若い頃、東京で暮らしていたと聞き話を聞きに行った。それはもう昔のことで…、お恥ずかしい、若気の至りなどと言い、会話が微妙にかみ合ってない。

はる「それではやっぱり上野辺りで?」

校長「いえ、私は柳橋一辺倒でしてな」

はる「まあ柳橋にもございますんですか?」

校長「そら、何と言っても一流中の一流でしょうな」

はる「本当に伺うてよろしゅうございました。私はまた美術学校といえば上野が一番なのかと思っておりましたので」

校長「美術学校!?」

あぐり」でよくあったすれ違いコントね。だからー、昔のドラマではよくあるパターンだったんです。「あぐり」専売じゃないですからね。

 

校長は軌道修正し、考えたらあそこは風紀上あまりお勧めできかねると言い、一流どころだけに女性も一流中の一流が美を競い、学生といえど真に剛直の精神の持ち主でないと男はとても身が持たないと言った。従って、女子の場合は上野か本郷の美術学校が品位があるという結論になった。

 

かくして母親は娘のために飽くなき調査を進め、必然的にうちの中のことはマー姉ちゃんの受け持ちということになるのです。

 

この時代にリサーチするのは本当に大変だっただろうな。今ですら、携帯電話のなかった時代が信じられない。東京とかだと電車のルート探しとかホントに大変だった。

 

洗濯物を取り込むマリ子とお風呂掃除をしてくれたトミ子。トミ子はマリ子が福岡にいる間に絵を描く時間をちょっとでも作ってほしいと思っていた。トミ子さん…!

 

しかし、トミ子は1日だけつき合ってほしいと言ってきた。卒業式の前に2人だけで大宰府に行きたい。もちろんマリ子は承諾し、次の日曜日に行こうとキャッキャッと騒ぐ。トミ子は東京で成功するようお願いしたいと言うが、マチ子もついてくるんじゃないかと懸念。マリ子は2人の友情旅行だから大丈夫と言った。

 

マチ子も台所を手伝う。おひたしをゆですぎたり、流しに落としてしまったり…あんなに家事が完璧なおしんが!! 2代目お千代ねえやのトミ子がビシビシ指導する。そうなのよ、女子同士のキャッキャッはこういう感じなのよ。「澪つくし」や「あぐり」になかった部分かなー。描こうとはしてたけど微妙に違うというか…。

 

マリ子はふと今度の日曜日について思い出し、マチ子、ヨウ子を台所から追い出した。日曜日はお母様の命令で教会へお供することになっていたと言うと、せっかく2人だけの楽しい旅行が出来ると思ったのに…と泣き出すトミ子だったが、外で聞いていたマチ子が「うちも仲間に入れてくれるんなら力になってあげるとやけどな~」と話しかけてきた。

 

マチ子「嫌だって言うなら言いつけるけんね。何でんかんでんお母様に」

マリ子「脅迫する気?」

マチ子「もちろん」

トミ子は時間がないからそれで手を打とうということになった。

 

マチ子とヨウ子は2階で地理の勉強をしようと地図帳を開いた。「為せば成る 為さねば成らぬ 何事も」。東京の地図を見て、東京駅、荻窪を探す。荻窪田河水泡の家がある。えー、知らなかった。荻窪というか杉並、練馬、吉祥寺辺りは今も漫画家、アニメーターがたくさん住んでます。昭和初期からそうだったのか~。

 

マチ子「そうたい、のらくろのもとがおると」

ヨウ子「じゃあ、ヨウ子も連れてってね」

マチ子「えっ!?」

ヨウ子「いけん言うたらお母様に言うよ」

マチ子「ヨウ子! 分かった…ばってん、これはないしょよ」

 

突然はるが帰ってきてマチ子はびっくり。マチ子が転校するのは、東京の伯父様やマチ子の先生が勧める山際女学園。実際行っていたのは山脇高等女学校(現・山脇学園中学校・高等学校)みたいです。

 

トミ子も一緒に夕食。

マチ子「ところでお母様は友情についてどうお考えでっしょうか? 一日の教会でのお祈りと一生の友情とは一体どちらが大切でっしょうか?」

はる「それ、どういうこと?」

マリ子もトミ子も慌てる。

マチ子「マチ子、一生のお願いです! お母様、今度の日曜日、お一人で教会へ行ってください。わざとじゃのうて本当にうっかりマー姉ちゃんはトミ子さんとの友情旅行を約束してしもうたとです」

はる「まあ…」

マチ子「受ける者より与える者の方が幸せだとお母様の『聖書』にも書いてあったとじゃなかですか。2人の美しい友情のためにもなんとかマー姉ちゃまのお供を許してやってはいだだけませんでっしょうか!」

はる「うん、結構だわ。確かにそのとおりよ。お母様のお供よりも一生の友情の方がはるかに大切です。マリ子、トミ子さんとのお約束、破ってはいけないわ」

マリ子「そんなら!」

はる「ただし日帰りよ」

トミ子「もちろんです! 大宰府に行きたかとです!」

はる「それではおいしいお弁当をたくさん作ってできるだけ楽しく行ってらっしゃい」

 

しかし、ヨウ子が行きたいと言うと、はるは「ヨウ子はマッちゃんお姉ちゃまとお留守番よ」「だって2人の友情旅行でしょ? マチ子には何にも関係ありまっしぇん」というので、マリ子とトミ子はさらに喜んだ。

 

トミ子は家に帰り、マリ子は鼻歌を歌って浮かれていた。当然、マチ子とケンカになり、千代の絵の続きを描こうとしたマリ子に絵の批判をしだした。お互い顔に筆で塗りたくり合い、階下にいるはるから注意された。

 

見てください、この顔。マリ子の友情旅行もマチ子がこのままで済ますはずがありません。

 

で、28分で終わったと思ったら、

「手のひらは小さなシャベル」

詞 荒木とよひさ

曲 大野雄二

歌 岩崎宏美 

歌が始まったー!

 

♪そよ風の歌がきこえてくるよ

街は眠りから目覚め始めて

また新しい一日がほら動きだす

この手のひらは小さなシャベル

はこんでごらん愛を手のひらで

 

あしたもこのつづきをどうぞ

 

マー姉ちゃん」にもイメージソング的なものがあったんだー! でも映像は現代風だったし、あんまりドラマ本編とも関係ないような…。

 

マチ子の気持ちは…分からない。姉も妹もいるけど、それぞれの友達とどこかに行った事はありまっしぇん。仲悪かったわけじゃないけど、マリ子、マチ子の距離感ではなかったなー。