2019年 アメリカ
あらすじ
雑誌記者として華々しいキャリアを積み、愛する妻と生まれたばかりの子供と暮らすロイド。彼は、家庭を顧みず自分たちを捨てた父を許せずにいた。数日後、子供番組の人気司会者フレッド・ロジャースを取材することになるが、フレッドは一目でロイドが抱える家族の問題や心の葛藤を感じ取る。
2022.5.28 ムービープラス録画。CS初放送。
「幸せの〜」みたいなタイトル多くない!?
これだけだった。こういうタイトルは大体私の好きなジャンルであるヒューマン系だから選んでしまうのかもしれない。
トム・ハンクスは実在のフレッド・ロジャースを演じているせいか一瞬、分からなかった。歌いながら登場し、カメラに語りかける。子供番組の人気司会者ということでその番組の再現かな。
1998年 ナショナル・マガジン・アワード
スピーチする雑誌記者のロイド。
ロイドには妻と生まれたばかりの子供がいた。妻のアンドレアは見たことあるぞー! 「THIS IS US」のランダルの妻のベス! キリッとした美人だもんね〜。ベスもキャリアウーマンだけど、アンドレアも弁護士。
「THIS IS US」は最初のシリーズがNHK、次がBSプレミアム、次がCS放送の挙句、第4シリーズ以降は配信でしかやってない。「ダウントン・アビー」は全シリーズNHKでやってくれたのにさー!かと言ってこの作品のためだけに何かアクションを起こす気なし。
ロイドは姉の結婚式に行き、父・ジェリーと再会。なれなれしく話しかけ母の話をされ、ジェリーを殴ってしまう。ロイドもまた止めようとした新郎?に殴られ、式はめちゃくちゃ。
フレッドは子供番組風の演出でストーリーの説明役?? 雑誌の作り方を流す。
ケガをした顔で出社したロイドは上司のエレンからヒーロー特集としてフレッド・ロジャースの紹介記事を書くよう言われた。家に帰るとフレッドから電話が来て、少し話をし、フレッドの住んでいるピッツバーグへ飛んで、フレッドの番組収録を見学した。しゃべらない子供にも辛抱強く話しかけるフレッド。ようやく子供が話し始め、撮影も始まるが、スタジオを飛び出してロイドに話しかけてきた。
収録が始まり、フレッドがテントの組み立てを実演するがうまくいかない。スタッフたちは少し馬鹿にしたように笑う。
収録後、取材。ヒーロー特集に載せるというと自分をヒーローとは思わないとフレッドは答えた。そして、ロイドの顔のケガを聞いてきた。最初はソフトボールが当たったと言っていたロイドだったが、父とケンカしたのだと正直に答えた。
しかし、フレッドは次の撮影のため、ロイドの前から去った。今度はダニエルというパペットの声を演じるフレッド。
取材から帰ったロイドはフレッドが思ったより複雑な人間だとエレンに語る。家に帰ってフレッドが出演するトーク番組をチェックする。戦争、離婚など子供番組にしては結構重いテーマも話している。
翌朝、フレッドから電話。アンドレアの名前も知っていて、ロイドに取材の続きをしようと言った。
フレッドは地下鉄で移動している。地下鉄に乗りながらも取材。子供がフレッドに番組のテーマソングを歌った。フレッドや周りの大人たちも歌う。
アパートで取材を続ける。話をするうち、図らずもロイドの母親の話になるが、ロイドが自分のしたい質問に戻した。フレッドはパペットを紹介して、パペットを通して話しかけるが、ロイドがパペットを外すように言う。
フレッドが70年代の中盤に3年間番組を降板していたこと、復帰したことをロイドが意地悪く質問するが、息子2人と揉めていたと誠実に返す。しかし、ロイドは勝手に取材を切り上げた。
家に帰ると、ジェリーが15年一緒にいるという妻を連れてきた。ロイドは母を見捨てた父が許せなく、ジェリーを罵った。ジェリーの2番目の妻はドロシー。演じるのはウェンディ・マッケナ。「天使にラブ・ソングを…」のロバートだけど、あの作品でしか知らないから全然感じが違って分からない。
ロイドが罵っていると、ジェリーが苦しんで倒れた。病院について行ったロイドとアンドレアだったが、アンドレアが止めてもロイドは仕事に戻ろうとする。フレッドのところへ行くと、急遽、スタジオ収録に参加することになった。
ロイドはパペットサイズのウサギになっていて、フレッドやうたのおねえさん風のアンドレアに話しかけられた。夢?? そして若くして亡くなった母がベッドに横たわっていた。
ロイドはスタジオで倒れたんだね。目が覚めたロイドはフレッドが妻のジョアンとピアノ練習しているのを見た。2台のグランドピアノが並ぶフレッドの自宅すげ〜。
フレッドはロイドを中華料理店に誘う。ロイドがしゃべらなくても笑顔で見つめる。
帰ってきたロイドはアンドレアに恐怖を感じると、それが怒りになると自分の心のうちを明かし、もう長くないジェリーに会いに行くと言った。
ジェリーに会いに行ったロイド。ドロシーがアップになると、やっぱりロバートだと分かる。元の声は結構低音なのね。「天使にラブ・ソングを…」での吹き替えはかわいい声。自宅で寝ているジェリーとぎこちないながら会話をする。
ロイドは赤ちゃんの面倒を見ながら、フレッドの番組の歌を歌う。ジェリーの家にアンドレアが連れてきたんだね。目を覚ましたジェリーがロイドたちを見捨てたことを謝った。
ロイドが書いたフレッド・ロジャースの紹介記事は1万字にも渡り、アンドレアもエレンも誉め、ジェリーも読んだ。
ジェリーの家にロイド親子、ロイドの姉夫婦が集まり、フレッドも来た。フレッドは家族の写真を撮り、ジェリーに私のために祈ってほしいと耳打ちすると家を出た。車に乗ったフレッドは友達を表す手話を見せ、去って行った。
ジェリーの葬式後、保育園に入れない主義?のアンドレアにロイドが仕事を減らして赤ちゃんの面倒を見ると言った。
今日もフレッドは子供番組の収録をしていた。収録が終わり、スタジオのピアノを弾くフレッド。スタジオのライトが消えても弾き続けた。(終)
おとぎ話的な温かさのある話だった。トム・ハンクスは10年くらい前の姿が最新だから、すごく年取ったように見えたけど、本物のフレッド・ロジャースに似せようとしてたんだね。本物のフレッドが歌う映像もエンディングで流れた。
複雑な家庭で育ったロイドだけど、当たり前に家事も育児も分担してやってる姿が印象的。