TBS 1975年12月19日
あらすじ
幸子(山口百恵)は元気を取り戻す。しかし、理恵(岸惠子)がパリから送ってきた薬草と手紙を見た幸子は、その絶望的な文面から自分が白血病であると思い込んだ。
2024.5.23 BS-TBS録画。
作:鴨井達比古
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大島茂:宇津井健
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大島理恵:岸恵子(特別出演)
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大島幸子:山口百恵
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相良光夫:三浦友和
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杉岡太一郎:松村達雄
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相良多加子:原知佐子
ナレーター:内藤武敏
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川村:川口厚
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岡崎ユカリ:小川美希
西条:松下達夫
ユミ:千波恵美子
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相良英治:長門裕之
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大島敏江:渡辺美佐子
大島家
パリで撮った写真を整理する幸子。
パリを歩く理恵。スタイルいいな〜。長寿・健康のジプシーの薬草を探し求めた理恵は敏江あてに幸子に飲ませてやって欲しいと手紙をつけてよこした。さっそく煎じて飲ませようとする敏江だったが、こんな迷信めいたものと頭から信じない茂から幸子に見つからないよう隠すように言われ、戸棚に薬草と手紙を隠した。
登校した幸子はパリの写真を見せていた。ユミが白血病じゃないかと心配してたけど、旅行行けるなら大丈夫ねと明るく言うものの、ユミの言葉が気になった幸子は本屋で立ち読みをし、白血病について調べた。
不安になった幸子は電話ボックスから相良家に電話したものの多加子が出たので、光夫さんはいませんよと電話を切られた。
多加子は家にいた英治に文句を言い、ついに離婚を切り出す。しかし、突然苦しみ出した英治は入院することになった。茂が主治医となり、教授職も代行する。
医学部長室
西条に主治医を変えて欲しいと頼み込む多加子。なぜか英治の病室に行き、寿司を食べさせる。
光夫は多加子から英治が危篤と連絡を受け、東京に帰ってきた。茂はただの肝炎だと言うと、両親に会わずに北海道に帰ろうとした光夫を止めた。光夫は幸子と妹として付き合うことはできないと言うが、光夫に大学に戻り、一緒に白血病を研究しようと言う。しかし、それも断る。
大島家
帰ってきた幸子は戸棚に隠していた理恵の手紙を読んでしまった。
夕食時も元気がなく、ご飯も食べず、薬も飲まず、どうせ私なんかすぐ死んじゃうんだから!と家を飛び出した。くつろぎタイムにしちゃ随分カッチリした服着てるなあと思ったよ。
茂と敏江は捜しに出て、ユミの家に行き、幸子から電話がなかったこと、何気なしに白血病でなくてよかったと話してしまったと聞かされた。
川村がディスコにいる光夫のところに幸子を連れてきた。光夫はユカリと一緒にいて、そっけない態度を取り続け、幸子は手の甲に涙を落とした。光夫は帰るように言うが、ちょうど茂と敏江が迎えにきて連れ帰った。
ディスコを出た光夫に川村が幸子への態度を責めた。俺はあの子が大好きだよ! でもどうにもならないこともあるんだ!と涙を流す光夫。
家に帰ってきた幸子も自室にこもり泣いた。
大島家
光夫はやっぱり勉強する気になれないとわざわざ茂に言いにきた。奥から太一郎が出てきて、幸子が白血病と思い込み、自殺するかもしれないと言い、光夫は動揺。しかし、茂はあとはこっちでと部屋に入っていった。光夫は玄関に残された。
応接間には森川も来ていて、白血病の告知をしてもいいのではと提案。太一郎は癌の患者に癌と言うのか!と大反対。しかし、敏江は毎日一緒にいて嘘をつき続けるのが辛いと泣き出す。太一郎は告知すれば幸子は3日で自殺すると言い出し、茂も告知には反対。玄関の光夫にも聞こえてるなら幸子も気付くだろ!
森川まで間違ってたと訂正する。えー!? 今とは感覚が違いすぎるな。
太一郎は理恵から言ってもらおうと言い、茂が理恵に電話して打ち合わせ。
敏江は部屋にいる幸子を呼んだ。茂は白血病ではなく再生不良性貧血だと言い、森川も同調した。茂は理恵が大げさな手紙を送ったせいだと叱ったと言い、電話をかけるように言った。幸子は理恵に電話。理恵も大げさに騒ぎすぎた、両親を信じるようにと言う。
電話を切った理恵はぐったり。
茂たちは明るい雰囲気で笑い合う。幸子が部屋に戻ると光夫が玄関で話をずっと聞いていたと部屋に入ってきて、医学部に戻ると決意を語る。
雨の中、幸子は登校していった。通学路にヴァンを抱いた光夫が立っていた。走るなっつうの! ヴァンは今までどこにいたんだよ! 仲良く歩いている幸子と光夫。(つづく)
「わが子は他人」でもそうだけど、そこまで知られたら、真実をしゃべっちゃったほうがよくない!?と思ってしまうのは令和感覚なのか?
私は本当のことを知りたいな。家族がみんな知ってて自分だけ知らないなんてやだなあ。