徒然好きなもの

ドラマの感想など

【ネタバレ】男はつらいよ 柴又慕情

1972年 日本

 

あらすじ

渥美清主演、吉永小百合がマドンナ、2代目おいちゃんを松村達雄が演じ、柴又の人たちと寅次郎が繰り広げる笑いと涙の国民的人気シリーズ第9作。博とさくらはマイホームの資金にと、寅次郎の部屋を貸すことにするが、寅次郎が偶然帰ってきて大激怒。すぐに柴又から出て行ってしまう。旅先の北陸・金沢で出会った歌子に恋をし、故郷が恋しくなって柴又へ戻ったところ、歌子が寅次郎に会いにやってきて心はずむ寅だったが…。

2024.3.17 NHK BS録画。

 

今度の金曜日に倍賞千恵子主演の「幸福相談」が最終回ということで3月に録画した寅さんを見てしまおう。NHK BSで何本かやってたけど、あえて70年代のだけ選んでました。ちょうど「幸福相談」放送中の8月公開だった。

 

車寅次郎:渥美清…字幕黄色

さくら:倍賞千恵子…字幕水色

 

冒頭の夢の中に出てくる親分の吉田義夫さんは、「3人家族」のハルの勤務先のご隠居さん。

peachredrum.hateblo.jp

10年くらい前に一通り観たけど、今見ると松竹ということで木下恵介アワーでお馴染みの顔がちらほら見られて嬉しいな。

 

とらやの店先に「貸間あり」の札が下がっていた。おいちゃんおばちゃんがさくらたちが家を建てると決めたので、少しでも足しにしてもらおうと思ってのことだったが、さくらは寅次郎が帰ってきたら気にするのでは…と言ってる間に寅さんが帰ってきて一騒動。

 

この作品から2代目おいちゃんが松村達雄さん。

peachredrum.hateblo.jp

赤い疑惑」の幸子のおじいちゃん。

 

家を飛び出した寅次郎は不動産屋へ。不動産屋はやわらかいご商売には…と断られ、次の不動産屋へ→不動産屋Cは佐山俊二さん。

peachredrum.hateblo.jp

「たんとんとん」では警官。「二人の世界」では周旋業者。不動産屋Cが寅さんに紹介したのは、とらやの貸間! 仲介手数料6000円でまた一モメ。結局、出ていくことになってしまう。

 

歌子:吉永小百合…字幕緑

 

女性3人組の旅行客が金沢を歩いていた。ディスカバー・ジャパンとは言え、どこ行っても同じというのがこの時代から言われてたんだ。

 

観光地で商売している寅次郎とすれ違う。旅館に行き、登と偶然再会。おお、秋野太作さん、髪が長くなっている。登はこの髪型のイメージがあったけど、1作目は「おやじ太鼓」の三郎と同じ黒髪短髪だった。

 

歌子たちがしみじみ語り合っているところ、隣の部屋の寅次郎たちが大騒ぎして、女将から注意される。女将さん、谷よしのさんだ〜!

peachredrum.hateblo.jp

翌朝、登は先に出ていて、寅次郎は一人で福井へ。茶屋で休んでいた寅次郎と歌子たちは意気投合し、度を共にした。寅次郎と一緒になり、笑い転げる歌子たち。夕方、歌子は記念に鈴を渡して別れた。別れ際、寅次郎は歌子の手に現金を渡した。

 

旅から帰ってきた歌子は原稿を書いている父の修吉(宮口精二)に帰宅の報告をした。

 

柴又に帰ってきた寅次郎は、歌子と旅に同行していたマリとみどりに再会した。寅次郎は30年ぶりに故郷に帰ってきたという設定で話していたので、感動の再会を演出したが、タコ社長が来て、結局バレた。

 

歌子は小説家の父が離婚していて面倒を見ていると聞いた寅次郎。歌子の婿探しをして、自分の名前を出してもらいたがっている。さくらがこのうちに1人いるわねと寅次郎を喜ばせるようなことを言い、ご機嫌になった寅次郎は「いつでも夢を」を歌い出す。

いつでも夢を

いつでも夢を

  • provided courtesy of iTunes

翌日、とらやにマリやみどりから話を聞いた歌子が来た。店には寅次郎しかいなく、話が続かない。さくらが帰ってきて、家にあげてる間においちゃんおばちゃん、博も集まる。焼きナス好きな博。

 

寅次郎は、さくらからたくさんお土産を持たされて帰って行った。家に帰ってから改めてお礼の電話をした歌子。また来ると聞き、嬉しそうな寅次郎。

 

歌子は修吉に正圀さんにもう一度会って欲しいと言うが、勝手にしろと言われて泣き出す。

 

その後、歌子から連絡がなく、寅次郎は家を離れたくないので行商もしたくない。おいちゃんは寅次郎と歌子がうまくいけばいいと言うが、さくらたちは、うまくいきっこないと大笑い。寅次郎は怒って出て行こうとしたが、ちょうど歌子が遊びにきた。

 

歌子と話をするうちに失恋話へ。歌子はそのまま泊まることになった。

 

修吉に友達の家に2、3日泊まると置き手紙を出していた歌子は寅次郎や源公と河原を散歩。博の家に招待されたのが歌子だけと知ってむくれる寅次郎だったが、博からお兄さんには話しにくい愛情問題があるんじゃないかと聞いた寅次郎の機嫌が直った。

 

歌子が好きな人と結婚すれば愛知県の窯場のあるような場所で暮らすこととなり、修吉と離れることになる。修吉は、お湯一つ沸かせないような人で心配で離れられない。しかし、博は歌子が結婚を諦めて幸せになる人はいないと言う。

 

歌子を迎えにきた寅次郎。歌子から結婚の相談をしていたと聞き、ドキドキ。しかし、5年もの間悩んでいたと聞いて全てを察した。結婚の決意を聞き、うなだれて話を聞いていた寅次郎だが、結婚できるのは寅さんのおかげと泣き出す歌子を励まし、空を見上げた。

 

さくらとしみじみ土手で語り合う寅次郎。もう旅支度をしていた。

 

1ヶ月後、修吉がとらやを訪ねた。歌子からも便りが届いた。

 

旅先で再び登と再会した寅次郎は一緒に出かけることにした。(終)

 

まだ結構初期の頃だけど、マドンナ役と歳が離れてて~とかすでに言われてたのね。木下恵介アワーは横浜や都内など都会の風景が映り、同じ時代でもちょっと景色が違うね。女性のミニ率は高いけど。

 


www.youtube.com