2001年 日本
あらすじ
お酒落なマイホームを夢見ている若い夫婦が、設計を新進気鋭のインテリア・デザイナーに依頼。ところが、施工を妻の父親で昔気質な大工が行うことになり、ふたりは対立。ハチャメチャなトラブルに発展し……。
2023.6.29 BS松竹東急録画。
三谷幸喜さんというと1990年代後半からこのくらいまでが一番好きだったかも。「王様のレストラン」「竜馬におまかせ!」「総理と呼ばないで」「合い言葉は勇気」「新選組!」「ラヂオの時間」「みんなのいえ」「笑の大学」…「古畑任三郎」のスピンオフの「今泉慎太郎」がめちゃくちゃ好きだったりとか。この時期くらいの三谷ファミリーが好き。
それと、唐沢さんのビジュアルもこの時代くらいが一番好きかも。この映画も公開当時、映画館で観ました。
最初に中井貴一さんが出てきて、ん?とすっかり忘れていたけど、シナリオライターの飯島直介(田中直樹)の劇中劇だったか。
直介と妻の民子(八木亜希子)は新居を建てることになり、設計は民子の知り合いのインテリアデザイナー・柳沢英寿(唐沢寿明)に設計を依頼し、施工は大工の棟梁であり、民子の父・岩田長一郎(田中邦衛)に頼むことになった。民子の母・光代は吉村実子さん。
「十九歳」では織田裕二さんのお母さん。
度々挟み込まれる劇中劇。
長一郎は最近、下請けの下請け仕事ばかりしていたため、新築の家づくりに張り切って仲間を呼び寄せる。大工の佐野役の江幡高志さん、古いドラマばかり見てるから年取ったように感じる…けどこれも20年以上前か。
申請関係は設計士の須賀(白井晃)が担当し、柳沢と打ち合わせするが、建築基準法無視の設計図に須賀は頭を抱える。
修正した柳沢の設計図にさらにペンで修正を入れようとする長一郎とことごとく対立する。大黒柱がない、玄関ドアは外開き…「お義父さんの言う通りにしてあげて」という民子のセリフの字幕。長一郎は民子の実父でしょ!? 長一郎は須賀に自分の思ったような設計図を作成させる。
直介の母・飯島セツ子(野際陽子)は風水にこだわりがあり、柳沢や長一郎の意見を取り入れ、直介はトイレを3つ作ることになってしまった。
民子の姉・実栄子は清水ミチコさん。実栄子の夫は山寺宏一さん。青沼菊馬って。
柳沢の設計図は遅れていて、直介が説得しに行った。職人として設計図の期日を守り、アーティストとして作品を仕上げることを約束させる。
いよいよ家が建ち始める。上棟式の日、セツ子は小便小僧を持ってきて、柳沢には長一郎が和室を6畳から20畳に変更したことがバレてしまった。
建設中もことごとく意見が対立し、僕の仕事は妥協することと民子に自嘲する柳沢。タイルにこだわりがあったが、長一郎はあるもので決めろと吐き捨てた。しかし、佐野は柳沢の置きたいタイルは昔ながらの竹割りではないかと指摘する。
長一郎は柳沢がデザインした店に行きたがり、直介と長一郎、柳沢で行く。長一郎は柳沢が探していた竹割りのタイルを見せた。少し歩み寄る長一郎と柳沢。
柳沢が行ったバーにいる客は「ラヂオの時間」の千本のっこ(戸田恵子)と古川(梅野泰靖)。直介と仕事している堀ノ内(布施明)も出てくるし、「ラヂオの時間」とつながった世界だね。バーテンダーは真田広之さん。バーテンダーと客のやりとりを見ていた柳沢は妥協してはいけないとペンキを壁にぶちまけ、長一郎と対立する。
嵐の夜、長一郎と柳沢が家が心配で見に行った。2人の関係をジェラシーを感じて現場に向かう直介。しかし、先に帰ろうとしたた柳沢の車と接触事故を起こし、柳沢の車は横転、柳沢は右腕を骨折。車が横転したため、明日届ける200万の家具が壊れてしまい、長一郎が直すことになった。すっかり意気投合する長一郎と柳沢。
家が完成した。中井貴一さんも家にいるー!
縁側に座る長一郎。青沼一家は直介が書いた「おとぼけマンション」を見ていた。
柳沢は玄関が外開きになったこと、和室が広すぎることを長一郎に愚痴った。(終)
仕方のないことだけど、NHKのBSシネマや日本映画専門チャンネルは途中でCMを挟まないので、度々入るCMに少々気が散る。
どうでもいいことなんだけど、自分の親を呼び捨てするのがめちゃくちゃ嫌いで民子が「長一郎」と呼んでるのが腹立たしかった。昔はなんとも思わないことに引っかかる歳になってしまった。