徒然好きなもの

ドラマの感想など

【ネタバレ】いまを生きる

1989年 アメリ

 

あらすじ

1950年代の厳格な名門校を舞台に、新任英語教師と多感な生徒たちとの、心のふれあいを描く感動作。型破りな授業を行う教師を演じるのは名優ロビン・ウィリアムス。当時10代だったイーサン・ホークはじめ若手俳優たちの好演、名撮影監督ジョン・シールの映像美、オーストラリア出身のピーター・ウィアー監督の巧みな演出、ベートーベンなどクラシックの名曲や、モーリス・ジャールの音楽も魅力的。アカデミー脚本賞受賞。

2023.3.20 BSプレミアム録画。ちょっと前に録画したつもりが半年置いてしまった。

 

今から100年前の1859年に創立されたウェルトン学院は伝統、名誉、規律、美徳の4本柱にした伝統ある進学校。新学期、新任の英語教師であり、OBでもあるキーティングが赴任した。

 

それぞれの科目の授業も始まる。英語のキーティングは口笛を吹きながら教室に入ってきて、そのまま外へ。生徒たちも教室の外へ連れ出す。

 

「おお船長 我が船長」

リンカーンに捧げたホイットマンの詩の一節で、これからキーティング先生か「おお船長 我が船長」と呼んで欲しいと言い、生徒たちはポカーン。

peachredrum.hateblo.jp

ホイットマンは西川先生も愛読してたよ。

 

廊下に飾られた先輩たちの写真を前にささやきが聞こえないかと耳を澄まさせる。

今を生きろ 若者よ

キーティングはささやく。

 

授業が終わり、生徒たちはキーティングを奇妙、薄気味悪い、個性的だと言い合う。

 

詩の理解という文章を朗読させ、プリチャード博士はクソだ、と詩の概論のページを破り捨てろ生徒たちに言った。戸惑いながらもページをビリビリに破く。

 

生徒の一人・ニールが図書室の名鑑からキーティングを見つけ、死せる詩人の会をやっていたことを知る。洞窟に集まって順番に詩を読む。ニールは仲間たちに死せる詩人の回を復活させ、洞窟に集まろうと呼びかけた。

 

深夜、寮を抜け出したニールたちは洞窟へ向かう。開会の詩を読んで会は始まる。詩を読むのが嫌だと言うトッドのことは記録係で詩は読まないとニールが最初に宣言する。食べ物を持ち寄り、詩の朗読会というより、怖い話をしたり、ヌードグラビアの裏に自作の詩を書いて読んだり、ラップみたいにリズムをつけて読んだり、結構自由な会。

 

キーティングの授業はモノマネをしたり、教卓の上に立ったり、かなり自由。しかし、次の課題は自作の詩を書くこと。

 

キーティングに刺激され、ニールは役者になりたいという自分の夢を見つける。トッドにももっと積極的に会に参加しろとハッパをかけるが、トッドはほっといてくれと言う。

 

キーティングの授業は生徒たちを外へ連れ出し、キーティングから詩の一節が書かれたメモを渡されて朗読してボールを蹴るなど自由。

 

ニールは芝居のオーディションに合格し、父の名前で校長に手紙を書いた。

 

教室でみんなの前で自作の詩を読む。トッドがキーティングに指名されたが書いてこなかったと答えた。

 

私は放つ

粗野で荒くれた

雄叫びを

この世の てっぺんで

ウォルト・ホイットマン

 

キーティングは黒板に字を書き、トッドを前に立たせ、大きな声を出させる。目をつぶらせ、トッドが自分を解放させ、自作の詩を作ることができた。

 

洞窟ではみんなで集まりタバコ?を吸う。キセル? 会の一員のノックスは一目惚れしたクリスに電話をかけ、クリスにパーティーに誘われ有頂天。

 

また外で授業しているキーティング。中庭を自由に歩かせる。

 

すっかり暗くなった屋上でトッドが一人で座っていた。ニールか声をかけると誕生日だと言う。両親からのプレゼントは去年と同じデスクセット。文房具セット的な? 来年もそうだろうと言い屋上からデスクセットを投げ捨てた。

 

洞窟に女の子2人を連れてきたダルトン。こういう同性だけの集まりに異性を連れてくる奴、冷めるよ。

 

パーティーに参加したノックスはクリスにキスしかけてクリスの婚約者に殴られた。

 

ダルトンは校長に女子も学院を開放せよと直訴し、校長室に呼び出され、尻を叩かれた。尻叩き板?なのかね、あれは。

 

キーティングもまた校長に呼び出され。カリキュラムを無視するな、大学に進学させればいいと注意された。

 

ダルトンのもとに来たキーティングは放校になったら俺の授業を受けられないぞとダルトンを励ました。

 

今まで父に口答えできなかったニールは芝居の本番前日に父にバレてしまい、芝居をやめることを約束させられた。

 

ニールはキーティングの部屋に相談に行った。キーティングは父親を説得するように言う。

 

クリスの学校に花を持って謝りに行ったノックスはクリスの教室まで押しかけ自作の詩を読んだ。

 

ニールは何とか父を説得し、芝居を続けることができるとキーティングに話した。

 

学院を突然訪れたクリス。婚約者・チェットに殺されると言うが、構わず愛してると言うノックスはクリスをニール主演の芝居に誘う。

 

ニールの主演舞台にキーティングはじめ仲間たちが観に来ていた。シカゴに出張に行くと言っていたニールの父も観に来ていたが、舞台が終わり、ニールの父がニールを車に乗せて連れて行った。

 

うーん、説得できたと言うのはウソだったのか。父の希望はハーバート大から医者になること。僕の希望は無視なの?と言い返せたものの、父は聞いてくれず。夜、上半身裸になったニールは芝居で使った冠を頭に乗せて窓を開けて外を見ていた。

 

そっと階段を降りて父の書斎の机の引き出しの鍵を開け包みを取り出す。

 

発砲音に目を覚ました父がニールを発見した。

 

トッドたちにも知らされ、トッドはお父さんが殺したと半狂乱になって、雪原を歩いた。

 

うっ…こういう展開だと思ってなかった。

 

キーティングもまたニールの机にあった開会の詩を読んで涙する。

 

仲間の一人と思っていたキャメロンは校長にニールの死はキーティングのせいと話していた。キーティングがけしかけなければニールは部屋で医者になる勉強をしていた。トッドはニールは芝居が好きだったと反論し、キャメロンはダルトンに殴られた。

 

トッドも校長に呼び出され、面談を受けた。キーディングに責任を押し付ける署名を欠かされ放校を免れた。キャメロンを殴ったダルトンは既に放校された。ダルトンは結構いいとこのお坊ちゃんらしい。

 

英語の授業は校長が担当。すっかり校長の言うことを聞いているキャメロンが詩の理解を校長の教科書を借りて朗読。私物の整理に来たキーティングの前でトッドはじめ、死せる詩人の会のメンバーが机の上に立った。キャメロンは座ったまま。ありがとうとお礼を言うキーティング。(終)

 

感動系とは思ってたけど、そ、そんなあ〜とも思った。明るいと思っていたインド映画も途中でシリアスな展開になるけど、そんな感じ。キャメロンの言うキーティングが来なければというのも少し分かってしまい辛い。

 


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原題が「Dead Poets Society」で「死せる詩人の会」なんだね。