TBS 1976年5月14日
あらすじ
参考人に呼ばれた直子(山口百恵)は信人(宇津井健)の追求に何も答えず、不起訴で釈放された島崎(三國連太郎)は直子と心を通わせた。一方、信人は記憶喪失の妻が…。
2024.6.21 BS-TBS録画。
脚本:長野洋
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吉野信人:宇津井健
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島崎直子(若杉京子):山口百恵
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吉野いづみ(青山圭子):秋野暢子
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大竹修三:前田吟
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吉野俊介:南條豊
大和田先生:大石悟郎
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尾崎:犬塚弘
クニ:星美智子
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ジュン:伊藤透
ススム:山本伸吾
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島崎栄次:三国連太郎
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杉山:小瀬格
児玉:林ゆたか
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小沢雅裕
中立奈美
小西俊夫
出本玲子
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吉野剛造:志村喬
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上村拓也:池部良
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山村美矢子:有馬稲子
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ナレーター:若山弦蔵
それにしても毎回あらすじナレーション早口だよね!?
信人の事情聴取を受ける直子。目の前には証拠品の血のついたジャンパー。信人は直子が真実を知っていて、話すだろうと思っていたが、幸子は父を信じていますとまっすぐ目を見て話す。
島崎は面会に来た美矢子から直子が信じると言っていたと聞いても信じない。そして、罪を認めない。最後に幸子が信じられるのはあなただけと言っていたと伝えるとハッとしたような顔をする。
信人と尾崎が上村に報告。信人はクロだと思っているが、証拠不十分で不起訴となった。
美矢子と東京拘置所を出て来た島崎。直子が迎えに来ていたが、島崎は声もかけずに歩き出す。美矢子もまた島崎のことを疑っていたが、それ以上は言うなと信人に止められた。
失礼だけど、私の知ってる有馬稲子さんの顔と「東京暮色」の有馬稲子さんが重ならなかったんだけど、美矢子を見て、ああ、明子だとやっと思えるようになった。
暗くて救いようのない映画なのになぜか心に残り続ける。
島崎がタバコを買おうと自販機の前で小銭を探していると、直子が小銭を入れた。犬みたいについてくるなと言いつつ、タバコを買い、来いよ、並んで歩けないほど狭い道じゃねえよと直子の肩を抱く島崎。直子は島崎の肩にもたれて泣く。
信人の着替えを手伝ういづみ。俊介が帰ってくると、兄さんも着物にしたら?と提案する。
夕食の席で島崎の不起訴の話題になる。いづみは俊介が嬉しそうな顔をしていると指摘し、険悪な雰囲気になる。剛造が話を変えようと「昔々、おじいさんとおばあさんが〜」と話し始めて笑わせる。志村喬さんのコミカルな感じあんまり見たことないなあ。
アパート
直子に自分のおかずを分ける島崎。何か話せよと直子に話題を振る。島崎の妻はおしゃべりな女だったらしい。
いづみは母が死んだものと思っていたことを信人に謝った。写真は失踪宣告を出したときに処分してしまい、いづみが赤ん坊の頃の写真もない。愛してなかったの?といういづみの問いに答えられない信人。昭和のドラマを見ていて、処分より始末という言い方が怖い。
大竹家
子供に読み聞かせをしているうち少しずつ記憶を取り戻しつつある由美子。大竹は由美子の記憶が戻って、どこかへ行ってしまうのではないかという不安を感じる。
剛造は美矢子に信人と結婚するように迫る。美矢子は信人の心の中には世津子がいると言うが、剛造はしつこく頼む。
公園
美矢子さん、オシャレだな〜。自分で美人といっても真実だから仕方ない。信人は美矢子に世津子のことをどうしたらいいか相談する。実は世津子の写真は貸金庫にあると話す。
美矢子の事務所
大竹が訪れ、妻の記憶が戻りそうだと言う。大竹と由美子の間には2人の子供がいるが、もう一人アメリカに交換学生している息子がいる。息子が産まれてすぐ前の女房に死なれた大竹と巡り会ったのが由美子で息子は由美子の乳を飲んで育った。赤ちゃんや夫のことは知らない。今後、その息子が出てくるのかな?
由美子と一緒になってから運が向いて、吹けば飛ぶような工務店から大きくなったため、女房は宝と思っている。しかし、記憶を取り戻したら返さなければならないのかと言う。法律的には妻の意思が優先される。元の夫に何の権利もないが、大竹が異議を申し立てることはできると美矢子が説明する。
杉山は島崎逮捕に意欲を燃やす。
定時制高校
ジュンとススムに柔軟体操を促すマネージャー直子。俊介が直子にアパートの周囲を見張られていると伝えに来た。陰で見ているいづみ!
アパートに帰ると島崎は熱を出して寝ていた。直子を医者を呼びに行かせないので、アパートのおばさんのドアを叩く。氷枕借りたとかそういうこと?
すぐ杉山に知らせる刑事。若い刑事、先生、俊介…ちょっと区別しにくい。80年代のフワフワ頭や、70年代のやや長髪…とにかく同じような髪型されると分からなくなる。
島崎を看病している直子。
大竹家
寝つかれず朝を迎えた由美子。誰だか分かるのか怖いと大竹に抱きつく。
島崎はただの風邪だと信人に伝える刑事たち。信人は直子に話を聞きに行くことにした。
第二大竹荘に住む島崎親子。目を覚ました島崎は満州の夢を見ていたと話す。今の中国の東北部と説明してくれる。あの時死んでればよかったと言う島崎を勝手だと直子が言い、感動して泣いてしまう島崎。立ち聞きしていた信人は引き返した。
美矢子の事務所
大竹由美子
吉野世津子
信人
と、手帳にメモしていた美矢子は同僚から警察は島崎を諦めてないと聞かされた。
アパート
目を覚ました島崎は、直子に学校に行くように言うが、お父さんが病気だから休むと言う。島崎は突然立ち上がり、俺だったらどうする? 殺す気はなかったと罪の告白をされた。錦濠で若い男を突き飛ばした、それでも俺のために働いてくれるか?と問われる。
直子が錦濠の事件現場を訪れると信人がいた。島崎を救えるのは君だけと直子を説得する迫真の信人。(つづく)
病人の島崎が目の周りが黒いのは、まだ分かるんだけど、今日は美矢子も黒く見えた。それにしてもやっぱりやってたのか〜。