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【ネタバレ】大地の子 10~11話

1995年11月11日から12月23日 NHK

 

あらすじ

(10)「冤(えん)罪」

一心(上川隆也)は、訪日中の機密文書紛失の責任を問われ、内蒙古の製鉄所に左遷される。一心の将来を案じた養父・徳志は、いっそ日本に戻ったほうがいいと忠告するが、一心は甘んじて命令を受け入れ、内蒙古に向かった。その事を知った実父・松本耕次(仲代達矢)は、自分との関係を疑われたと思い、上司に上海事務所長の職を辞めたいと願い出る。その頃、一心のかつての恋人・丹青は、夫が一心を無実の罪に陥れたことを知る。

(11)「長江」

上海の建設現場に戻った一心(上川隆也)は、仕上げの作業にまい進する。さまざまなトラブルがあったが、製鉄所はついに完成。中国、日本の関係者が喜び合う中、一心は実父・松本耕次(仲代達矢)と万感の思いを込めて抱き合うのだった。そして二人は初めての親子の旅、長江下りに出かけた。そこで耕次は一心に日本に帰ってきてほしいと告げる。二人の父の間で揺れる一心。彼が最後に出した答えは「私はこの大地の子です」であった

次が待ちきれないので見るー!

 

タキエの写真が入った封筒に少しお金が入っている。養父母にお土産でも買いなさい。元気で、と耕次は帰って行った。あなたも。一心はお父さんとは言えないまま別れた。

 

中国に帰り、一心は厳しい取り調べを受けた。封筒に入ってるタキエの写真をまじまじ見られ、耕次にもらったお金の金額を聞かれ、10万円=850人民元!と驚かれるが、日本は物価高だと説明した。

 

一心は内蒙古の鋼鉄公司への転属が決まった。丹青もあとで一心の処分を聞き、心を痛める。自宅に帰り、レコードを聴こうとしていると、レコードジャケットの間の挟まる紙を見つけた。それは馮が書いた陸一心の密告手紙だった。なんでカーボン紙みたいなのに書くんだろう? 証拠が残る。丹青と馮の夫婦仲は冷え切っていた。

 

一心は燕々と范家屯から出てきた養父母を迎えに行った。まだ養父母に内蒙古行きを伝えていない。一心は養父母に内蒙古行きを伝えた。徳志は経緯を聞き、泣いて怒ってくれた。淑琴は耕次に会いに行ったことを知り、そんなに日本の家族が恋しいの?と泣き出した。

 

徳志は「いっそ日本へ行ったら?」と言った。大事なのは一心の将来で一心に選ばせるべきだ。日本の血を引くと言うだけでなぜこんな理不尽な目に遭うのかと嘆いた。

 

1週間後、北京から内蒙古へ旅立った。月梅は巡回医療に行き、燕々は妻の実家へ。西蒙古鋼鉄公司で働いて1年半…早いな〜。月梅からの手紙によると、耕次は一心の転属を知り、さらに疑いをかけられてはと手紙を出さなかった。

 

西蒙古鋼鉄公司では一心が半年前に出した提案書が採用され、品質改良できた。仲間と祝って帰ると、テレビでは一心が心血注いだ上海の工場が完成しようとしていた。耕次は柿田に上海事務所長の職を解いて欲しいと言うが、会社としては今まで通り所長をして欲しいと柿田は断る。しかし、耕次は子供を2度捨てたことになると涙を流した。

 

丹青が家に帰ると暖房がついていた。寝室では馮が浮気相手とベッドで寝ていた。馮は裏工程表も所有していることがわかり、詰め寄ると、浮気相手の方が可愛くておとなしいと言い出し、馮自身、日本人に父親を目の前で銃剣で殺された過去を持っていた。日本人で丹青の元恋人で仕事ができて…だから一心を目の敵にしていた。

 

丹青は局長に馮を告発した。そして、陸一心を上海指揮部に戻して欲しいとお願いした。馮は査問され、商品買い付け部門に配属された。冤罪が晴れ、一心は重工業部に戻れることになった。楊司長からの手紙で真実を知る。内蒙古の仲間は一心の上海行きを喜び、もう戻ってくるなよと泣いた。

 

砂漠で黄書海を思う。なんだ、回想か! 近況がわかると思ったのに! 丹青が乗用車を飛ばして一心に会いに来た。私は人生の選択を間違えてしまった。一からやり直すために馮と離婚したと言われた。ここまで10話。

 

あなたと生き直したかったと丹青が抱きついて泣いた。1週間後、一心は上海の華宝製鉄所の生産管理処の処長として働くこととなった。急に石炭が入らなくなり、一心は東洋製鉄から分けてもらえないかとお願いに行き、耕次もその場にいて背中越しに聞いていた。一心の熱心さに盛田も打たれ、協力することになった。盛田から最近、一心が上海に戻されたと耕次は聞かされた。

 

半年後、工場内で耕次と2年半ぶりで再会した。会釈しただけだけど。9月15日 火入れ式。オリンピックの聖火ランナーみたい。高炉点火の掛け声で火がつけられた。8時間後、燃料装入の警報音が鳴った。一心がベルトコンベアーの向きを変えたらどうかと提案した。問題は解決。耕次もその場にいたが、他の仲間と違い屈託なく喜び合うことはできなかった。

 

10時の初出銑。無事成功し、一心と耕次も抱き合って喜びを分かち合った。丹青はプロポーズしてくれた人の待つアメリカに旅立とうとしていた。好きな人を忘れるために好きでもない人と結婚すると見ず知らずの女の子に話す。

 

一心が耕次と長江三峡下りに行った。船は観光船ではなく生活船。徳志や月梅は一心が日本に行きたいと言い出したらどうしようと内心ハラハラ。耕次はこれから残留孤児の手伝いをしたいと考えていた。ベッドで横になりながら、一心に「日本へ帰ってきてくれないか」と本音を漏らす。

 

翌日の夜、今夜で枕を並べて寝るのも最後だなと言う耕次。一心は仏壇で手を合わせた時、心の安らぎを感じた。しかし、范家屯の両親を思うと…2人の父を想い泣いた。

 

最終日。私はこの大地の子です。中国の大地が父と母なんです、と一心が言い、耕次はそれを永遠の別れの言葉と受け取り、涙があふれた。

 

一心は自ら希望して西蒙古鋼鉄公司に赴き、仲間から大歓迎を受けた。(終)

 

終わってしまった…。だよねえ…これで一心が家族を連れて日本で暮らすという選択肢はないか。こんな骨太ドラマいいね。上川隆也さんはこの後、朝ドラか。あー、面白かった。 

 

そういえば、「あぐり」とほぼ同時代の「大地の子」も予告は今の感覚だとネタバレの嵐。最近のドラマを見てないから分からないけど、次回予告とはそんなものだと思ってました。