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【ネタバレ】誘拐報道

1982年 日本

 

あらすじ

兵庫県で実際に起きた小学生誘拐事件を、新聞記者達の取材活動を通して書き綴ったドキュメントが原作。 誘拐、それは犯罪の中でも最も卑劣冷酷にして憎むべきもの。

 

冬の日の午後、少年が学校の帰り道に誘拐された。愛する子供を奪われて、恐怖と不安にさいなまれる若い父母。誘拐した子どもを車のトランクに入れて転々とさまよう犯人の動揺と焦り。そして犯人の妻と子の無惨な悲しみ。さらには犯人逮捕に全力を投入する県警捜査陣と、報道協定といるワクの中でスクープを狙う取材陣。ひとつの幼い生命とその救出をめぐって、胸をえぐるような衝撃の展開を見せる。

2021.12.3 BS日テレ録画。本当にたまたま番組表を見ていて見つけました。

 

クラブのママのお別れ会。読売新聞社会部長から記事を書いてもらえるほどの人だった。ママの好きだった「ダンシング・オール・ナイト」を社会部長自ら歌う。丹波哲郎さんの歌のクセが強い。

 

そこに誘拐事件の知らせが入る。被害者は西宮市で開業している小児科医の小学1年生の息子・英之。私立小学校に通っている。身代金は3000万円。父33歳。母27歳。若い〜。

 

犯人からの電話で指定された場所に英之の母・緋紗子(秋吉久美子さん)が行くが、そこにあったのは英之のランドセルだった。取り乱す緋紗子。帰って電話を取ると犯人から警察に言ったから、今度は死体と対面だと言われた。

 

新聞記者の滝耕太郎(宅麻伸さん)と津島友子(藤谷美和子さん)の若いカップルのゴタゴタは事件と関係ないし、うぜえわ。

 

報道協定のため、新聞記者たちは直接取材はNG。

 

英之の父・三田村昇(岡本富士太さん)は詳しい事情を説明できないながら、お金を借りる。

 

誘拐犯は毛布に包まれた包みを崖下に落とそうとしていたが、出来なかった。雪道を走行中、雪にハマったトラックの運転手に声をかけられ乗せた。誘拐犯は数男(萩原健一さん)、トラック運転手は高校の同級生だった久保(湯原昌幸さん)。

 

数男の実家に近い海の町で実家に立ち寄る。実家の母は機織りしていた。賀原夏子さん。「3人家族」の敬子、明子の母・キクさんだ〜。すっかり白髪のおばあさんになってる。

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数男の妻・芳江(小柳ルミ子さん)は数男が200万の借金を抱えていることを知らされ、数男の実家に電話をすると数男が出て、借金の話を否定した。実家近くの公衆電話からもう一度電話をし、数男はいつでも金を持ち出せるように用意しとけと緋紗子に言った。

 

芳江は数男が借金したという森安(中尾彬さん)に会うが、セクハラされる。

 

数男は地元の幼なじみ?のぶ代(池波志乃さん)に会い、車で肉体関係を持った。ん〜、意味のないお色気シーン。

 

誘拐された英之は生きていた! 海の家の床下に隠れていた英之を捜し出し、車に乗せたところをのぶ代に見られた。しかし、のぶ代は数男の子供だと思っている!?

 

袋に詰めた英之を運んだ数男だったが、英之がおしっこと騒ぐため、浜辺でおしっこさせた。トランクルームに入れ、ガムテープで目隠ししながらも、パンやジュースを与える数男。

 

身代金を昇に持たせた。刑事の一人は伊東四朗さん。大体同じくらいの時期にこちらも刑事だった。

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数男は墓場で車を停めた。自宅に帰り、娘の香織(高橋かおりさん)と風呂に入った。香織の体にはぼかしがかかってるけど、ほんとにこの時代、女の子の裸とかフツーに映してたというか、別にいらんだろ、こんなシーンと思ってしまう。

 

数男の不甲斐なさを嘆いているが、芳江とのキスシーン。うーん。時々無駄にお色気シーンみたいなのがあるなあ。

 

近々、大金が入ると言って金を借りたいという数男にキレる芳江。数男は芳江が貯めていたパートのお金を持って出て行った。数男は英之と香織は同じ小学校のクラスメイトと知る。

 

身代金の受け渡し場所の喫茶店前に停まっていた不審車両は新聞社のもので、喫茶店でずっと待っていた夫妻の元に電話が入り、今度は伊丹空港へ。

 

三田村夫妻が空港で電話を受けると、近くにいるアベックは刑事やろうと数男はキレ、子供を心配するあまり、緋紗子は倒れた。

 

ランクルームの英之が寒いと言い出し、ありったけの毛布をかけた。一旦、自宅に帰り、香織の水筒に氷を詰める。英之は目をつぶったまま。高熱? 数男は必死に看病する。

 

子供を持て余してると電話をする数男。最後の取引だといい、刑事たちにはついてこないように念押しをして夫婦だけで受け渡し場所へ向かった。遠藤警部(伊東四朗さん)は夫婦の意を汲んで二人だけで行かせ、上司にも取引場所を明かさなかった。

 

オートバックスで待ち続けた夫婦。しかし、数男は姿を現さなかった。

 

朝。数男が車を停めていると警察官に話しかけられ、疲れていた数男は警官たちの言われるままにトランクルームが開けられ、英之が生きたまま発見された。

 

報道協定は解除された。ヘリコプターに乗っていたのは菅原文太さん! 数男を乗せたパトカーとすれ違った報道車は車を降りてカメラで数男を激写。パート先の造花工場で働いていた芳江はラジオを聴いていてニュースを知る。古屋数男29歳。喫茶店経営で借金がかさんでの犯行だった。

 

報道陣に囲まれ、飼っていた犬も引き取られ、芳江と香織は夜逃げを決行した。待ち構えていたカメラマンが写真を撮った。しかし、「お父ちゃんが好きや」と叫んだ香織の言葉に滝耕太郎は写真を握りつぶした。

 

記者たちはビールで祝杯を上げていたら、報道協定違反の指摘を受けた。報道協定解除前の8時10分にヘリを飛ばしていたことがバレたせいだった。朝、報道陣は出かけて行った。(終)

 

俳優たちの演技は鬼気迫るものがあったけど、このシーンいらないよね?と思うシーンがちらほら。最近録画したのがたまたま2時間半を超えるものが多いけど(これもCM入れて2時間39分)長いからといって内容ぎっしりかといえば、そうでもないような。子供が生きていてよかった。それだけ。