\不朽の名作ふたたび!/
— NHKアーカイブス (@nhk_archives) July 18, 2021
日中共同制作スペシャルドラマ
『大地の子』
< 7/19 ~毎週月曜午後9時~BSプレミアム>https://t.co/sXN0zuvcyv
敗戦後、中国満州(現東北部)で両親と離れ離れになった少年の半生を追いながら、戦後40年間の日中現代史を描く。詳細⇒https://t.co/NrrZEW3aT2#大地の子
1995年11月11日から12月23日 NHK
あらすじ
(6)「日本」
上海の製鉄所の工事責任者、松本耕次(仲代達矢)は、一時帰国した際、旧満州での隣人、咲子と再会。息子と娘が、殺されずに生き残っていたことを知る。一方、同じ建設現場で働く一心(上川隆也)は仕事を評価され、日本視察を命じられた。そこで初めて見た富士山から、幼い頃の断片的な記憶を思い出す。そして帰国後、現場に戻った一心は、日本側との資材をめぐる騒動に巻き込まれる。その日本側の交渉に立ったのが松本であった。
(7)「兄妹」
陸一心(上川隆也)の妻・月梅は、北京近郊の村に巡回医療に訪れた際、一心の生き別れた妹・あつ子と思われる女性・張玉花(永井真理子)に出会う。彼女は体を壊しており、余命もあとわずかと診断された。その事を聞いた一心は、急ぎその村へと向かう。粗末な家で、床に伏せる玉花は、幼い頃の面影をなくしていたが、まぎれもなく妹のあつ子であった。その頃、二人の実父・松本耕次(仲代達矢)が、あつ子の消息をつかんでいた。
残留孤児連絡会に行った耕次。「私たちはまた見捨てられようとしている!」と泣きながら話す残留孤児の話に聞き入る。その後、狭間に呼ばれて大沢咲子に会った。咲子は十勝花子さん。咲子は「かっちゃんとあっちゃんは生きてる。中国人に助けられたの」と話した。十勝花子さんは一時ワイドショーを賑わせてたことしか覚えてないから、演技うまいなーと失礼なことを思う。
これもよかった。
一心は列車の移動中、ほかの乗客の噂話で趙大烈の娘で一心のかつての恋人・丹青も同じプロジェクトにいると知る。性格がものすごくキツいなどと噂されていた。すれ違うときに挨拶を交わすと、親しげに話しかけてきた。
起工式。一心は耕次を見ていた。中国側ともめたとき、松本所長が中国語で話し出し、なぜ中国語が話せるのか話題になっていたせいだった。
一心は突然日本行きを命じられた。同行者には丹青の夫もいる。外事司で借りた背広を着、月梅にネクタイのしめかたを教わる。
2週間後、日本に出発。飛行機でみんなが身を乗り出して見ていたのは富士山。しかし、頂上が見えるくらいだった。成田空港から2時間かけて東洋製鉄本社18階の中国協力本部へ。柿田専務が本部長。
15日の日程で1日目が木更津工場見学。新幹線で男に話しかけられた。丹青の夫で一心が丹青の大学の同窓生であることを知っていた。大学の時、結婚を考えていた相手がいたようだが知らないか?と聞かれても、さあ…ととぼけた。
8日目の箱根の宴会。別の部屋から木曽節が微かに聞こえ、一心には聞き覚えがあった。仲居にどんな集団か聞くと農協の旅行だと言われた。翌日は観光。富士山が見えると、柏手で拝む団体客を見て、“しなのふじ”という言葉が浮かぶ。ガイドにしなの県というのはどこにあるのか聞くと信濃は長野県だと教えてもらえた。
母の姿はおぼろげに浮かんでも父の姿はわからなかった。旅館の本屋で長野県を調べた。昭和初期の大恐慌で生糸が大暴落し、多くの開拓団を出したことがわかった。
中国へ戻り、建設工事が進む。日本から送られた材料を全品検査する中国側と日本側がもめた 、一心と耕次が日本語でやりとりをした。今は早く検査を終わらせて遅れている工期を取り戻すことだと耕次はいうが、一心はあくまで冷静に反論した。
耕次は帰って、狭間からの手紙を読んでいた。勝男もあつ子もこれ以上行方を追うのは難しいと書かれていた。
狭間と耕次は訪中団の一員として長春へ。団長の長岳役の俳優さん、見たことあるんだけどな〜。残留孤児たちが入室してきた。本当の人?と思うくらい真に迫るものがあった。しかし、芳しい成果もなく別れた。
佐渡開拓団跡の慰霊祭。勝男を知っているかもしれない陳に会いに行く。陸一心という名前になる前、丁大福を可愛がってくれた陳おばさん。大福は日本名は言わなかった。全身血まみれだったのも死体の山から這い出したからと聞いて耕次はショックを受けた。ここまで6話。
巡回医療隊として移動中の月梅は夫が入党したと嬉しそうに同僚と話をしていた。北京近郊だが病院もない貧しい村に行くと診察時間終了後、読み書きができない張玉花という女性がきた。39歳と聞き、一心の妹を思う月梅。5人出産経験があるが全員死亡。夫も亡くなっている。残留孤児。月梅は気になって自宅を訪ねた。腰痛で診察に来たのに、外で畑仕事をしていた。
一心は楊処長から呼び出された。日本滞在時、日本の地理についてガイドに尋ねたりしていたそうだね?と聞かれ、正直に自分の生まれたところかもしれないと話した。しかし、スパイ容疑をかけられないようにと注意された。誰かに密告された?
製鉄所建設が中止された。養生作業を見に来た耕次と吉丸(平田満さん)。丹青と話をした後、耕次が一人で車移動。一心と再会。耕次は一心にタバコを勧めた。一心は耕次に中国の東北訛りがあるがどこで中国語を覚えたのか聞いた。耕次からもそれが分かるということは中国東北部の生まれですか?と聞かれたが、周りを気にして会話を切り上げて別れた。
月梅からの手紙で以前、巡回医療で診察した玉花が結核性の脊椎炎を患っていてもう永くないと知らされた。日本の言葉と思われる言葉を3つ話した。タアマ、シーロ、カウチャン。
列車で一緒になった丹青に話しかけられた一心。月梅のことを聞いてきたり、一心に未練あるのかな?
上海から戻り、自宅から玉花の家を訪ねた。玉花は家で一人伏せっていた。玉花は永井真理子さん。玉花が言っていた日本語は、タマは子猫、シロは子犬の名前と聞いて、一心の記憶も蘇った。もう一つは、カウチャン。お守りを見せると「どうして私のもってるの?」。カアチャンじゃなくカッちゃんか! 一心は勝男という名前を思い出し、対面を果たした。
しかし、あつ子はひどく咳き込んだ。「兄ちゃん、日本へ帰ろう」と泣いた。しかし、母を置いて帰れないと言った。診察所に連れてきたり、畑作業してたのは養母か。
月梅の計らいで人民病院に入院したあつ子。あつ子は子供の頃を思い出し、祖父が母をタキと呼んでいたことを思い出した。日本語を教えて欲しいと言われ、コンニチハとアリガトウを教えた。一心はあつ子の養母を訪ねたが、何も言わず働き続けていた。
中止されていた建設工事は日本側が3000億円を資金援助で再開された。
あつ子は喀血し退院させられた。農村では最後を家族で看取る風習があった。春節で列車も賑やかだった。一心が駆け付けたが、まだ死んでないのに死装束を着せられ、冷たい所に寝かせられていた。一心は暖かい場所に移動させ、体を温めようとしたが、養母が死神に取り憑かれているからダメだと反対した。
一心は背負ってあつ子を北京に連れて行こうとしたが「兄ちゃん」と言ったまま…あ、予告で生きてた(おい!)。
いよいよ次あたり分かるのか!? ドキュメンタリーを見てるみたいで悲しい。