1944年 アメリカ
あらすじ
主演ジュディ・ガーランド。「巴里のアメリカ人」「バンド・ワゴン」のヴィンセント・ミネリ監督が、家族の絆と若者の恋を美しい映像で描く傑作ミュージカル。1903年夏、万国博覧会を控えた中西部の町セントルイスで暮らすスミス一家。姉のローズや兄のロンのように恋人が欲しい年頃のエスターは、隣に引っ越してきたジョンに恋をするが、ある日、父アロンゾの転勤が決まり、ニューヨークに引っ越すことになってしまう…。
2021.3.18 BSプレミアムシネマ録画。録画したものの中から2時間以内の作品を優先して見ています。必然的に昔の作品になるんだよね。
1903年 夏。これも現代劇じゃないのね。そしてカラー作品。
万国博を控えて陽気に歌う少女や老人。少女が濡れた下着?を着て家の中を歌いながら歩く姿にギョッとした。濡れてるせいで体の線も出てるし…。
セントルイスで暮らすスミス一家は祖父、両親、長男、四姉妹という大家族。次女のエスターは隣に引っ越してきた青年・ジョンを好きになる。
三女のアグネスは猫を探していた。年配メイドのケィティーは階段にいたから蹴り落としたみたいなことを平然と言い、アグネスは怒る。猫は椅子に普通に座ってたけど、こういう動物の扱いハラハラする〜。
ケィティはこの映画ではマーサの母。
父のアロンゾは弁護士。割と高圧的に見える。ニューヨークから長女のローズにかかってきたプロポーズの電話を知らずに切ってしまい、ローズは泣く。アロンゾは他の家族が知っているローズの交際のことを知らされず怒った。
再びニューヨークからローズの恋人・ウォーレンから電話が来た。聞き取りづらくお互い大きな声でしゃべるので食卓にいる家族に丸聞こえ。
ローズがパーティーを開いた。エスターは兄のロンからジョンを紹介された。この時代はドレスも華やかで画面映えするのかな。まだ幼く、すでに寝ていたアグネスと四女・トゥーティも起きてきて、ローズがピアノ演奏、エスターとトゥーティが歌って踊る。
パーティーが終わり、帰ろうとしたジョンの帽子がないと言うので、エスターが探し出して渡す。家を出たジョンにネズミが怖いから明かりを消すのを手伝ってと引き止めた。ジョンがシャンデリアの炎を一つ一つ消す。この明かりは昨日観た「ガス燈」と同じ仕組みかな?
バスに乗って出かけようとするエスターはジョンを待つが来なかった。車は走り出すが、ジョンが走って追いかけてきた。
1903年 秋
アグネスとトゥーティはローズにメイクを手伝ってもらい仮装した。ハロウィンパーティーかあ。お化けの扮装をして2人で出かけた。子供達が集まって何かを燃やしている。アグネスは他の子供たちと出かけていき、まだ小さいから家に帰れと言われたトゥーティがたった一人でブローコフの家へ向かった。
子供達から恐れられているブローコフはブルドックを傍らにおく太ったおじさんで、トゥーティは持参した小麦粉を投げつけて帰った。ブローコフの家に一人で行ったことで他の子供達に認められるトゥーティ。
しかし、暗闇からトゥーティの叫び声がして、家族が駆けつけると、歯が折れ、唇が切れ、トゥーティは隣のジョンに殴られたと泣いた。怒ったエスターは怒って殴り込みに行った。
よくよく事情を聞けば、子供達がいたずらで布を詰めて本物の人間のようにして線路において遊んでいたのを、ジョンが見つけてくれて線路から離しただけだった。エスターはジョンに謝りに行き、帰り際にキスされた。
電車が脱線しかけるほどの事故にもかかわらず、アグネスもトゥーティも一応最初は注意されたものの仕方ないわね的な態度の家族。みんなでアイスを食べていると、アロンゾが帰って来てニューヨークの所長に迎えられたと言った。突然の引っ越しに戸惑う。ワンマンでみんなに相手にされてないアロンゾ。娘たちは愛着のある街から離れたくないと泣く。
みんなそれぞれ部屋に入ってしまい、妻のアンナがピアノ演奏し、アロンゾが歌う。「魂は寄り添う」という歌を歌い上げるアロンゾの周りに子供達が集まり、ケーキを食べる。
1903年 冬
みんなで雪遊び。ロンはダンスを断られ、ローズとエスターはロンを断った相手の雪だるまを作って笑っていた。エスターはジョンとダンスに行くことになっていて、ケィティーがローズとロンで出かければいいと提案した。
しかし、ジョンは仕立て屋からタキシードを受け取るはずが閉店に間に合わず、受け取れなかったから行けないと言ってきた。エスターの泣き声を聞いた祖父のハリーがダンスに行くと言った。
当日、ローズの恋人のウォーレンはルシルという女性を伴ってきたが、ルシルはノロケ話を聞かされるんでしょう?とウォーレンに言い、ウォーレンはローズを選び、ルシルはロンとペアになり、エスターは色んな人と踊った挙句、ハリーと踊ったていたが、クリスマスツリーの後ろに回り込むと相手がジョンに変わった。タキシードが間に合った!?
ダンスが終わり、会場の外で泣いていたエスターにジョンがプロポーズした。ローズが高校卒業するとか言ってたんだから、エスターは16、7歳? みんなに知らせようと言うジョンと対照的に2人だけの秘密にしましょうと言うエスター。
帰るとトゥーティがまだ起きていてサンタクロースを待っていた。エスターの歌を聴き入っていたトゥーティは突然外に飛び出すと泣きながら雪だるまを壊し始めた。エスターは抱きしめて慰め、2階の窓からアロンゾが見ていた。
考え込んでいたアロンゾは家族を呼び、ニューヨーク行きを取りやめた。家族が全員集まった中、突然ウォーレンが家に来てローズに結婚を申し込んで帰って行った。
1904年 春
白いドレスを着た四姉妹が外に出た。ウォーレンが迎えに来て、ローズとエスターは馬車に乗る。もう一人はジョン?
アロンゾ達も別の馬車で万博に出かけた。ローズとウォーレン、エスターとジョン、ロンとルシル、そしてみんなで万博を見た。(終)
子供達のいたずらや言動が物騒で怖いわ〜。あの時代だと子供が大人みたいなことを言うって微笑ましい場面かもしれないけどさ。ドレスが華やかで美しかった。コルセットはキツそう。あんまり目立たないけどロン役の人の顔が一番好きだった。