TBS 1987年10月19日
あらすじ
昭和43年、2歳で実母・静と死別した桃(泉ピン子)も高校3年生に。父・平吉(藤岡琢也)はかつて愛人だった高子(林美智子)と再婚していた。桃は母・高子が大好きだったが、密かに実母でないことは知っていた。桃は家計のために美容師になろうと決意するも平吉は猛反対。父を説得してもらおうと祖母・はつ(赤木春恵)を訪ねた桃は、実母が髪結いだったことを知る。そしてかつて母がいた美容院を訪ね...。
↑原作本ではなく、エッセイ集らしい。
2023.10.16 BS11(イレブン)録画。
ナレーション:奈良岡朋子
*
神野桃:泉ピン子
*
神野平吉:藤岡琢也
*
神野高子:林美智子
*
神野はつ:赤木春恵
*
神野杏:佐藤由紀絵
警官:杉崎照彦
道子:熊倉玲子
*
その他
劇団 いろは
劇団 日本児童
劇団 東京宝映
芸プロ
*
神野文子:五代路子
*
立野君子:草笛光子
*
竹山登世:森光子(特別出演)
羽田健太郎さん作曲のテーマソングが軽快で好きだな~。
しーちゃんが昭和28年の秋に亡くなり、15年後、昭和43年。桃17歳。セーター服の泉ピン子さん!
父・平吉はテレビドラマの脚本家、母・高子は仕立物の内職をしていて桃は高子を母親と信じている。妹は杏(きょう)! 桃と杏。好きだね〜。
桃に髪を結んでもらって喜ぶ杏はお姉ちゃん美容師になればいいのにと無邪気に言うと、平吉は不機嫌になる。平吉は桃を大学に行かせてやりたいと思っていたが、桃は大学受験をやめた。「おやじ太鼓」「3人家族」と同じ時代だから、三郎、幸子、敬四郎のちょい下世代。大学行っても学生運動で大変な時代だね。
美容師の学校に行きたい桃と大学に行かせたい平吉とで意見が対立。夜になって祖母・はつの家へ。平吉の兄は土建屋で成功して豪華な調度品が並ぶ。でも、鶴家ほどの広さはない。美容師になりたいと言う桃に伯母の文子は血は争えないと漏らし、あっさり高子が実母でないことがバレてしまう。
文子は前回は質素な格好をしてたのに、これがにわか成金というやつか!? きれいな洋服を着ていて、子供自慢をしている。内側から品性や知性が感じられた「おやじ太鼓」の愛子さんとは大違い。
しかし、桃子は腑に落ちた様子。中学で戸籍謄本を見た桃は真実を知っていた。
高子は桃が6歳になるまで子供を作らなかった。杏とは6歳差。平吉は脚本業がうまくいっておらず、兄貴に頼んで働かせてもらおうと思ってる。いや〜、あの歳で? 高子は実子とも分け隔てなく育てたいいお母さんになったのが意外。そういうタイプに見えてなかった。
テレビを見ている平吉。「おやじ太鼓」ならいいのに〜。平吉が見ているのはサスペンスドラマっぽく見える。
桃からおばあちゃんの家に泊まるという連絡を受けた平吉は、はつから何か聞かされるんじゃないかとハラハラする。平吉はいちいち本当の母親じゃないから的なことを高子に態度で示すな。
はつから竹山美容院の話を聞く桃。しーちゃんが死んで竹山美容院との縁が切れた。はつは平吉の言うように大学を受けてくれるね?と桃に確認し、安堵する。しーちゃんは美容師だから働き詰めで死んだというより平吉のせいだよ!
桃は竹山美容院を訪ねた。店に客はおらず、客と勘違いされて席へ。登世が桃の顔を見て驚き、神野桃と名乗ると涙を流して喜んだ。
登世は美容院を急遽休みにして桃と話をする。最近の芸者はカツラで仕事も少なくなった。そこに君香(今は立野君子)が訪ねてきた。昔、芸者衆だったということは今は違う?
平吉は帰ってこない桃を心配し、はつに電話をするが親に分からないことが私に分からないわけないだろと怒られた。
育ててくれた母が高子だというと、君香はしーちゃんから平吉をとった女だと洗いざらい話してしまう。桃だけは、しーちゃんを忘れないでと言う。
登世は桃に海苔トーストを出し、もうこの家にはこないように言う。君香は時々遊びに来てと名刺を渡すが、登世はもう二度と会わない、会ったことも誰にも話すんじゃないよと桃に念を押す。
桃はどうしても母の墓参りがしたいと言い出す。茨城の奥で日帰りできないと登世は言うが、君香は桃の気持ちを大事にしたいと承諾する。草笛光子さんは「あぐり」の世津子的なちょいと余計なことを言うタイプかも?
君香と墓参りに行った桃。しーちゃんはお嫁に行ったのに実家の墓に入っている。桃は墓にすがりついて神野静の墓を建てると泣く。
君香と温泉旅館に泊まった桃だったが、帰って早々、平吉に殴られた。桃は学校を休んだことも外泊した理由も嘘をつきたくないと話そうとせず、平吉に再び叩かれる。出ていけ!と言われ、桃はついに墓参りに行ったことを話し、出ていった。(つづく)
これが泉ピン子さんの半生!? すごい。