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【連続テレビ小説】あぐり (89)「男と女の間には」

公式あらすじ※初見の方、ネタバレ注意 

片桐(中山仁)の家に光代(星由里子)を迎えに行ったあぐり田中美里)。帰りにあぐりが片桐への気持を尋ねると、光代は「好きだ」と言う。岡山から健太郎里見浩太朗)が上京し、あぐりに光代の様子を聞く。あぐりは光代に、健太郎がいる間は片桐の所へ行かないよう頼むが、光代は健太郎に、片桐に会ってほしいと言う。片桐の指導で生き生きとバイオリンを弾く光代の姿に、健太郎は夫婦でも埋めつくせないものを感じる。

片桐の家の写真を見ているあぐり。「これ片桐さんですか?」白黒の写真で左手にバイオリンを持った若い中山仁さんの姿だけど、若いころにバイオリニストの役をやったのかな? 合成? 関係ないけど、wikiを見たら、中山仁さんは「澪つくし」でかをるの伯父役だった寺田農さんの妹と結婚してると知り、へぇ~と思った。

 

片桐の家に誰か訪ねてきて、片桐は玄関へ。あぐりは光代から「お茶を飲んだら早く帰んなさい」と言われる。しかし、訪ねてきた片桐の教え子で帝国交響楽団コンサートマスターをする北条太郎という青年が演奏を聴かせてくれるというので、空気を読まずにあぐりは残った。そういうところが好き。光代は露骨に不機嫌な顔をするけど、その後ねちねちいじめたりしないもんね。

 

北条太郎役は「あぐり」のテーマ曲「素晴らしき日々へ」を演奏する矢部達哉さん。

見事な演奏を聴かせてくれました。「おしん」「はね駒」で最終回にナレーションしてた方が登場するとか、「あぐり」でもモデルになったあぐりさんの娘の吉行和子さんが出演するとかこういうお遊びというか、分かる人には分かるネタ好きです。「澪つくし」にもそういうのってあったのかな? ただこういうのって知らない人には意味不明なシーンに見えるのが玉にキズ。もしかしたら私もよく分からないまま過ぎたシーンがあったのかも。

 

演奏を聴いた後、甘味処に行ったあぐりと光代と淳之介。あぐりは北条のバイオリンを誉め、片桐の人柄を誉め、私もバイオリン習おうかな…と言うが、光代はお互い生活の領域があると言い、そういう領域を越えることで収まる事も収まらないと言った。

 

光代「例えば裏山に熊がいるとするじゃろ。その熊が勝手に里に下りてきて好き勝手な事したらどうなります? 熊は熊、人は人じゃろうが。分かるな? だからあなたはバイオリンはいけません」

あぐり「あ、そっか。つまり私が裏山の熊?」納得してる~( ´艸`)

 

あぐりは光代に片桐のことをどう思っているのか聞いた。光代は「あぐり! 熊は裏山へ帰んなさい」と言うものの「好きじゃ」とも言った。

 

それから数日後、今度は健太郎が岡山から訪ねてきました。

 

あぐりに光代の様子を聞く健太郎あぐりは光代の上京の理由を聞く。勇造の嫁がよく気が付いて、光代にも優しい、頭も切れるし、女中や妻五郎たちにも人気があって、光代の居場所がなくなった。健太郎は光代に岡山に帰るよう言いに来た。

 

バイオリン教室に行こうとしている光代に健太郎が来ているから片桐に会わないでほしいというと、光代はあっさり了承した。

 

夜、健太郎は明日学校から帰ったら動物園に行こうと言ったが、光代はバイオリンを習ってると言いだし、先生が立派な方で明日一緒に行ってくださる?と健太郎にお願いしてきた。あぐりは止めようとするが、光代は聞かなかった。

 

内弟子たちは修羅場だ血の雨だと騒ぎ出す。

 

光代のバイオリン演奏を聴く健太郎。ちょうちょを弾いていたのだと何とかわかりました。感想を求められた健太郎は「何やギーギーギーギーやかましいばっかりでの」と正直に言い、片桐と光代は笑う。しかし、健太郎は久しぶりに生き生きした顔を見たとも言った。

 

片桐は、光代をバイオリン教室に通わせてあげてほしい、そして時々一緒にここでお茶を飲むことを許して欲しいとお願いしてきた。

 

健太郎あぐりはいつもの店の2階バルコニーで話をする。「あれがバイオリンを弾く姿を見てのう、わしはつくづく思うたんじゃ…。夫婦といえども埋め尽くせんものがあるもんじゃのう…あぐり」「片桐という人は立派な方じゃ。他人の家庭を潰すような事はせんじゃろう。それにしても光代のやつ、何でわしをあそこへ連れていったのかのう? 長年連れ添うた夫婦でも分からん事がたくさんあるもんじゃ。じゃがのう…わしはあんな無邪気な光代を初めて見た。あんな顔はわしの前じゃあ絶対に見せん顔じゃ」

 

あぐりは民子の事を考えていました。夫のもとを逃げて燐太郎のもとへ走った民子。その民子を家に帰したあぐり。しかし、思えば自分は民子の気持ちをどこまで考えていたのだろうか。「夫婦といえども埋め尽くせないものがある」。そう言った健太郎の言葉があぐりの心に小さなトゲとなって突き刺さっていました。

 

いや、民子の事はあれでいいと思う!!

 

ふと、星由里子さんと中山仁さんは、かつて共演経験があるのかな?と検索した結果、「颱風(たいふう)とざくろ」という映画に出ていたそうです。

ja.wikipedia.org

主人公の英子が星由里子さん。ドラマ版の主人公が松原智恵子さん。

 

90年代の終わりくらいが昭和の映画スターの共演を見られた最後の時代なのかもしれない。今日はエイスケさんもいなかったけど、星由里子さん、里見浩太朗さん、中山仁さんの共演が豪華で楽しかった。