TBS 1974年8月21日
あらすじ
それぞれの家に帰った晃(吉田友紀)と一郎(春田和秀)の内面は、少しずつ変わってきていた。そんなある日、福山家に遊びに来ていた晃が階段から落ち、紀子(音無美紀子)が「私がお母さんなのよ」と口走る。
2024.5.22 BS松竹東急録画。
福山大吉:松山省二…太陽カッター社長。字幕黄色。
福山紀子:音無美紀子…大吉の妻。字幕緑。
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和泉和子:林美智子…元の妻。
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滝沢春生(はるみ):高沢順子…和子の姪。
福山隆:喜久川清…大吉の弟。浪人生。
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福山一郎:春田和秀…大吉、紀子の息子。小学1年生。
和泉晃:吉田友紀…元、和子の息子。小学1年生。
ナレーター:矢島正明
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福山ゆき:小夜福子…大吉の母。
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和泉元(げん):杉浦直樹…中学校教師。
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監督:中村登
去っていった晃を思えば真実の親を知らないわが子が哀れでしたが、戻ってきた一郎を見れば、血がつながってないがゆえに改めてかわいさがこみ上げてくるのでした。ただ、一郎はほんの少し変わって帰ってきたのです。
バイクを走らせていた大吉が帰宅。茶の間で一人机に向かって勉強している一郎。
大吉「よく勉強すんなあ」
一郎「うん」
紀子は部屋で昼寝。疲れて頭が痛くて寝ていたと言う。
大吉「まさか」
紀子「どうして?」
大吉「俺が疲れたって言うなら分かるけどさ」
何気に酷い言い方。別に紀子だって家の仕事と子育てで疲れるよ!
紀子は一郎が戻ってきたら急に疲れが出たと言う。
大吉「ホントはお前、晃が帰っちゃったから頭にきてんだろ?」
紀子「このままでいいのかしらね」
一郎は一人で勉強中で下には誰もいない、誰かいてやんなくちゃかわいそうだと大吉が言うが、紀子は一人のほうが静かでいいと言う。
隆の部屋からラジオの音楽が流れていたが、隆もベッドでしっかり昼寝中。
大吉は一郎に冷たいジュースを持ってきたが、一郎は「そこへ置いといて」と勉強を続けた。ぬるくなっちゃうよと言いながら、一郎を見ていた大吉。宿題の絵日記をやっていて、大吉が見ようとすると「見ちゃダメだよ」と隠してしまった。テーブルの上のジュースがこぼれる展開かと思いドキドキ。
大吉は手前のテーブルへ。大吉がいるのが茶の間で奥にもう一部屋あって、一郎はそこで勉強中。それとも広縁みたいなところにテーブルを置いてるのか。
大吉は中抜けして、また仕事に行く。ゆきは昼寝中。隆が昼寝から起きてきたが、冷房の効いたとこ行って頭冷やしてくると出かけていった。一郎を見習えと言う大吉。「遊んでるか、寝てるかなんだぞ、あいつは」
一郎「静かにしてよ」
紀子「はいはい」
一郎「うるさくて勉強ができないよ」
大吉「おう、ごめんごめん」
一郎「晃ちゃんちはとっても静かだったよ」絵日記を閉じて別の部屋へ。
大吉「変わったもんだよ。どうしてあんなに勉強が好きになっちゃったのかね」
紀子「そんなこと言ってると、また向こうのうち行くなんて言いだすわよ」
大吉「向こうのうちで変な教育されたんだよ、きっと。晃だって今頃、苦労してんじゃねえか?」
和子は買い物かごを持って公園へ。晃はかなり高さのあるらせん状の滑り台で遊んでいた。和子が帰りましょうと言っても言うことを聞かずに遊び続ける。
和子「晃、どうしたの? 遊び癖がついちゃって。宿題だってたくさん残ってるでしょ? さあ、帰りましょう」
晃「僕、一郎ちゃんち行くよ」
和子「いけません」
晃「行くよ!」
晃は和子の手を振り払って公園の外へ駆け出す。危ないな~。
和泉家
元「は? いや、私は私立探偵じゃありませんからね。まあ、とにかく私なら有無を言わさず連れ戻します。話はそれからですよ。ええ、ぜひそうしてください。少しは厳しさを見せたほうがいいんですよ。はい、じゃ」受話器を置いてからも「何が親にも人生があるだ。まったくいい気なもんだよ」とブツブツ。
元は夏休みだからずっと家にいるの!?
すぐに着信音が鳴り、元が出ると和子からだった。街の赤電話からかけており、晃が全然言うことを聞かないと訴える。手を振りほどこうとする晃。今は踏切を渡ったところにいて、どうしても一郎ちゃんちに行くと言っている。
元「じゃあ、連れてくしかないだろ。大丈夫だよ、遊び癖なんて。えっ? しばらく遊べば帰ってくるよ、うん。いいじゃないか、お前がふだん着だって」
和子「あなたは見てないから分からないんですよ」手を振りほどこうとする晃。「あっ…晃だって、もう泥だらけなんですよ。こんな格好で向こうのうちへ行ったら、なんだと思われるわ。あとで怒ってやってくださいね。えっ? はい。(晃に)お父さんが電話に出なさいって、ほら」受話器を晃に当てる。
晃「やだよ!」
和子「なんにもしないから、ほら」とうとう手を振りほどいて走り出した晃。後ろが割と交通量の多い道路なので見ていて恐ろしい。あとで電話しますと電話を切り、横断歩道を駆け抜けていく晃を追いかけた。
喫茶店「メール」と見えるけど、「ラメール」かもしれない。隆は春生を呼び出し、晃がどうしているか聞いた。あきれる春生。「大した用もないのにフラフラ出歩いちゃダメよ。今こそ勝負どきなんだから」
隆「分かってるよ、そんなこと。どこ行っても文句ばっかりなんだから、やんなっちゃうよ」
春生「しょうがないでしょ。あんた、浪人なんだから。大学入れないと困るでしょ」
隆「君と俺とは同い年だよ。姉さんぶるなよ」←同い年だったのか!
春生「大学生とね、浪人のね、差があるの。悔しかったら頑張んなさい」
隆「かなわねえな」
春生「だから、私のことなんか呼び出さなきゃよかったのよ。男の友達がいるんでしょ?」
隆「あいつとはもうつきあわないんだよ」
春生「どうして?」
隆「車かなんか乗り回しちゃってさ、格好ばっかりつけるからさ」
田口はフェードアウトだろうか。
春生「ちょうどいいじゃない。ガツガツ勉強しなさい。親戚づきあいのほうも一段落したんだから」
隆「どうだか」
春生「だって、子供たちだって戻ってきて元どおりになったでしょ」
隆「元どおりってわけじゃないよ。みんな思うようにいかないからイライラしてるんだよ」
春生「でも、うちの中は静かになったでしょ? 興奮も冷めたし」
隆「どうだかね」
福山家
お面をおでこに乗せて晃と一郎が遊んでいる。ドタバタと暴れる姿を大吉とゆきは事務所の椅子に掛けてほほ笑ましく見ているが、和子だけはハラハラした表情で見守る。
ゆき「晃ちゃんも随分活発になったわね」
和子「ええ…」
ゆき「男の子はやっぱり元気があったほうが安心だわ」
和子「ただ、急に勉強が嫌いになっちゃって困ってますの」
ゆき「まあ…」
和子「ホントにどういうんでしょうね」
大吉「いや、そういう時期なんでしょ。今はきっと」
和子「そうでしょうか」
ゆき「今の子は体が大きくても体力がないっていうから夏休みは遊ばしたほうがいいんじゃないですか? 奥さん」
階段を駆け上がる一郎と晃。紀子もジュースを運んできてそのまま事務所の椅子に掛けた。
ギャーギャー騒ぎ続ける子供たち。
和子「まあ、ひどい暴れ方。奥さん、かまいませんから、どんどん怒ってください」
紀子「ええ」
和子「子供はちょっと慣れるとすぐその気になって甘えますからね」
紀子「ええ。フフフッ」
2階の物干し場から瓦屋根に植木鉢を叩きつけて割った。
子供たちが遊んでいる間、庭ではゆきが水撒き。大吉は太陽カッターのガラス窓を拭いていて、和子は買い物に出ている。
紀子は晃に「お母さんもうじき戻るわよ」と言うと、一旦は動きを止めたもののまた2階へ。紀子が台所作業へ戻ると2人が階段から落ち、一郎は無事だったが、晃はお面をつけ、表情が見えず、あおむけに倒れたまま。
晃のお面の顔は「ウルトラマンレオ」っぽいけど、色がね…と思ったら、縁日やお祭りで売られていた金色緑目の正規品らしいです。一郎のもウルトラマンかな?
紀子は倒れた晃を抱き起こす。「晃! 晃! ねえ、どこが痛いの? どこ! だからお母さん言ったでしょう。ねえ、どうしたの? 口が利けないの? (一郎に)ねえ、早くお父さん呼んできて」
一郎「はい」
紀子「晃! ねえ、晃、分かる? 私がお母さんなのよ。しっかりして! 晃! 私がお母さんなのよ!」そんなに揺すっちゃダメじゃない!?
大吉「バカ! 何を言ってんだ」
ハッとする紀子。
大吉「そっと寝かして動かすな」
晃「おじさん、もう治ったよ」
大吉「いや、動くな。なっ? (紀子を見て)バカ!」
泣きだす紀子と事務所の片隅で見ていた一郎。
夜、2階の部屋にいる大吉と紀子。
大吉「どうするんだ? あんなこと言っちゃって。一郎だってそばで聞いてたんだぞ」
紀子「…」
大吉「どう説明するんだ?」
紀子「悪かったわ」
大吉「そんな簡単に済むかい。晃だって大したケガじゃなかったんだぞ。うちへ帰って話をするよ。また大ゲンカになるぞ」
紀子「夢中だったのよ」
大人が子供の数より多く集まっていても、誰かが子供を見てるだろうとそれぞれ好きなことをして子供が事故に遭うってニュース、時々あるね。
大吉「不注意なんだよ、お前は」
紀子「なんと言われてもしかたがないわ」
大吉「まったくしょうがねえな」
紀子「じゃあ、どうすればいいの?」
大吉「とりあえず一郎をごまかさなくっちゃ」
早くしたほうがいいでしょと部屋を出て行こうとする紀子を「それが不注意なんだよ」と止める大吉。もう一度、大吉の前に座った紀子だったが、一郎が顔をのぞかせた。お風呂が沸いたと知らせに来たが、大吉が下へ行ってなと部屋から出そうとした。
しかし、一郎は紀子の腕を取って「ねえ、お母さん」と何か言おうとしている。下へ行こうとしつこく言うので紀子がついていくことにし、大吉に小声で「もう忘れたのかもしれないわ」と言って立ち上がった。
廊下
一郎「ねえ、お母さん」
紀子「なあに?」
一郎「お母さんは晃ちゃんのお母さん? ねえ」
紀子「まさか…さあ」階段を下りる。
一郎「だって、さっき晃ちゃんに言ったじゃない。晃ちゃんのお母さんだって」
茶の間にいたゆきと隆も見る。
紀子「聞き間違いよ、そんなの」
一郎「言ったよ。ホントに言ったよ」
紀子「お義母(かあ)さん、おみそ汁まだですか?」
ゆき「あと、おみそを入れるだけ。私がやるよ」台所へ。
紀子「はい」箸を持って茶の間へ。一郎もついてくる。
一郎「ねえ、ホントに言ったよ」
紀子「言いません」
一郎「ウソつき」
紀子「なんです。お母さんにウソつきなんて」
大吉が茶の間に入ってきた。「おい、一郎」
紀子「もう、やんなっちゃうわ。うるさくて」
一郎「お父さんも聞いたよね?」
大吉「何を?」
一郎「お母さんがさ、晃ちゃんに晃ちゃんのお母さんだって言ったよね?」
大吉「ああ、ああ…あっ、あれはな…うん、こういうことなんだ。いいか? 晃ちゃんがうちにいる間は、お母さんが晃ちゃんのお母さんになるんだよ。そうだろ? 一郎だってさ、晃ちゃんのうちにいるときは晃ちゃんちのお母さんがお母さんだったろ?」
一郎「変なの」
大吉「変なことはないよ。晃ちゃんちとはさ、親戚みたいなもんだろ? だから、両方のうちにお母さんとお父さんがいると思えばいいじゃねえか」
一郎「じゃあ、やっぱりお母さんは晃ちゃんのお母さんなの?」
大吉「ホントは違うんだけどな」
一郎「じゃあ、お母さん、ウソ言ったの?」
大吉「ウソなんか言わないよ。晃ちゃんがさ、階段から落っこちて苦しがってただろ? だからね、安心しなさい。私は晃ちゃんのお母さん…と同じなのよって言ったんだよ。分かるだろう?」
一郎「ふ~ん」←すべてを見通した眼に見えちゃうんだよな、あの眼力で。
隆「ねえ、一郎ちゃん。それはね、こういうことなんだよ、いいかい?」
大吉「余計なこと言わなくたっていいんだよ、お前は」
電話が鳴る。大吉が出ると、元からだった。晃の様子を聞き、謝る大吉。肘だけで済んだらしい。元からお話ししたいことがあると言われ、これから和泉家に行くことになった。
紀子「私が行くわ。私の責任ですもの」
大吉「お前が行ったって話にならないよ」
紀子「平気よ」
大吉「ダメだよ、俺が行く」
紀子「どうせもめるんでしょ?」
大吉「怒られたってしかたないよ」
一郎「晃ちゃんちに怒られに行くの?」
大吉「お父さんが怒られるわけないだろ」
ゆき「そうだよ、一郎ちゃん。お父さんはね、晃ちゃんがケガしたから、お見舞いに行くんだよ」
紀子「一郎はご飯食べなさい」
大吉「じゃ、俺はすぐ風呂入っちゃおう」
一郎「僕も」
茶の間に戻ったゆきはため息をつく。
隆「大変なことになりそうだね」
ゆき「困ったことになっちゃったね」
和泉家を訪れた大吉。「どうも申し訳ありませんでした。何しろちょっと目を離した隙だったもんで。いや、ホントにもう…あの、それから…」
元「まあ、お上がりください。ここじゃなんですから。さあ」
元の書斎
元「傷のほうは大したことありません。肘の所を少し内出血してるだけですから」
大吉「あっ、そうですか」
元「まあ、あのぐらいになると、いつでも親がついてるわけにはいきませんし、どうしてもケガをしますよね、男の子の場合は」
大吉「ええ…」
お茶を運んできた和子にも「先ほどは本当に申し訳ありませんでした」と謝る大吉。そっぽを向いたまま「いいえ」と出て行く和子。ビールにしましょうか?と聞く元にお茶だけでと遠慮する大吉。
大吉「実はですね…」
元「実はですね…」
大吉「は?」
元「晃が今日、お宅で…」
大吉「あっ…そうなんです。女房がバカなもんですからね。晃ちゃんが階段から落っこちたときに頭に血がカーッと上ったんですね。それでつい私がお母さんだって口走っちゃったんです。ホントに申し訳ありません。でも、あの…ほんの2~3言でしたけどね」
突然部屋に入ってきた和子。「福山さん。たとえ2~3言といっても事は重大ですよ」
大吉「はい」
和子「子供に突然、そんなことを言えば、どんなに残酷なことになるか奥さんはお考えにならなかったんでしょうか」
大吉「すいません」
和子「晃は確実に何かを疑(うたぐ)ってますよ。どうします?」
元「とにかくドア開けなさい、暑いから」
和子「声が聞こえるんですよ」
元「もう寝てるから大丈夫だよ」
和子「もっと気を遣ってください、2人とも。父親でしょ」部屋を出て行った和子はやっぱりドアは閉めていった。
元はビールを持ってくるよう何度も呼びかけた。お盆に瓶ビールとコップを運んできた和子。「一度言えば分かりますよ」とすぐ出て行った。やっぱりドアは閉める。
2人は結局、外に出て公園のベンチで缶ビールを飲んでいた。
日本で缶ビールは1958/昭和33年に缶詰ビールとして発売。350mlで75円。しかし、1980年代前半まで缶ビールの比率は一桁台で瓶から逆転したのは1995/平成7年。
元「女房のこと勘弁してください」
大吉「いや、とんでもないですよ。奥さんが怒るのも無理もありませんよ。悪いのはこっちなんですから」
元「昔からどうもカーッとくるほうなんですよ」
大吉「いや、僕もどっちかっていうとそうなんです。そのたんびに損してますけどね」
元「ハハッ。母親の場合、子供を自分のおなかの中で育てるわけでしょ。男には想像できないこともあるんですね」
大吉「ええ」
元「実はね、福山さん。今夜お話ししようと思ったのは親戚づきあいのことなんですよ」
大吉「やめようっていうんですか?」
元「いや、そうじゃないんです。改めてもう一度考え直したいんです。どっか間違っていたような気がするんですがね」
大吉「どこがですか?」
元「奥さんが私がお母さんだって言っちゃったでしょ?」
大吉「和泉さん、それはもう分かってますよ」
元「そうじゃないんですよ。奥さんがつい口走ってしまったのは当たり前だと思うんですよ。僕たちだって内心ウズウズしてるじゃありませんか」
大吉「いや、でも…」
元「今までの僕たちの親戚づきあいは気休めだったんですよ。自分の子供が目の前にいるのにわざと他人行儀にするわけでしょ。そんなの不自然ですよ。さあ」もう1本缶ビールを大吉に手渡す。「そんなことしてたら、みんな、欲求不満になっちまいますよ、ハハ。奥さんがつい口走ってしまったのも、その表れだと思うです」プルタブを外してビールを飲む。当然プルタブはポイ捨て。「そこで提案なんですがね、どうでしょう? これからはもっと積極的につきあってみませんか? 本当の親戚みたいに」
血のつながった親戚みたいにすると言われてもピンとこない大吉。
元「要するに親戚ですよ。子供たちもいずれ何かに気がつきそうですからね。先手を打ったほうがいいと思うんです」
大吉「ええ」
元「まあ、最終的に子供をどうするかは別にしてですよ。少なくとも僕たち二家族は特別な関係だと思わせたほうがいいと思うんですよ。例えば、子供の名前は呼び捨てにしたらどうでしょうか。子供たちがイタズラしたら遠慮なく叱ったらどうでしょう。そりゃ初めのうちは少しはまごつくかもしれませんが、そういうふうにしていけば必ずいい結果が得られると思うんですよ」
難しい顔をしている大吉。
元「それとも他にいい方法がありますか?」
大吉「…」
元「やるなら今からですよ」
茶の間
またお皿に盛ったアイスクリームを食べている一郎。大吉と紀子も同席している。大吉は晃ちゃんちのことをどう思う?と聞く。好きかどうかは分からないが、晃ちゃんは好き。お父さんもお母さんも晃ちゃんちとは古いつきあいで、これからはもっと仲よくしていきたい、一郎は賛成してくれるか聞く。
一郎「ああ、いいよ」
和泉家でも同じ説明をしている。ハッ、この場に元はいるけど和子はいないぞ。
こうして、二組の親子は新しい親戚づきあいを始めようとしていたのです。その方法がたとえどうあれ親たちにとっては、それがたった一つの道であり、最後の賭けのように思えるのでした。
一郎に話して聞かせる大吉と紀子。(つづく)
友達同士で家族ぐるみで仲良くしてるって、そんな珍しいことでもない気がするけど、昔は血のつながりがないと変に思われた?? どういう結末になるんだろうなあ。
一郎は地頭が良いタイプなのかな。勘が鋭いタイプかな。
「おやじ太鼓」36話。秋子はいなかったけど、きょうだいみんなで「オールドブラックジョー」をサラッと歌う。芸達者な人たちだな~。どうしても「わが子は他人」の若者キャストと比べちゃう。「おやじ太鼓」だと歌のオーディションをしたのかってくらい、トシとか杉本までも歌うまいんだもん。
そういや、亀次郎の「人間の皮をかぶった人間」は何かの言い間違い? NGだったのをそのまま流した気もする。だったら面白いな。
山口崇さん演じる西川先生はインパクトあったけど出演回は少ない。37話で2回目。来週月曜日で第一部は終わり。黒田が出てくるのはまだまだ先。