TBS 1979年7月6日
あらすじ
夫の浮気を知り激しいショックを受けた麻子(岸惠子)は誠治(児玉清)に事実を伝えるが信じない。一方、妊娠した道子(真行寺君枝)は中絶すると志郎(広岡瞬)に告げた。
2025.1.29 BS-TBS録画
藤森電気商会のトラックに乗っている茂夫と季子。空き地にトラックを止めて話し合う。愛情でああいうことになったわけではない、偶然会ってお話ししていても、あんなことがあったなんて、半分ウソのよう…とはいえ、お互いの伴侶には隠しておくべきだろうという結論になる。
脚本:山田太一
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原作:山田太一著
「沿線地図」(作品社刊)
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音楽:小川よしあき
主題曲:フランソワーズ・アルディ
「もう森へなんか行かない」
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制作:大山勝美
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藤森麻子:岸恵子
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松本季子(としこ):河内桃子
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藤森道子:真行寺君枝
松本志郎:広岡瞬(新人)
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湯川時子:野村昭子
岡田鉄太郎:新井康弘
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松本謹造:笠智衆
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山川正平:岡本信人
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肉屋:石黒正男
花屋:谷本重代
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堀田:内田直哉
エンゼル・プロ
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「かもめ」に来た男:中野誠也
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大沢美代:三崎千恵子
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藤森茂夫:河原崎長一郎
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松本誠治:児玉清
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協力:東京急行
衣裳協力:ローマ岩島
アストラ館
ロア六本木クープル
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プロデューサー:片島謙二
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演出:龍至政美
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製作著作:TBS
藤森家
食器の後片付けを手伝う茂夫。たまには店を早く閉めようと言うと、麻子は映画を観に行こうと誘う。洗い物をしている麻子を背中から抱きしめる茂夫。
誠治が訪れると、茂夫はなかなか台所から出ようとしない。誠治の用事は子供の事じゃなく、女房のことと言われ、茂夫はわざとらしく外へ行って看板を直した。
松本家
季子が一人いる家に麻子が訪れ、ゆうべ、誠治が電子レンジを購入したお礼にとコーヒーメーカーを持ってきた。
誠治はお酒をやめた季子のために欲しかった電子レンジを買ったのだと麻子が季子に話していた。麻子は、なぜお酒をやめられたのか聞き、動揺を見せる季子。
藤森家
家に帰った麻子は季子が明るくなったわけでもないし、変だと茂夫に言うが、茂夫のことも麻子から逃げ回っているように感じていた。
スナック「かもめ」
麻子は美代に夫がいなくなったいきさつを聞いた。何も証拠はないけど、何となく感じると話す。10年一緒にいておかしいのは変と美代は断言し、一発で分かる方法があると伝授した。
藤森家
麻子は茶の間で寝ていた茂夫を起こして、2階で寝るように言う。
美代のアドバイスは、ふいをついてズバリ言うこと。麻子は布団で寝ていた茂夫に「私、知ってるの。何もかも知ってるの。全部。何もかも」と話しかけた。
寝ぼけた茂夫は「今日あの人がああ言ったのか」と言い、許してくれと麻子に頭を下げ続けた。
肉屋
山川が志郎と牛肉を買いに来た。100g1000円の牛肉を6000円分!
3000円の花束を買って、アパートへ。すき焼きを作り、山川は「北国の春」を熱唱。その後、酔っ払って寝ている。岡本信人さんは歌うシーンは前も見たな…
岡本信人さんは「ほんとうに」で橋幸夫さんのものまねをしながら歌ってな~。
志郎は山川を帰そうとしたが、志郎が山川に相談していたことが道子に発覚し、「関係ないじゃないの。こんな人」とアパートを飛び出してしまった。
今朝見た「顔で笑って」を見ていても、大吉は妻の秀子に相談もなしになんでも決めるけど、相談するのはいつも先輩の吉本でモヤモヤしてたんだ。
橋の上。病院に行って話を聞いてきた志郎。病院を出たところで山川に会ってしまった。満18歳になると親の許可はいらない、保険は使えない、初診料3000円で費用50000円。なるべく早いほうがいい。3か月過ぎるとうまくいかないなどと話してると、道子は堕胎することを告げた。志郎の言うとおりにする。
スナック「かもめ」
麻子が来店。店内では「燃えろいい女」がかかる。
麻子の隣に以前、店に来て息子の家庭内暴力で悩む男が再び来店していた。
自身の母親が68で離れで一人暮らしで何でもやっていたが、ある時寝込んでもうろくし始めた。妻は、まあまあの美人だが、気立てはよくない。子どもは小さく、もうろくが始まった義母の面倒を見なければならず、早く死ねばいいという扱いをする。邪見で意地が悪いだろうと思っていたら、その通りのことをする。自身は会社に出かけちまうので文句が言えない。おふくろも何も言わないが、分かるものは分かる。男の目を見て涙を浮かべる。子供は3歳、5歳と小さいのに祖母に「ばばあ」と言う。
え! 家庭内暴力の息子は!と思ったら、麻子も「高校生の坊やがいるんじゃないですか?」男に聞いてる。
男はハッとして、そそくさと会計する。全部、ウソ。今は独り身。誰もいない。独りって気楽でいいねと店を出て行った。鉄太郎も途中からおかしいと思っていたと麻子と話す。美人妻はやっぱり松原智恵子さんを想像しちゃうな。気立てもいいけど!
店で流れていた「HERO」を口ずさみながら歩く男。旅行会社のショーウインドウに顔をぴったり押し付けて歌い続ける。ウソかい!!
藤森電気商会
店内のテレビでラブシーンが流れているのを見て騒いでいる小学生男子たち。
茂夫は「飯ができたよ」と麻子に知らせた。麻子は勝手に食べると布を裁っていた。アルバイトの堀田も向かいの時子も店に出てこない麻子を心配した。時子が店に来ると、麻子が顔を見せ、麻子は昼からすごいごちそうを作っていて、一緒に食べようと時子を誘った。茂夫は耳をパタパタして聞こえないふり。
ハンコはどっちか?という日常の話をした茂夫に麻子は「どうしてあんなことしたのよ」と突然茂夫を責めた。
家庭内別居が続く。茂夫はカレーばっかりだな。麻子は夜中、道子の部屋でラジオを聴きながらミシンをかける。
朝、茂夫がシャッターを開ける。茂夫は3日目になり「おい! いいかげんにしろ! 飯くらい作れ」とキレた。悪いことをしてんのはあんたなのよと麻子が言う。「たった2日勝手すると悪いのはお父さんじゃなくて私になっちゃうの?」
時子が遊びに来た。「奥さんのお料理けなしたりしちゃダメよ」と茂夫に言っていると、麻子は1日で縫ったというワンピースを時子に見せた。そのワンピースを着て、スーパーや商店街で買い物をし、たくさんの荷物を抱えて帰った。家に帰って料理。
バイトの堀田を送り出し、茂夫は鼻歌を歌いながら店番。一緒にご飯を食べて、茂夫は麻子の作った料理を褒めた。何もなかったと思えば、そんな気にもなると彼女が言っていたと茂夫が言うので、会ったりされちゃ、忘れようがないと麻子がキレた。季子を彼女と呼ぶことも気に入らない。
麻子はまた松本家へ。薄暗い部屋でパジャマ姿にガウンを羽織った誠治が出てきた。季子は益子焼のことで出かけていて、誠治は金曜日に代休を取って休んでいた。「お電話をちょうだいすればよかったな」とサラッと言えるのがステキ。
着替えている誠治にふすま越しに語りかける麻子。さきおとといの夜、夫を問い詰めたら話した。1週間前、うちの主人とお宅の奥さんが…!と話し始める麻子に、かけてくださいと落ち着かせる誠治だが、麻子が話したことを信じない。
季子は車を運転している。(つづく)
若いカップルはどうでもよく親世代が気になる~。子供を簡単に堕ろせと言える男がこの先どんな理想的な暮らしをできるのだろうと思ってしまう。一人で生きろ。

