TBS 1978年2月10日
あらすじ
信夫(国広富之)との愛をあきらめる決意をした恵子(山口百恵)。養女になって信夫と結婚しろという清川(高橋昌也)の申し出に対して恵子は…。
2024.12.10 BS-TBS録画
脚本:佐々木守
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渋谷(小島)恵子:山口百恵
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志摩信夫:国広富之
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志摩邦夫:鈴木瑞穂
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志摩登喜:真屋順子
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吉川真砂子:岡まゆみ
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高梨三郎:夏夕介
松崎:大石悟郎
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吉川洋一:長谷川諭
エミ:山本百合子
ジュンコ:舛田紀子
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萩野克己:石立鉄男
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丹羽たかね
西国成男
小沢忠臣
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森下京子
広田正光
刀原章光
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志摩佐智子:夏純子
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若杉:石橋正次
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清川健夫:高橋昌也
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吉川志津子:左幸子
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プロデューサー:春日千春
野添和子
山本典助(TBS)
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音楽:菊池俊輔
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主題歌:赤い絆(レッド・センセーション)
作詞:松本隆
作曲:平尾昌晃
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協力:株式会社コスガ
銀座ふそう
ドヴィスマン紳士服
鈴乃屋
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ナレーター:城達也
協力:ホリプロダクション
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監督:野村孝
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製作:大映テレビ株式会社
TBS
清川に呼び出された恵子は、なぜ養女にしたいのか狙いを聞く。信夫の父が通産省の局長であり、その力を借りて、海運界を意のままに扱いたい。私の返事はこれよ!と清川をビンタ。幼稚園はどうなってもいいのか? 信夫君と結婚したくないのか?という清川の問いには幼稚園は潰れてもいい、信夫のことは忘れようとしていると清川が持っていた洋モク(外国製のタバコ)を奪って店を出た。
みどり幼稚園に戻り、萩野先生に事情を話す恵子に幼稚園のことは居住権があるから徹底的に裁判で戦うと笑顔を見せる。恵子は幼稚園をやめるつもりでいる。萩野は、お前は俺のパートナーだ! お前と新しい幼児教育を…と熱く語りかけるが、園児の一人がケガを負い、呼び出された。萩野が席を外し、恵子は出て行った。物語上仕方ないけど、恵子が子供を全然心配するそぶりもないのもちょっとな…。別の理由にしてよ。
信夫の部屋に入ってきて、「ひもじさと君恋しさをくらぶれば はずかしながらひもじさが先」と信夫をからかう佐智子。
似た句があるけど、正式な誰かの句って感じではない??
信夫は机の前で悶々としてるなんて、今の小学生のほうがもっと行動的、愛は進行的だと語る。
邦夫は清川からゴルフに誘われていたが、断った。しかしながら、志津子と清川のつながりを感じている。結構鋭い。
独りになりたいと言って、この街を出ると言う恵子。アパートの鍵をエミとジュンコに預けて好きに使っていいって…家賃どうなってる!?
フルーツパーラーのウェイトレスとして働こうとした恵子だったが、身元保証人がないため断られた。
佐智子は若杉と会って、志津子と清川がつながっていることを話した。若杉は吉川夫婦はおしどり夫婦で有名で一緒にポンポン船からやって来たと信じられない。若杉は今は港で作業員をしている。
求む女性
時給600円
バイトも可
昼10~6時
夜5~12時
スナックアキ
恵子は保証人がいないので、店主に断られた。
港の見える街並みを歩く恵子。
通りかかった食堂の貼り紙を見る。
女店員募集
長期の方を望む
委細面談の上
店主
港で働く作業員の多い店で、客の相次ぐセクハラ発言に恵子は店を飛び出した。
若杉が松崎と会い、松崎が妻の入院費や治療費などで毎月20万近い金を支払っていて、金の出どころについてツッコむ。若杉は証拠をつかんだと言って立ち去った。
吉川家
真砂子は志摩家に信夫のお祝いに出かけていき、一緒に玄関を出た志津子は通りかかった若杉から清川と志津子の関係を聞かれ、さらに恵子との関係も問われた。第三吉川丸が沈んだ原因が分からなくて、総一郎は飛び回っている。
志津子がここではなんですからというと、若杉から3時に第三ふ頭の空き地でと約束させられた。
清川は志津子に会い、若杉のことを話した。
約束の場所で待っている若杉。なぜか岸壁にいる恵子。若杉の上にパレットが落ち、恵子が走り寄ると、走っていく志津子の後ろ姿が見えた。
↑こういう感じのもっと大きいやつ。
病院に運ばれた若杉。恵子は警察に事情を聞かれたが、警官は事故だと言う。手術室から運ばれた若杉は目に包帯を巻かれていて、医師は眼球が傷ついており、失明の可能性があると恵子に話した。
吉川家に帰ってきた志津子は玄関にへたり込んだ。
病室
目を覚ました若杉は恵子にお礼を言い、目の中が熱いと繰り返す。家族はいないが、志摩佐智子を呼んでほしいと頼んだ。
志摩家
信夫が主賓のパーティーが予定されていて、真砂子も昼から手伝っている。帰ってきた邦夫は信夫がロンドン行きを断ったことを怒り、邦夫の力で信夫の申し出を握りつぶした。しかし、信夫は、お父さんが自分かわいさでそんなことをしたんだと責め、邦夫に殴られた。
部屋を出た信夫はかかってきた電話に出て、無言電話だったため、「恵子さん? 恵子さんなんだろ?」と話しかけた。恵子は「恐れ入りますが、志摩佐智子さんをお願いします」と電話を代わってもらった。佐智子はすぐに毛皮のコートを着て出かけようとし、恵子さんはどこにいるんだ!と聞く信夫に真砂子を気遣わない信夫を嫌いだと責めた。
病室
若杉に現場で誰か見たのかと聞かれても答えない恵子。
志摩家を飛び出した真砂子を送ると言う信夫。真砂子と歩きながら話をするが、真砂子は、あなたが好きだと言う。政略結婚でもかまわない、結婚してから愛を取り戻すと全然諦める気はないみたい。
信夫と真砂子の前に三郎が現れ、信夫を殴りつけた。おケイをめぐる争い。三郎の脚にすがりついて止める真砂子は「この人の妻です」と叫ぶ。三郎はこんなスケがいるのにとケンカをやめて立ち去った。
病室
佐智子が駆けつけ、若杉はパレットの後ろで黒い影を見た、誰かが殺そうとしたと話した。給湯室で恵子を問い詰める佐智子。恵子は誰も見ませんでしたと言い、病院を飛び出した。
吉川家
帰りの遅い真砂子を心配する洋一だったが、志津子は上の空。様子を見てくると外に出た志津子と恵子が再会した。家の中から洋一が目撃。恵子は志津子になぜ港にいたのか聞いた。本当にあれは事故なんですか? 私見たんです、どうしたらいいんです?と聞くが、今日はうちにいたとごまかす志津子に恵子は帰った。
洋一はなぜウソをついたのか?と志津子を責めた。志津子は若杉に会いに行ったときに事故に遭っていたと言い訳。今度はなぜ助けなかったのか?と責められた。洋一は財布からお金を出し、若杉に入院費を出そうとしていた。
帰ってきた真砂子は渋谷の不良に絡まれたと泣く。洋一は家を飛び出し、志津子が捜しに出た。
若杉の入院する病院前に戻ってきた恵子はタクシーで駆けつけた信夫を見かけた。
代々木八幡神社へ行った恵子はフラフラになって歩く志津子と目が合った。志津子は恵子の顔を愛おしそうに触り、抱きしめた…って首絞め!? 恵子と一体になったつもりの志津子を信夫が引きはがした。
恵子は私さえこの世から消えたら母は…と踏切の前へ。信夫に止められたが、死なせて!と叫ぶ。2人で死ぬためにまた会ったと言う信夫。ええ~!? 電車が通過した後の線路で抱き合う恵子と信夫。また警報音が張り始めた。(つづく)
目の離せない展開だね~! 思いつめがちな恵子と信夫。