TBS 1988年3月14日
あらすじ
父・平吉(藤岡琢也)の死を悼む暇もなく、新居の借金返済に桃はひたすら働いた。それから2年、平吉の三回忌を終え、杏(紺野美沙子)の司法研修も無事に修了し、桃(泉ピン子)はやっと肩の荷が降りた。今度こそ主演女優を目指すが、今までの印象から主演の仕事は来ない。さらに杏に2年前から結婚を約束した恋人がいると発覚。彼のNY転勤を知り杏は別れを決意する。だが諦めきれず家に来た彼に会い、桃は杏の心を察してNY行きを促すのだった。
↑原作本ではなく、エッセイ集らしい。
2023.11.20 BS11(イレブン)録画。
ナレーション:奈良岡朋子
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神野桃:泉ピン子
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神野杏:紺野美沙子
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神野高子:林美智子
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神野はつ:赤木春恵
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川村貞夫:渡辺寛二
清:坂本真吾
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林プロデューサー:内山森彦
女優:南雲由記子
その他:芸プロ
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大川勇:矢崎滋
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青山幸代:浅田美代子
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立野春子:東てる美
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矢代浩:橋爪淳
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久満義信:大和田獏
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立野君子:草笛光子
昭和54年の秋、平吉が亡くなった。桃に平吉の死を悼んでいる暇はなく借金返済のために仕事をした。
神野家
四十九日の相談へ来たはつは、こんなことになるのなら家なんて建てることはなかったと愚痴をこぼす。杏はこの家の役割は果たしたんだし、売っちゃって借金返済しようってそれもまた極端な。
杏は大学卒業して、4月から司法研修が2年始まる。借金返済のためにお勤めしようかと言う杏を桃は止めた。
年明け、「辰巳」に一人で行った桃を君子や春子が出迎えた。カウンターに座った桃は平吉の四十九日を終え、いずれ実母の墓を作ろうと考えているという話を春子と君子にしていた。静と平吉と桃の3人だけの墓。桃の隣に座った男が興味深そうに話を聞いていた。「辰巳」の常連客で伊豆の温泉旅館の若旦那・久満義信で桃のファンだと言う。桃は、こっそり春子に席を替えてもらえないか聞く。
楽屋に桃あてのプレゼントが届いていた。母親に選んでもらったというガウンで「楽屋で着てください」とカードが添えられていた。そこに青山がやって来て、桃が主演のドラマの話を持って来たが、桃は自信がないと断ると青山は見損なったと出て行った。
「辰巳」
桃は何も食べずにカウンターに座っていた。春子や君子は何かあったかと心配し、君子は嫁に行ったら?と久満を勧めてきた。そこに久満が来店した。桃は久満に聞こえるように借金が山ほどある、まだまだ結婚するは気ないと君子に言って店を出て行った。
昭和56年の暮れ、平吉の三回忌を終え、昭和57年4月に杏の司法研修も終えた。あとは事務所を開くだけって新人弁護士がいきなり開業!? 借金はほとんど返し終え、勇はこれから仕事の打ち合わせ。
喫茶店
杏は男性と会っていた。結婚してニューヨークに行こうと言う商社マンの矢代浩の誘いには乗れないと別れを告げた。
神野家
杏のお祝い。桃…というか橋田壽賀子さんは一貫して人に使われるのはバカバカしいという考え。桃みたいにバイタリティのある人ばかりじゃないのにね。桃の花嫁姿を見るまで死ねないと言うはつにそれならいつまでもおじいちゃんのところへ行けないと笑う桃。30歳になり、女優としてこれから。
レストラン
勇と青山が会っていた。勇が桃は家族のことで肩の荷を下ろしてこれからは好きな仕事ができると話したものの、青山は今の桃には魅力を感じない、友情と仕事は別だとはっきり断る。
神野家
酔っ払った桃は、これから主役をやってみせるとご機嫌。
しかし、テレビ局で青山に無視され落ち込む。勇に杏の事務所のことを頼んだり、青山との食事をセッティングしてと頼んだり…杏の事務所もいきなり銀座とか赤坂とか。プロデューサーから歌謡ショーの司会からクイズ番組の司会はどうかと言われるが、秋からドラマに専念したいと言い断った。
「辰巳」
杏と桃が店に行くと久満がいた。久満は実家にも海産物などを贈っていて、杏も久満のことを知っていて、愛想よく久満に応じる。
神野家
桃と杏が帰るなり、高子が杏を「人でなし」とビンタした。
浩が結婚の挨拶に来たのを高子が強く非難するが、ニューヨークに来てもらいたいと土下座した。桃はニューヨークに行きなさいと言うが、杏も断り、浩は出て行った。
仏壇の平吉に話しかける高子。桃への遠慮もあって、これでよかったんですよねと言う。
杏の部屋に来た桃はニューヨーク行きを勧める。(つづく)
ふーん。