徒然好きなもの

ドラマの感想など

【ネタバレ】愛と死をみつめて

1964年 日本

 

あらすじ

浪人中の学生・高野誠は、入院先の阪大病院で、明るく健気な若い女性患者・小島道子と初めて知り合う。以後、誠が東京の大学に進学した後も2人は文通を続け、彼がアルバイトで大阪にやってきた時は、せっせと道子を病院に見舞って、お互いの愛情を深め合うようになる。自分が軟骨肉腫という難病に冒されていることを知り、絶望と無力感に打ちひしがれて挫けそうになる道子を、誠は懸命に励まし、献身的な愛情で支え続けるが、無情にも彼女の病状は次第に悪化して…。

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2020.11.17 BSシネマ録画。こういう若い人が病気になる話が苦手でしばらく放置してしました。

peachredrum.hateblo.jp

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 同じ頃にやってた他の映画はさっさと観たのにね。

 

原作が大島みち子、河野実となっていました。実話か。

 

4年前、道子は発病。入院先で誠と知り合う。道子はその後、大学に入学できたものの1年の1学期で4回目の入院。誠は駅でビール売りの売り子のバイトをしていて、道子に会いに行った。道子とは2年文通していて、夏休みだから毎日見舞いに来てるのかな?

 

うーん、それにしても吉永小百合さんかわいすぎる! 広瀬すずさんにもちょっと似てるような。

 

道子(以降ミコ)は右目の下におできができて眼帯をしていた。病が進行して交際をやめようとミコが言い出し、誠(以降マコ)が怒った。

 

ミコの主治医がミコの入院する部屋を訪ねて来た。この先生、「澪つくし」高神村長の内藤武敏さん! 若い。たくさんの作品に出てたんだろうけど遭遇率高いな〜。ミコは主治医のK先生にお茶を入れる。なんで患者にお茶出させんだよ! K先生はミコが大学を辞める選択を支持し、治る見込みがないことなどを説明した。

 

マコはミコから別れの手紙をもらい、ミコの病室に行き、怒りを爆発させた。こういう死にたきゃ死ねよ! ごめんマコ、私が悪かったの〜〜〜みたいな感じ、苦手だなあ。しかも実話で自分たちの話を本に書いたんだ〜とか思っちゃって、私の心が薄汚れてる。

 

ミコの軟骨肉腫は寝込むほどじゃなかったのか、4年前、マコと出会ったときも自分でなんでもやっている。だから先生にお茶入れたり、他の病室のおじさんの面倒見たりしてるんだ??

 

同棲みたいにマコも病院に泊まり込んで、料理作ったり、洗濯したり…父(笠智衆さん)は別に暮らしているみたいだけど、いいの? そんなの? ベッドの向きは違ったけど、同室でさらにビックリ。大らかな時代だねえ!?!?

 

ミコは肉腫を取り除くために手術をしなければならないが、顔半分が潰れることになるので手術をするか迷っていた。しかし、マコの後押しもあり、手術を受けることにした。手術して2年かけて整形手術をするので2年会わないことにしようと約束した。

 

クリスマス、病室を訪ねたK先生は「恋をすると女性はきれいになるんだね」と雑談しつつタバコを吸い始める。時代だねえ。しかし、K先生から告げられたのは半年退院が延びたことと経済的理由から8階の大部屋に移ること。同室は50代のおばあさんばかりだよって^^;

 

女性4人の大部屋に移ったミコは他の患者たちとネズミ退治をしていた。同室の患者はミヤコ蝶々さん、北林谷栄さん、笠置シヅ子さんって豪華!! 笠置シヅ子さんが演技してるの初めて見た! でもやっぱりおばあさんって感じだな。ほんとに50代なの!?

 

ミコは顔左半分をガーゼで覆った痛々しい姿なのに、右の目の下にも硬い骨のようなものができていて、また手術。今度は右目だけが出て後は包帯でぐるぐる巻きにされていた。マコが試験前のため手術のことを黙っていた。しかし、再発で手術したのに、手がつけられない状態だったため、途中でやめた。

 

手術のことを黙っていたミコに電話口で怒ったマコだが、酔って謝りの電話をかけて来た。しかし、酔っ払ってそのまま寝てしまった。電話代、怖いな〜。

 

ミヤコ蝶々さん演じる佐竹は創価学会笠置シヅ子さん演じる中井からは拝み屋と呼ばれていた。佐竹から、あんたしつこくされなかったか?と北林谷栄さん演じる吉川に聞かれた。こういうネタ、映画で普通にするんだ〜という驚き。前後のつながりがなく不思議に感じた。

 

中井が退院し、ミコが患者仲間?の中山の洗濯をすることになったと挨拶した。こんな若い女性に申し訳ないという中山だったが、どういう制度なの?? 中山は宇野重吉さん。

 

父が突然訪ねて来て、ドライブに誘った。ミコは先が短いことを悟った。

 

中山の洗濯物を集めた帰り、入院患者?の中年女性に声をかけられ、あちこちの部屋で掃除や洗濯を請け負って周りの者は迷惑しているとネチネチ責められ、顔のガーゼを剥がされそうになった。なんとか逃げたが、大声で「化け物」と叫んだ。な、なんだこのシーンは。地下の廊下で他に誰もいない。誰も見てない。ただただ怖い。

 

ミコは頭に鉛を込めたみたいに重く痛んだ。しかし、マコから電話がかかり、看護婦に支えられながら電話に出た。いや、看護婦、寝かせろよ。頭痛は辛い。

 

マコが突然見舞いに訪れ、ギターで禁じられた遊びを弾いて聴かせた。二人で屋上に行き、歌う。昔の屋上はフェンスもないし、腰掛けられる高さの縁があるだけ。

 

マコが帰り、ミコは私物を燃やした。病室に戻ると中山が見舞いに来た。ミコに声をかけて来た女性はオールドミスの分裂症で母親の付き添いだが、何もしないでブラブラしているからミコに八つ当たりしたから怒鳴りつけてやったと中山は言っていた。あの方の言うことも最もだった、社会勉強になったというミコ。トラウマものだよ。

 

ミコの頭痛は酷くなり、電話口で聴かせられるマコの禁じられた遊びもキツくなって来た。病室は7階に変わり、マコは見舞いに来るが、ミコはベッドに寝たきり。8月8日のマコの誕生日プレゼント何がいい?と聞いてきた。

 

マコは信州で山登りをしようと二人で妄想山登り。嘘の嫌いなマ〜コ、何で嘘ついた?と繰り返すミコが怖かった。マコは帰って行った。

 

ミコのベッドの周りに両親や医師が集まり、ミコは亡くなった。信州の山でマコは「ミコ〜」と叫んだ。(終)

 

原作ありでしかも男性が往復書簡を本にしてベストセラーと聞き、単純に引いた。病気で苦しんでいた恋人の存在を多くの人に知って欲しい、忘れないで欲しいという思いだったんだろうか。自分がミコの立場なら絶対嫌だ。

 


愛と死をみつめて(予告篇)