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【ネタバレ】十九歳(2)「反抗!ヒリヒリするほどいい気分」

NHK 1989.1.21 

 

あらすじ

本屋で万引きを疑われ、店から飛び出した村上大介織田裕二)は、下級生のバイクにひかれそうになる。そのバイクを半ば奪うように借り、乗り回したことで、下級生の親が警察沙汰にすると学校に訴え出る。激しく叱責する香月(三浦友和)だが、大介は反省の色をみせない。そんな彼に一通の手紙が届く。それは大介が密かに好意を寄せる女子学生・国広恵子(長谷川真弓)からだった。教師たちは、大介と国広の関係を疑いはじめる。

2023.11.10 BSプレミアム録画。

peachredrum.hateblo.jp

本屋でパリダカール・ラリーの本を立ち読みしていた大介は恵子と悟が話しているのを見て、立ち読みしていた本を小脇に抱えたまま店を出ようとし、店主に咎められ、こんな店で買うか!と本を床に叩きつけた。なんつー逆ギレ!

 

店を飛び出した大介はバイクに乗った高校生と接触してしまい、転倒した。その高校生が家まで送ると言うのでノーヘルで後ろに乗せてもらい、自宅が福生と聞いた大介は福生の街を走ってもらう。自宅に着いた高校生に明日返すからとバイクに乗って帰った。

 

バイク屋に行き、福生の米軍基地で働きたいと言うが、今は円高だから米軍向けの店も日本人向けになったと柾木に言われた。多田が店に戻ってきたので、大介は近くのモトクロス練習場で練習を見て欲しいと頼む。

 

青葉寮に戻ると、香月に呼び出され、2年生の生徒が大介にバイクを巻き上げられたと言っていると怒鳴られた。大介は真っ向反抗する。よくそんな堂々としていられるな。大野が生徒の家に行き、警察に訴えないように説得しに行っていた。

 

部屋に戻った大介は机の上に本屋で買い損ねたパリダカの本が置いてあるのに気付き、悟の部屋へ。大介は勝手なことをするな!と怒った。悟が気を利かせて本を買ってくれたのが気に入らない? その後、悟は階段を転がり下りて左手首負傷。寮生で元野球部の勝がテキパキと処理をした。悟の左手首にはリストカットの痕があり、こちらも何か問題があったんだろう。

 

大介は夜、福生にバイクで出かけ、基地内?のスナックでバイトさせて欲しいと頼んだ。リュックにチビを入れていた大介は食べ物屋に犬はダメだと断られたが、店の客?はチビを可愛がった。

 

大介を待ちながらテストの採点をする香月。大介はほとんど勉強してないように見えたが成績はいい。

 

朝、バイクで帰って来た大介を香月が叱りつけたが、犬の散歩をしていた、バイクを返しに行ったが夜道で分からなくなったのでそのままバイクで帰って来たと言い訳をした。とにかく大介は口が達者。

 

香月は大介の両親に話を聞きに行った。バイクは前の高校を辞めた時に新しい高校を探してやるから夢中になれるものを探しなさいと言って買った。大介はそれまでバイクに乗ったこともなく勉強一筋だった。自身は工業高校出身の市造は国立大学に入れたいからしごいてくださいと笑い、あんまり深刻さは感じていない様子。帰ろうとした香月を呼び止めた奈津は大介を心配していた。

 

大介は恵子から手紙をもらう。教室にいた恵子の後ろの黒板は昭和63年6月だったかな。大介は3年生になってすぐ前の高校を辞めたってことか。恵子は本屋のことは店主が悪いようなことを書いていた。いや、あれはどう見ても万引きを疑われても仕方ないような。ポケットに手紙をしまったところを大野に見られ、タバコを隠したと疑われるが手紙のことは隠した。

 

しかし、切手の貼ってない封筒をチラ見した大野は恵子からだと疑う。職員会議で大野がそのことを言うと、橋本は前が前だからとニヤニヤ。一緒に暮らしている川口が恵子をかばった。こういうセクハラっぽいの昔は当たり前にあったね。

 

多田とモトクロスの練習に行った大介はイキイキしている。ここで今回のタイトルの「ヒリヒリするほどいい気分!」と大介が叫ぶ。

 

大介は公衆電話から川口のアパートに電話をかけ、変なおせっかいはやめてくれと恵子に一方的に怒鳴って電話を切った。

 

寮に戻った大介は香月に三枝が立て替えた犬小屋代13,000円を返していないと怒鳴られた。あれは寮の犬だからと払わなくていいと思ったと言う大介。都合の良い解釈するねえ〜。大介はチビを勝手に川口と恵子の住むアパートのドアに繋ぎ、今晩一晩預かってくださいと置き手紙をしていた。

 

大介は駅で母親に35,000円借りて、チラシを配っていた元同級生に再会した。元同級生は高校を辞め、ガソリンスタンドもクビになったと話す。大介は高校だけは出てやるとか言ってるけど、あんなに次々問題起こしといてよく言うよ。

 

香月と多田が飲んでいた。多田は大介にはセンスがある、死んだ相棒に似ている、バイクをエサに勉強をさせたらと言うが、多田は反対する。

 

夜、バーテンのバイトを終えた大介は朝、恵子のアパートへ。ペット禁止のアパートのため、外で段ボールに入れて繋いどいたと恵子に言われたが、段ボールはカラ。大介と恵子はチビを探す。やだなあ、こういう展開。

 

多田は妻の見舞いに行っていた。このまま歩けなくなってしまうんじゃと不安がる妻を励ました。

 

チビを探しにバイク屋に来た大介は自分のバイクに乗ってチビを探す。

 

大野は村上家に電話するが、市造は補習があるから家には帰っていないと言い、寮へ。大野を責める市造にどうぞ連れ帰ってくださいと自宅謹慎1週間を言い渡した。

 

村上を慕う後輩がバイクで街を走り、接触事故を起こしたが、そのまま逃走。バイクでビールを運んでいた青年もまた大介の後輩だった。高校生のバイク率、高いね〜。

 

寮に帰った大介は部屋に閉じ籠り布団をかぶって泣いていた。市造は大介を連れ帰り、犬っころしか話し相手がいないなんてかわいそうにと大介に言う。市造もなんだかんだ甘い。しかし、高校は歯を食いしばっても卒業しろと言う。

 

謹慎4日目。家で大人しくしてると連絡を受けた香月と大野。

 

しかし、大介は派手な女子大生ミホ子(誰?)の運転する車に乗っていた。ミホ子は今の大学生は軟弱だのなんだと言っていると、大介は車を降りた。左ハンドルの車に乗る女子大生、バブルだねえ〜。で、誰なの?

 

家に帰った大介はチビの死亡を伝えられた。多田が七曲りの河原で見つけたと言うが、大介が何度も探した場所だった。轢いた奴が捨てたんだろと言い放つ多田。チビはゴミ収集車で連れられて行った。ほら〜、やっぱりこういう扱い!

 

バイクに当てられた酒屋の息子は事故から4日後に頭が痛いとそのまま入院。病院に駆けつけた香月は親に学校はどう責任をとってくれるんだ?と責められた。バイクを乗り回した寮生は大介に協力するつもりで街へ出て、酒屋の息子も犬見なかったか?と大介に話しかけられ、間接的にかかわってるのに怒鳴られるのは香月なのは理不尽。

 

香月は多田にも学校はバイクを禁止するだけでなくきちんと乗り方を指導しろと言われた。

 

大介は河原に行き、「バカ野郎! てめえら勝手に死んじまえ!」と叫んだ。(つづく)

 

香月友雄:三浦友和…一ノ瀬高校の教師。元暴走族。

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村上大介織田裕二…3年生で高校中退し、一ノ瀬高校に編入

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村上市造:佐藤慶…大介の父。町工場を経営している。

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村上奈津:吉村実子…大介の母。

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一ノ瀬高校の教師たち

大野:橋爪功…ちょっと厳しい。

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川口:マッハ文朱…唯一の女子寮生、国広恵子と暮らしている。

藤井:前田昌明

久野:鶴田忍

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三枝:三木弘子…青葉寮の寮母。

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橋本:遠藤憲一…教師。

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柾木:梨本謙次郎…バイク屋の店員。

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香月加代:千野弘美…香月の妻。入院中。

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書店主:三川雄三

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江藤の父:重松収…酒屋店主。

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国広恵子:長谷川真弓

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学生

悟:片桐順一郎

英二:六浦誠

敏夫:中村俊昭

勝:近藤秀樹

光男:斉藤高広

康一郎:古本新之輔

幸雄:山崎聡弘

広志:渡辺博貴

通学生:宮本信樹

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ミホ子:江馬小百合…女子大生。

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江藤:長野幸志…酒屋の息子。

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一郎:本間隆満

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バーテン:木村幸男

バーの客:ピーター・ジャスキー

     エミー・スローンズ

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浅賀ライディングチーム

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東京都五日市町のみなさん

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浅賀レーシング・チーム

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資料提供:若林繁太

バイク指導:浅賀敏則

モトクロス指導:浅野政幸

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多田:西郷輝彦バイク屋の店主。

 

昭和~平成初期にありがちなすごく嫌いな展開。ドラマに子犬が出て来た時点で展開読めるよね。死んだ姿を映さないだけマシな方。動物にまつわる感動話でも動物が死んだりするから動物が出てくるドラマや映画は絶対見たくない。

 

大介の反抗の仕方にもイライラ。来週で終わりだから見るけどさ。「本日も晴天なり」の元子の息子も大介だったね。やっぱり脚本家によって好きな名前ってあるのかな。このドラマ、1時間×3話だけど、CMもなく1時間近くあるから民放なら4~5話分くらいのボリューム。内容は濃い。