1963年 アメリカ
あらすじ
オードリー・ヘプバーン、ウィリアム・ホールデン共演のロマンチック・コメディー。パリで新作映画の脚本を執筆するはずのベンソンだが、締め切り間近だというのにいまだ白紙だった。そんなベンソンのもとにタイピストのガブリエルが派遣されてくる。ベンソンは彼女からインスピレーションを得てようやく取りかかるが…。脚本で書かれた物語が交錯するユニークな展開、トニー・カーティスはじめ大スターたちのゲスト出演にも注目。
2023.7.24 BSプレミアム録画。何となく洋画が見たい気分。最近は松竹東急で邦画も録画していて結構溜まってきた。けど、本音はもう少し古い人情ものの松竹作品が見たい。「破れ太鼓」とか。
あれまあ、地震速報が入ってる。
螺旋階段の間を上っていく中が丸見えのエレベーター。怖っ!
タイピストのガブリエル・シンプソンが脚本家のリチャード・ベンソンの元へ鳥籠持参で仕事しに来た。
「エッフェル塔を盗んだ娘」というベンソンの脚本を口頭で説明していくが、締め切りまであと2日しかないのに原稿は全く出来ていない。説明の過程でガブリエルにキスしたのにビックリ。今ならセクハラ+パワハラ!?
ベンソンが口頭で話すことをタイプしていくガブリエル。せっかく書いた原稿もベンソンの手によって何度も破られる。
ソファに寝転んだベンソンはガブリエルにプライベートなことを聞く。パリに来て2年、俳優の恋人がいる。ベンソンは急に思い立ち、革命記念日である7月14日のパリジェンヌの1日を描こうと思いつく。
ここから劇中劇が始まり、ベンソンのストーリーのヒロインのギャビーはオードリー・ヘプバーンが演じる。
ん? 映像がブチブチ止まる。
ギャビーと出会った謎の男・リックをウィリアム・ホールデンが演じる。
「麗しのサブリナ」のデビットか。
「喝采」では舞台演出家。どっちも当て馬的な役だね。
とにかくベンソンがしゃべりまくっていて、劇中のギャビーとリックが距離が近づくようにガブリエルとベンソンの距離も近くなる。
ホテルのルームサービスのランチでブランデーを飲んだガブリエルはソファに寝転がり、ベンソンはガブリエルの体の上に頭をもたれかける。ふと正気に戻ったガブリエルは先のストーリーを想像する。冒険活劇みたいに馬に乗ったり、飛行機に乗ったり奇想天外。
劇中のリックに魅かれるガブリエル。夜も遅くなり、ベンソンはガブリエルを寝かせた。部屋の中に螺旋階段もある豪華な部屋でガブリエルの寝室も同じ部屋にあるのね。
髪を下ろし、マント?がついてるヒラヒラのネグリジェを着たガブリエルが部屋から出てきて鳥籠にカバーをかけるのを忘れたと鳥籠とカバーを取りに来た姿に釘付けになるベンソン。
翌朝、着替えて寝室から出てきたガブリエルは床に並んだ原稿と逆立ちしたベンソンの姿に驚く。うっとりした顔でガブリエルの顔を見つめるベンソンはガブリエルの手を取り踊り始める。一晩で9メートル分も原稿を書いてハイテンションになってる?
ガブリエルはベンソンにうながされるままテラスに出て原稿を読み始める。
関係ないけど、劇中のギャビーの恋人の俳優・フィリップ役のトニー・カーティスってジャン・アレジっぽい顔してるなあ、フランスが舞台だしと思ったらハンガリー系ユダヤ人移民のアメリカ人だったし、ジャン・アレジはフランス育ちだけど両親がイタリア人で何ひとつ合ってなかった。
あ、ガブリエルがヒギンズ教授とイライザと言ってる。劇中劇がぶっ飛び過ぎてて頭に入ってこないけど、ヒギンズ教授は急に耳に入ってきた。あら? 「マイ・フェア・レディ」の方が同じ年の半年くらい後の公開か。
オードリーがいろんな格好をしてるのを楽しむ映画かな。もう何が何だか!? ふいに映し出される当時の夜のパリの街並みに見入る。
130枚以上の原稿を読んだガブリエルは悲劇的な結末に涙を流す。
ベンソンはガブリエルに愛の告白をしたが、何をするかわからないぞと出ていくように言い、そのまま寝てしまった。
革命記念日。パリの街ではパレードが行われ、目覚めたベンソンはガブリエルを探す。ガブリエルの姿はなく、ベンソンはガブリエルが忘れていった?鳥籠を持って外へ。
ガブリエルは街中のオープンカフェでギャビーとリックの出会いを再現する。ベンソンは脚本を書こうと言ってガブリエルの手を引いて歩き出す。うーん、フィリップの立場って…(^^;;
鳥籠を持ったベンソンとガブリエルが噴水の間をすり抜けるように手を取り合って走る。最後は2人のキスで終わり。
オードリー・ヘプバーン自体はものすごく見た目は好きなんだけど、私好みのこの作品いいな〜!と思う作品に案外出会えてない。この映画、30半ばの女性と40半ばの男性の話と思うとまた何だか気恥ずかしい!?