TBS 1978年2月17日
あらすじ
恵子(山口百恵)と信夫(国広富之)は、死を決意して旅に出掛けた。ところが、山道で崩れ落ちる丸太から老婆を助けようとした信夫が、谷川に落ちて流されてしまった…。
2024.12.11 BS-TBS録画
脚本:佐々木守
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渋谷(小島)恵子:山口百恵
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志摩信夫:国広富之
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吉川総一郎:井川比佐志
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小島よね:園佳也子
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吉川真砂子:岡まゆみ
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松崎:大石悟郎
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吉川洋一:長谷川諭
小島明子:斎藤友子
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萩野克己:石立鉄男
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エミ:山本百合子
ジュンコ:舛田紀子
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石光豊
永井玄哉
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志摩佐智子:夏純子
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若杉:石橋正次
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吉川志津子:左幸子
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プロデューサー:春日千春
野添和子
山本典助(TBS)
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音楽:菊池俊輔
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主題歌:赤い絆(レッド・センセーション)
作詞:松本隆
作曲:平尾昌晃
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協力:株式会社コスガ
銀座ふそう
ドヴィスマン紳士服
鈴乃屋
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ナレーター:城達也
協力:ホリプロダクション
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監督:富本壮吉
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製作:大映テレビ株式会社
TBS
無言で向き合う恵子と信夫。美しい死を求めて旅に出た二人…踏切ではしなかったのね。
吉川家
志津子に洋一がいないことを責める総一郎。佐智子からの電話で洋一が若杉の入院する病院にいることが分かった。
病室
洋一は若杉の手にお金を握らせたが、若杉は受け取らなかった。洋一は病院が開くまで病院の前で待っていて、若杉に母さんを許してやってください、堪忍してやってくださいとまたお金を握らせて許しを請う。
恵子のいたアパートを訪ねた志津子だったが、エミやジュンコに知らないよと追い返された。
スーツのまま山道を歩く信夫と一緒に歩く恵子。都合良く通りかかった地元の人?にこの前の地震ですっかり地盤が緩んじまったから注意してくださいと話しかけられた。信夫のスーツ姿で歩くほうがおかしいような切り立った狭い崖の道。
今度は高齢女性とすれ違い、女性が落石により崖から落下しそうになり、信夫が落下してしまった。目の前で谷川に落ちた信夫を見て倒れた恵子を介抱するおばあさん。
恵子が目覚めたのは民家。おばあさんが助けて、往診した医師が恵子の保母学校の学生証を見つけ、保母学校から連絡を受け、泰三と明子が駆けつけたが、恵子はすぐに信夫を捜しに行こうとして倒れた。
今度目を覚ました恵子は小島家にいた。よねは泰三が友達の保証人になり、借金を背負い込んだ、恵子のせいで金策に走り回る時間を無駄にしたと嫌みを言う。恵子は、どうもすいませんでしたと頭を下げ、家を出た。園佳也子さんが演じてるせいか悪い母に思えなくて…「道」では亜紀や健の優しい親代わりだったからねえ。泰三や明子は全然態度が変わらず恵子に優しいし。
恵子は公衆電話から志摩家に電話したが、信夫は帰っていなかった。電話に出て人はお手伝いさんっぽい人で、このうちにお手伝いさんいたんだ。
吉川家
上の空の志津子にしっかりしろと発破をかける総一郎。頼むぞ、大黒柱と志津子に言う。頼りにしてんだね。
病院
恵子は佐智子に電話して、信夫が谷川に落ちたので、お父様の力で早く見つけられるようにしてくださいと頼んだ。佐智子は変な気起こしちゃだめよと呼びかけたが、恵子は電話を切った。
代々木八幡神社の階段に信夫が座っていた。え! 谷に来ていた釣り人に助けられ、恵子のために帰ってきた。生きててくだすってよかったと言う恵子にもう負け犬になるのはよそう、誰も許してくれなくてもいい、あした、二人だけで結婚式を挙げようと信夫が言う。ちゃんと村の人にも伝えてきたんだろうね!?
恵子はみどり幼稚園に行って萩野先生に報告。負け犬にはなりたくないと神様の前で誓うと言う恵子に、どんなことがあってもくじけるんじゃないぞと励ます萩野。
志摩家
佐智子に報告する信夫。両親どこ行った? 佐智子は共犯者になりたくないと立ち合いを拒否。その代わり、イヤな役割を引き受けると真砂子に会いに行った。
真砂子って仕事もしてなさそうだし、と思ったけど、大学生? 車で真砂子に会いに行った佐智子は、一度死を決意した者には勝てない、信夫を許してやってと言うが、真砂子は何も言わずに立ち去った。
真砂子から恵子と信夫が結婚式を挙げると聞いて「何ぃ~!?」となる総一郎。二人だけのというわりにみんなに知られてる。
吉川家
洋一は模擬テストに出かける前に志津子にずっと家にいてくれと頼んで出て行った。玄関先にいた志津子によねがアケミちゃんと声をかけ、父ちゃんが友達の保証人になったことを話した。
若杉が佐智子に連れられて吉川家に来て、洋一に握らせたお金を返した。まだ、よねがいたことに気付いた若杉はそのまま帰り、よねは志津子に事情を聞こうとしたが、志津子は若杉から受け取ったお金をそのままよねに渡して帰らせた。
志津子は総一郎からの電話で恵子と信夫の結婚を知った。
恵子のアパートに総一郎が乗り込んできた。白いベールとブーケを膝に乗せ、総一郎と車に乗った恵子。
教会で信夫が待っていると、松崎が恵子は来ないと伝えた。松崎が会わせたい人がいると信夫に話していると、その人が清川だと思った志津子は松崎を追い返し、信夫に結婚の真意を問う。
吉川海運
総一郎は恵子に土下座をし、信夫君を譲ってくれと頼んだ。利害もあるだろうが、家族思いでもあるんだろうな。
教会
二人を引き離すものがあるとすれば死だと信夫が志津子に言う。あの人を一生離さない。信夫は志津子を真砂子の母だと思ってるからまたややこしい。志津子は本当は私…と言いかけ、やめ、恵子を待ってるつもりか聞く。
吉川海運
恵子の前でざるそばを食べる総一郎。あんたも食べなさいと恵子の分も準備してある。悪い人じゃないんだよ。
吉川家
洋一から総一郎が会社の寮にいると聞いた志津子。母さん、またどこかへ行ってたんだろと洋一から責められる。「岸辺のアルバム」の繁ちゃんみたいだな。
志津子はいつか母さんの全てが分かる、あんたにもっと強くなってほしいと出かけて行った。
吉川海運
志津子が来たことを喜ぶ総一郎。志津子は真砂子さんのところへ行ってあげてと総一郎を家へ帰した。志津子は恵子に信夫が待っていることを伝え、早く行きなさいと促す。志津子は恵子手作りのベールを恵子の頭にかぶせ、きれいよと褒めた。
恵子、ベールを持って走る。
吉川家
家の前に立った志津子がとうとう真砂子さんの母親になれませんでした。洋一をよろしくお願いしますと心の中で総一郎に語り、立ち去った。
教会で再会した恵子と信夫。教会の前に志津子が現れ、2人の姿を見て、立ち去った。恵子と信夫は見つめ合う。(つづく)
ギリギリの感じでキスシーンはないんだね。今までのドラマだと17→18歳になる辺りが描かれていたけど、今回は成人してるってことで、より、すぐ結婚って感じになってるのかな。