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【ネタバレ】幸福相談#11

TBS 1972年8月15日

 

あらすじ

夏目(倍賞千恵子)の母・しげは一郎(山口崇)に興味を持つ。一方、しげの上京を知ったサク(小夜福子)は、一郎と夏目の仲をまとめるチャンスと、しげを訪ねるが、いつしか話は南(沢田雅美)と道夫(小倉一郎)のことになって…。

2024.6.13 BS松竹東急録画。

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松田夏目:倍賞千恵子…昼はOL、夜は占い師の28歳独身。字幕黄色。

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新田一郎山口崇…新田厨房工事店社長。字幕緑。

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松田南:沢田雅美…夏目の妹。19歳。

新田道夫:小倉一郎…新田家の五男。20歳。

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新田麗子:木内みどり…精四郎の妻。

新田英三:鹿野浩四郎…新田家の三男。25歳。

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松田しげ:川上夏代…夏目、南の母。

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北見八郎:森次浩司…グラフィックデザイナー。

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新田サク:小夜福子…新田家の母。

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監督:川頭義郎

 

アパート

朝、カーテンを開ける音で目覚めた夏目。しげは「もう7時やからね」と言い、ご飯も炊いてあり、お母さんのいるときぐらいゆっくりしなよと気遣う。しげはガスレンジが2つともつかないから見て欲しいと夏目に言った。昨日までついていたが、つまみを回しても火がつかない。この部屋に電気コンロはない。

 

しげ「終戦直後だと、どこのうちにもあったんやけど」

 

卓上のコンロは持っている。

しげ「ねえ、2人で鍋なんてやることあるのかい?」

夏目「うん、ちょくちょく一杯やりながらね」

しげ「今晩やろうか? 南も帰ってくるし、ビールも冷やしといて」

夏目「やりましょう、やりましょう。キューッと一杯やりながらね」

しげ「さあさあ、早く顔洗ってらっしゃい」

夏目「はいはい、今日は楽しくなるぞ」

 

夏目は棚から箱を取り出し、長いガスホースを出していた。カセットコンロじゃなくて、ガス栓につなぐタイプ?

 

洗面所に向かった夏目。しげは新田さんの家が台所器具のお店だからこんなレンジはお手のものだろうし、このままだと何かと不便なので電話してきてもらったらどうかと言う。それにもう一つ目的もある。夏目と一郎がケンカしてるみたいでろくに話が出来なかったから、もう一度お会いしてゆっくりお話ししてみたい。

 

夏目「あのね、お母さん。南の手紙に何が書いてあったか知らないけど、あれ、みんなウソなのよ。南のデマよ」

 

一郎とつきあっているということを否定する夏目だったが、しげは夏目に任せていると、男の人はみんな断ってしまうから、会いたいと言う。

 

新田家

サクが和服に着替えるのを手伝う麗子。一郎が研二を捜している。研二はクーラー付きの流し台を作ると張り切っていて、製図の紙を買いに行って不在。

 

サク「どうかしらねえ、上で火を燃して、下でクーラーだなんて、そんなのうまくいくかしら?」

 

一郎は研二に井上さんのところに行ってもらうつもりでいたが一郎が行くことにした。「ねえ、母さん。お墓参りしなくて父さんに悪いかな?」

サク「いいよ。あんたの分もみんなの分も、ちゃ~んと拝んできますから」

一郎「そう? すいませんね。じゃ、お願いします」

サク「じゃ、あんたも着替えてらっしゃい」

麗子「はい」

 

サク「帰りにね、お寿司をおごってあげるよ」

麗子「あら、いいですね。中トロ」

サク「アワビもいいよ。コリコリして」

麗子「あっ、それじゃ、私がアイスクリームおごります」

サク「ストロベリーパフェといきたいね」

笑い合う2人。そりゃ麗子は出ていきたくないか。

 

着信音が鳴り、サクが出た。しげがガスレンジのことで電話したが、一郎が出かけており、帰りましたら、そちらへすぐ伺うように申しますと言った。

 

墓参り

港の見える景色のいい所だね。

 

麗子「なんだか道夫君、かわいそうみたいですね。夜警やったり、泥棒に入られてクビになったりして。そりゃ一郎さんが若すぎるって反対するのは分かるんですけど」

サク「うん。やっぱりあれだねえ」

麗子「えっ? なんですか?」

サク「一郎に嫁がいないからかしらねえ。あの子に嫁が来れば、道夫のこともあんなに厳しく言わないかもしれないねえ」ハタと何かに気付く。「そうだ、私ちょっと寄ってくとこがあるから、あんた先に帰っててちょうだい」

麗子「はい」

サク「お寿司とアイスクリームはまたこの次にしようね」

サクが行ってしまい、膨れっ面の麗子。

 

夏目の働くオフィス

あの独特な笑いの課長も隣の席の青年も斜め後ろの男性も妙子も今回いないね。

 

夏目が南からの電話に出た。今、解散して横浜駅にいるという南は電話ボックスにいて、道夫のお金を立て替えたか聞いた。夏目が一郎が払ったと言うと、一郎に借金するのはまずいと言う。そして、しげに道夫のことを話したか聞いた。

 

夏目「言ってないわよ。あなたは私のこと手紙にいっぱい書いたらしいけど。言い訳してもダメよ。言ってほしけりゃ、お母さんに話してもいいわよ」

南「とんでもない。いいお姉さんね。じゃあね、私ちょっとこれから寄り道するから。でもなるべく早く帰るわ」

夏目「ねえ、寄り道なんかしないですぐ帰んなさい。まっすぐ帰んのよ」

南「どうして?」

夏目「ん…どうしてって、お母さんがいるじゃない」今帰るとあの人が…などと言い淀むうちに電話が切られた。

 

南はすぐにまた電話をかける。「何さ。早く帰れ帰れって。私だって忙しいんですからね。青春なんだから」次にかけたのは道夫の働くレストランパウロ。道夫は休んでいた。すぐ新田家に電話をしたものの出たのが一郎だったため、鼻をつまんで「ジッタさんですか?」とごまかし電話を切った。

 

電話ボックスを出た南。「ヘビににらまれたカエル。ネコとネズミ。親のとっぴん。どうも相性が悪いなあ」と歩き出す。

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おいちょかぶというゲームで10と1の札が出た場合、11をとっぴんというらしい…までしか分からないな。

 

しげだけがいる夏目家を訪れたサク。

しげ「あの…お母様がお直しくださるんですか? あの、ガスレンジ」

 

サクはメモを残してきたので、あとから来るだろうと言う。

 

改めて自己紹介するしげ。サクは手土産を渡し、しげは座布団を勧める。時々来ていると言うサクは部屋のきれいさを褒めた。「ホントに女の子さんのお部屋って、こう、なんか華やかでよろしいですわねえ。うちなんか男の子ばっかりでまるで動物園」

 

しげは夏目と一郎の関係をサクに聞く。しげが一郎と会ったことがあると聞き驚くサク。一郎は何を考えてんのか分からないところがあるが、夏目とつきあってると思ってる。しげも南の手紙にはっきりと書かれていて、どうにかならないかと思っていた。

 

サク「一郎は何しろあのとおり、ひどいてれ屋なんだもんですからねえ」

 

しげは、そうは見えなかった、はっきりものを言い、ものすごい剣幕だったと言うと、サクも夏目は一郎のことを頑固で勝手だと言ってるらしいと各々自分の子供をフォローする。

 

一郎の数々の無礼なふるまいや暴言を”てれ屋”とは言わないでしょう。

 

しげは八郎の間違いだったのかと言い、北見の撮った写真をサクに見せ、北見を親切ないい人だと褒める。「ホントに夏目に聞いても何がどうなってるのかさっぱり…男の人のこととなると、もう木で鼻をくくったような答えしかくれない娘でしてねえ」

サク「そうでしょうかしらね。でも、優しいいい娘さんのように思いましたけれどねえ」

しげ「ええ。心(しん)は優しいですけど」

サク「あの妹さんの南さんって方は、お姉さんよりだいぶお元気で」

しげ「はあ、あれはもう跳ねっ返りです」

サク「でも、うちの道夫とはうまくいってるらしいですよ。今すぐにでも結婚なんて言いだしまして」

しげ「結婚?」

 

一郎も夏目も結婚には反対しているとサクが言うが、南の手紙には一郎のことしか書かれておらず、しげには、なんの話か分からない。

 

南、帰宅。しげに笑顔でただいまを言うが、サクがいてびっくり。「汗ぐしょになっちゃったからね、ちょっと拭いてくる」と洗面所へ。あとをついてきたしげに「結婚する気なの?」と聞かれ、うんとうなずく。そこに道夫登場。

 

南は道夫をしげに紹介した。兄さんたちが仕事の手が離せないと工具箱を持って訪れた。なんでこういう時に一郎が来ないかな~。チャンス(?)なのに。サクが道夫と南の結婚のことを言い、南は私たちのことは心配いらない、心配しなきゃいけないのはお姉さんたちのほうだと言う。「あのね、大人なのか、なんなのか、よく分かんないけど、もう全然はっきりしなくてね、モヤモヤ、モヤモヤして、もうじれったいったらありゃしない」

 

頼りない道夫の修理。ガス屋さん…いや、この場合大家さんに相談では!?

 

アパート

しげは夏目に説明を求める。

夏目「あのお母さん、私がいくら一郎さんとはなんでもありませんって言っても、とにかくしつこく結婚させようとするのよ」

しげ「ほな、嫌いなんかい? 新田一郎さんって人のこと」

夏目「嫌いじゃないけど…」

南「好きなんよ」

夏目「バカ、何言うのよ」

 

しげ「ホントはどうなの? 好きなんか嫌いなんか」

夏目「え…そりゃ…」

覗き込むような南の表情。

夏目「ん…つまり、あの人が弟思いで、お店をちゃんとやってるとこは偉いと思うのよ。それに男らしいとこもあるし、そういうとこはいいと思うんだけどね」

しげ「男らしくて弟思い。そんな申し分ないじゃない」

夏目「それがね、ものすごく身勝手なのよ。私がいくらあの人のいい面見つけて努力しようとしても、あの人ったら私の気持ちなんか無視してさ、ガンガン、ガンガン言ってくるのよ。私、ああいう、なんか、こう押しつけがましくて独断的な人って合わないんじゃないかな…」

 

しげ「お前、新田さんをどのぐらい知っとるの?」

夏目「どのぐらいって、そりゃ何度か会った…」

しげ「そのぐらいで人の善し悪しが分かるんかい?」

夏目「全部分かったなんて言ってないわよ、私」

しげ「じゃあ、向こうのお母様も2人がつきおうてみたらっておっしゃってるんだから、きちんとおつきあいしてみたらどうなの? そうしなきゃ、いいも悪いも決められないだろ?」

南「うん、賛成賛成」

夏目「南、あんた、何さ? 人のあることないこと…」

 

南「まあ、興奮しないで。あのね、私のほうの話は全部説明しました。ねっ、母さん」

しげ「そうですよ。そんな大事な話、どうして教えてくれなかったん?」

 

南が夏目のことだけ手紙に書いたのに、どうして夏目が責められる展開!?

 

夏目があんまりバカバカしいから言わなかったと言うと、結婚はバカバカしくないと言うしげ。かみ合わないな~。

 

夏目「何もかもみんなあんたが悪いのよ。こんなに母さんに心配かけて」

南「ヒス」

夏目「なんて言ったの?」

南「ヒステリー」

夏目「なんですって?」

しげ「南に八つ当たりしてはぐらかさないでちょうだい」2人の人といいかげんなつもりでおつきあいしてると無責任だと言う。

南「そやそや。両手に花はいけまへんなあ」

 

夏目は北見とはつきあってない、勝手に寄ってくるだけと言うと、新田さんとおつきあいしてみるんだねとなぜその2択!? 夏目と南はサッポロビールを飲んでるけど、あの、かおるがビールを飲んでると思うと感慨深いね。

 

夏目としげが出かける。南とは1時に山下公園で待ち合わせ。アパートの階段に北見がいて「やあ」と声をかけられた夏目は、しゃっくりが出た。

 

しげに愛想よくあいさつするといつ帰るか聞いた。今日の5時と聞いた北見は案内役をかって出る。車で移動は便利だね。後部座席のしげと夏目。

 

南は押し入れに入れていた缶詰を山登りに使う人に売るため、道夫と整理していた。「120~130缶あるからね、6000~7000にはなるわよ。とにかくさ、早いとこ、お兄さんに借金返しちゃわなきゃダメよ。頭、上がんないでしょ?」

 

各々リュックに缶詰を山ほど詰めて休みながら歩いていく。

 

パチンコをするシーンが出てくるわけでもないのに、景品の話は出ていて、パチンコの景品がここで生きるのね!とは思えないよ。元々、南の趣味だったのか、経済的自立をと言われて始めたことなのか何の説明もなし。

 

外人墓地脇の路肩に車を止めた北見は電話をかけに行った。

 

一郎「はいはい、新田厨房ですが、どちら様でしょうか?」

北見「僕ですよ、僕。分からないかなあ? 北見八郎」

一郎「ああ、あんたか」

北見「いや、今ね、外人墓地にいるんですよ。出てきませんか?」

一郎「なんだって? なんで僕があんたと」

北見「夏目さんとお母さんが一緒なんですよ」

一郎「は?」

 

北見「来ない? そう、そりゃ残念だなあ。ライバルに公平なチャンスを与えようと思ったんだけどね。まあ、いいでしょう。そのうちまた。アハハハ…」

一郎「うるさい! いいかげんにしろ!」ガチャ切り。

 

夏目としげが並んで歩いるところを撮影する北見。夏目はわざとそっぽを向く。階段を上るしげに「暑いでしょう」と駆け寄り、北見が汗を拭く。

夏目「ゴマすって」(つづく)

 

今更だけど、「幸福相談」全体のあらすじ

 

昼はOL、夜は占い師として働く夏目は、妹の南とアパートで二人暮らしをしている。南は恋人の道夫と結婚しようとしていたが、夏目は幼く頼りない二人の結婚に反対する。また、道夫の兄の一郎も、末弟の道夫に恋人がいて、結婚まで考えていることを知り驚く。売れないデザイナーの北見八郎と結婚を考えていた夏目だったが、南と道夫に振り回される中で、一郎に心が揺れていき…。

 

売れないデザイナーの北見八郎と結婚を考えていた夏目!? そういう設定だった? 

 

ケンカップルぶりが「あしたからの恋」とちょっとかぶるけど、「あしたからの恋」は他のキャストが魅力的だったから、そっちが面白かった。何より私はサブカップル?の修一とトシ子にドはまりしたし、福松&正三の師弟コンビもよかった。

 

今年に入って「たんとんとん」→「思い橋」→「太陽の涙」→「わが子は他人」→「幸福相談」と放送してきたけど、当時の放送順に「たんとんとん」→「太陽の涙」→「幸福相談」→「思い橋」→「わが子は他人」で見たかったなあ。なんで変に順番ずらしたんだろ?

 

「おやじ太鼓」50話。洋二とトシ、運転手田村の話、30分でも濃い。

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この先、ゴルフ休止がなければ、7月8日が最終回かな? 週末に2話ずつ放送の「兄弟」が7月7日に終了。「おやじ太鼓」の次が「あしたからの恋」だと進藤英太郎&小坂一也コンビ継続で面白そうなんだけどなあ。で、「兄弟」の次は「たんとんとん」で美形コンビを再び堪能したい。再放送枠が2つの状態が続くか分からないけど。