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【連続テレビ小説】あぐり (136)「立ち直る力」

公式あらすじ※初見の方、ネタバレ注意 

編集部で夜遅くまで原稿を書く淳之介(山田純大)のもとに、突然諒子(大路恵美)が訪ねてくる。その晩諒子は家に戻らず、翌朝三枝(高山宏)はあぐり美容院へ捜しにくる。あぐり田中美里)はそのことを編集部に電話し、諒子に伝えると、諒子はアパートに帰る。一方、民子(笹峰愛)は書けない燐太郎(野村宏伸)の様子を心配し、あぐりに相談する。淳之介が見つけた新聞の投書を持って、あぐりと民子は燐太郎に会いに行き…。

婦人現代社の編集部で原稿を書き続ける淳之介と近くのソファで寝ている諒子。

 

朝。沢子はあぐりに途中で帰ってしまったことを謝る。千花も「主任、昨日は出すぎた事を言ってごめんなさい」と謝ったものの、随分素直なのねと沢子に言われると、あれから先生に怒られちゃいましたからと笑う。

沢子「怒られたから謝ってるの?」

千花「はい!」

 

昭和一桁生まれで戦争を経験してるのに千花みたいな人いるのか?と思ったけど、思い出した! 映画のタイトルも出演者も忘れたけど、昭和30年代の白黒映画を以前見たことがあってそういう人いた。30代独身女性が主人公で、主人公は戦時中に軍人の父と兄を亡くしたので、家長となり母、幼い(といってもせいぜい中高生くらい?)弟と妹の世話をするため婚約者と別れた。

 

その後、主人公は結婚もせずデパートで働いていて年老いた母の面倒を見ている。弟も妹も姉の苦労も知らずに好き勝手してて、弟は兄が秘かにつき合っていた女性とつき合い始め、妹は姉の元婚約者(現パイロット)とつき合い始めた。妹は姉のコネでデパートで働き始めたけど、最後は姉の元婚約者のコネで客室乗務員になったという話で、弟も妹も独立したけど、姉は最後まで救いのない話で印象に残ってるんだよなー。ん~内容だけ覚えてるけど、映画のタイトルや出演者が気になる。

 

あぐり美容院の外に三枝がいた。そういえば三枝を演じているのが高山広さんで、カフェ・セ・ラ・ヴィのマスターは秋山武史さん演じる高山ヒロシだそうです。三枝は諒子を探していてあぐりに昨日から帰ってないことを伝えた。

 

あぐりは婦人現代編集部に電話をかけると、淳之介が寝ていて諒子が出た。諒子は彼にきちんと連絡すると言って電話を切った。諒子は淳之介に帰ると告げ、お礼を言って帰っていった。三枝は優しくロールケーキやバナナなどごちそうを用意していた。典型的DVの暴力ふるったあと優しいやつ。蓄音機がなくても生きていけるけど、お前がいないと生きていけない…感動した風の諒子だけど騙されちゃダメ―!

 

婦人現代編集部。不良になった南が慣れないタバコを吸いむせる。この世に正義なんかないと分かったという南は弁護士を辞めると言いだした。淳之介は自分の仕事を手伝わせる。そして、やっぱり諒子が好きだという。やめといた方がいいと思うけどなあ。

 

あぐりの家に民子がアポなし訪問。燐太郎が書けないことを聞きに来た。

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あぐりは「自分が書いたものが若者が命を捨てるきっかけになった」と燐太郎が自分を責め続けていることを話し、民子は燐太郎に会いに行った。

 

セリフもないシーン。つた子が民子にお茶を出し、燐太郎が息子と縁側で遊んでいる。民子はまたあぐりの家に来て「どうしてあそこまで自分を傷つけるのかな?」と燐太郎を思った。

 

そこに帰って来た淳之介は原稿の直しは終わったが、新聞の切り抜きが半分しか終わらないことを民子に責められた。しかし、淳之介は面白い記事を見つけたと新聞の切り抜きを民子に見せた。

 

民子とあぐりは燐太郎の家に行き、切り抜きを見せようとした。燐太郎は「2人の気持ちはうれしいよ。ありがたいと思ってる。でもね、その気持ちが僕にはつらいんだよ。せっかく『婦人現代』が復活する時に力になれなくてすまない」と立ち去ろうとするがあぐりがその切り抜きを朗読した。

 

「戦争で夫を亡くし空襲で我が家も失いました。12歳の娘を頭に4人の子供を抱えてこれからどうすればいいのか、私はもう生きる希望も力も失っていたのです。夜が明けたら列車に身を投げようと決意し、家族5人で野宿をしていた時でした。上の娘が一人、空を見上げて何かつぶやいていたのです。私はその声で目が覚めました。

『満天に輝く星たちよ…君たちはわたしの願ひ

君たちはわたしの命…君たちはわたしの夢

満天に輝く星たちよ…君たちはわたしの愛

君たちはわたしの悲しみ

君たちはわたしの涙

そしてわたしの人生』

見上げると空一面に星が輝いていました。それはまるで私や子供たちを見守るようにキラキラと輝いていたのです。満天に輝く星たちよ、どうか私に生きる力を与えて下さい。辻村燐太郎の詩が私の心の中で何度も何度も繰り返されました。死んではいけない。生きるんだ。そう星が私に語りかけていたのです」。

思春期女子に刺さる詩なのかねー。

 

あぐり「あなたの書いたもので『もう一度生きよう』と思った人がいたのよ…。この人たちのためにも書いてほしい。生きる大切さを書いてほしいの」。あぐり、民子、つた子そろい踏みの中の燐太郎は女性たちに背を向け、涙をぬぐう。

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真知子、民子、あぐり…目の前で自作の詩を読まれるという辱めを何度も受ける燐太郎。でも浮上のきっかけになったかな? 大好きだった(今も?)あぐりに読んでもらえてよかったね。

 

沢口靖子さんが会いたい人というのは「澪つくし」の昭彦、和彦の子役…というか赤ちゃんでした。沢口さんも再放送見てたらしいです。ドラマのオープニングと映像がちょっと流れた。でも場面写真ももっと流して欲しかった。

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↑この回の赤ちゃんかな? 今36歳。1985年生まれの本当の双子。10数組の双子の中から「かをるが産みそうな上品な双子」として選ばれたそうです。双子の兄は月刊「ランナーズ」の編集長。弟はテレビ局のスポーツ局勤務。どちらかというと赤ちゃんより最終回まで出ていた子役の方が気になる!

 

再放送をきっかけに「おしん」は同窓会があり、「はね駒」の話を柳沢慎吾さんがしたり、「あぐり」の話を生田斗真くんがしたり、こういうの嬉しいな。