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【ネタバレ】かぐや姫(短縮版)

1935年 日本

 

あらすじ

長く所在不明ながらも2015年に英国で発見され、85年ぶりに日本凱旋を果たした作品。特撮進出前の円谷英二が撮影を担当したほか、音楽監督に宮城道雄、美術に松岡映丘ら一流の面々が集結した幻の逸品を、鮮やかに復元した注目作。竹取の翁(汐見洋)は光り輝く竹の中で眠っていた赤ん坊を連れ帰り、我が娘として育てることにする。美しく成長したかぐや(北澤かず子)には心に決めた相手がいたが、権力者の造麿(藤山一郎)の息子ら数々の男性が“宝物”を携え求婚に訪れる。

2022.9.1 日本映画専門チャンネル録画。

 

11世紀のお話より。“竹取物語”を脚色した音楽劇。

 

翁が竹やぶで見つけた赤ん坊は名高い美女に成長し、かぐや姫と呼ばれた。翁の息子・造麿(みやつこまろ)の許嫁になるが、宰相の二人の息子に求愛され、心迷い、最も高価な宝をくれた男と結婚すると言った。造麿は悪賢い恋敵を出し抜くため、陰陽師の作戦どおり、満月の夜、姫が月に帰るとデマを流した。月食を見た人々は姫の昇天と勘違い。闇に乗じ、姫と造麿は都を逃れ、末永く幸せに暮らした。

 

最初にチャップリンの映画みたいに英語の字幕がザザ〜ッと流れた。あらすじ全部紹介しちゃうの!?というか、かぐや姫って月に帰ったんじゃなかったっけ??

 

小さな子供をそばに置いて川で洗濯していたおばあさん。じいさんに「ばあさん」と呼びかけられていたけど、小さな子供連れで黒々とした髪をして、ばあさんには見えない。竹の中に小さな女の子を発見。

 

無音声映画と思ったら、普通に音声あった。あっという間に時はたち、造麿と小舟に乗っているかぐや姫。音楽劇らしく造麿もかぐや姫も寄り添って歌っている。舟から降りても寄り添って歩きながら歌う。ラブラブだねえ〜。

 

造麿は藤山一郎さん。

きれいな歌声〜。

 

宰相の二人の息子は太麿と細身。見た目そのままのネーミング。太麿の徳山璉(たまき)さんは俳優でもあり、バリトン歌手、流行歌手でもあった。

慶應音頭~慶應義塾カレッジ・ソング

慶應音頭~慶應義塾カレッジ・ソング

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あ、造麿と太麿の曲があった!

 

それぞれ姫の要求するものを探しに行く。細身は職人に偽物を作らせた。

 

太麿は博士を数人呼び寄せ、金銀玉の枝について調べさせるが、思った成果は得られず。燕の子安貝を取りに太麿自ら巣を探しに木に登るが、落下。

 

じいさんとばあさんはいっそかぐや姫とどこかへ逃げようかと話し合う。かぐや姫は月を見上げて涙を浮かべる。

 

かぐや姫、昇天の時。天人が迎えに来るので、宰相は武士たちを集め、月に向かって矢を向ける。しかし、男の声で目を閉じねば天人の放つ光に目がつぶれてしまうぞと聞こえてきて、みんな目をつぶっている間、翁夫婦と造麿とかぐや姫は牛車に乗って出発。男の声は陰陽師だったのか〜。

 

目をつぶったまま、太麿が歌う。いい声。造麿もうまいな〜。歌詞に字幕につけてくれたらもっとよかったのにな〜。

 

あ、終わった。35分くらいかな。

 

1930年代の映画という新鮮さもあったけど、おなじみと思っていた「かぐや姫」と全然違っていたのに何よりびっくり。ハッピーエンドになるようなアレンジなのかな?

 

造麿というのは、「竹取物語」では育ててくれた翁の名前というのも見た。大体、かぐや姫は子供のいない老夫婦の元に現れたんじゃなかった!?

 

月に帰らないという斬新なラストだったけど、かぐや姫が幸せなラストでこれはこれでいいんじゃ!?と思ってしまった。

 


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