明日は
— 日本映画専門チャンネル (@nihoneiga) October 13, 2022
🚂#鉄道開業150周年 想い出の列車たち🛤️
「七人の刑事 #終着駅の女」
◆10/14(金)よる7時50分ほか
監督 #若杉光夫
音響 #渡辺宙明
「#七人の刑事」映画版の1作🎬
上野駅で起きた殺人事件に刑事たちが挑む👥
ドキュメンタリー的手法で当時の空気感を味わえる😌https://t.co/6kCk4oqBmi pic.twitter.com/YTV4W5cLpA
1965年 日本
あらすじ
警視庁捜査一課の刑事の活躍を描く、人気連続ドラマの劇場版の1作。様々な人が行き交う上野駅を舞台に、現実音も活かすドキュメンタリー的手法で当時の空気を捉え、地方と都会の断絶を示唆する人間模様をリアルに映す秀作ミステリー。上野発東北行きのホームで女性が殺され、捜査本部は第一発見者の証言を基に消えた白い鞄の行方を追う。ホームに張り込む刑事の杉山(菅原謙二)と久保田(天田俊明)は、事件当夜にホーム付近で目撃された置き引き犯の事情聴取に向かう。
2022.10.14 日本映画専門チャンネル録画。
TBSで1961年から1969年まで放送していたドラマの映画版。もちろんテレビドラマ版も見たことはありません。
上野駅で女性が殺された。女性のハンドバッグから北上行きの切符が見つかる。映画内でも説明のあった通り、盛岡の手前の街。
女性を抱き起こそうとした高橋という男性駅員は女性が亡くなっていると気付き、貧血で倒れた。女性の近くには白いバッグが落ちていたが、高橋が目を覚ました時には、そのバッグはなくなっていた。
テレビドラマ版からの映画化ということで特に登場人物の説明のないまま話は進む。
知ってる人は沢田部長刑事の芦田伸介さん、杉山刑事の菅原謙二さんくらいか。主人公の黄色字幕の赤木係長役の堀雄二さんは知らないな〜と思ったら、1979年に56歳でお亡くなりになっていた。赤木係長が北上を“きたがみ”というのが気になる。“きたかみ”なんです。
駅の売り子が背の高い男が白いバッグを持ち去るのを見ていた。売り子は何度か見た顔だという。ショバ屋という客の代わりに席を取る男だと当たりをつけて探し始める。
山越刑事は大滝秀治さん。映画版だけのキャストかな。
被害女性の身内と思われる盛岡在住のおばあさん・あや(北林谷栄)と横手から妻と商売のため、上京した白井順三という男が警察に来た。白井は白井権八の白井と言ってた。この間の「本日も晴天なり」にも出てきたし有名なんだな〜。
白井は上京した折、上野駅で妻とケンカしてはぐれてしまった。結局、妻から捜索願いが出ていて無事会えた。盛岡のおばあさんも死体を確認すると娘とは違っていたし、死体を見て倒れた。
その後も家出した娘かもしれないという夫婦も違い、香典を置いて行った。
白いバッグを盗んだ正という男が捕まった。鍵がかかっていたので開けずに保管していた。
バッグの中身はプラモデル、雷おこし、息子からの手紙の思われるものが入っていた。「母ちゃんセーターありがとう。暖けえ。だけどセーターなんかいらんめえ。父ちゃん連れて早く帰ってきてくれやなあ。 のぼる」。刑事たちの判断だと水商売の女性らしい。方言が微妙〜。“いらんめえ”とか“くれやなあ”とかあんまり聞かない言い回し。あと手紙に方言使いにくい。
ふさ子という女性が警察を訪ねるが、やっぱり人違いだと思います。とすぐ外へ出て行った。
塚崎という男が警察から出てきたふさ子を連れ出し、寿司屋に引っ張り込んで引っ叩いた。この塚崎役が梅野泰靖さん。へえ〜。見たことある顔だと思った。外から音が聞こえて、刑事が声をかけるとふさ子が出てきて、刑事を振り切って逃げようとして車に轢かれた。
あやは娘の送金をあてにしていたが、去年の夏に夫が亡くなり、もう送金の必要がなくなったことを知らせたいと思っていた。以前の手紙から刑事は赤坂辺りにいるのでは目星をつけた。
刑事は目を覚ましたふさ子と話ができた。ふさ子は警察から被害女性の写真を盗んでいた。それを本部に知らせようと電話を探すうち逃げられた。
被害女性の死因が失血死であると判明。
ふさ子と塚崎がいた店の店主のオオサワ組の幹部・山名という男から事情を聞き、釈放。あとを刑事がつける。BGMがないせいか街を歩く様子がドキュメンタリーみたい。上野の街を知ってたら、面白かっただろうな。チラッと見えた番地は上野6丁目。
木島真吉という男が犯人だという。その男が逃げてきたのが、ふさ子の家。木島は殺人の代人で真犯人は良次という男。同じオオサワ組の組員だけど、良次は賭場のツボ振りで役に立つからと代人になるように言われた。
木島はふさ子を姉さんと言ってたけど、俺のうちも姉さんのくにと同じ岩手の山の中の百姓というから姉さん代わりみたいなもんか? 一緒に岩手に帰ろうという。ふさ子さん、すんごい美人だな〜。ふさ子は木島と一緒に帰るという。
オオサワ組のオオサワが出頭。木島の本名は三浦和夫(分かってるな〜、この名字)。オオサワは木島の犯行だと言いにきた。木島の下宿の所書きも持ってきた。
下宿のおばさんが三崎千恵子さんだった。とらやのおばちゃん。木島は犯行時間にマージャンをやっていてアリバイがあった。
オオサワ組の奴らを片っ端から引っ張るかという話をしていると、ふさ子から被害女性は北上の松村幸江(ゆきえ)だと電話してきた。
駅の食堂で待ち合わせしていたふさ子と木島。ふさ子を尾行していた刑事たちはサンダル履きの男たちもふさ子を尾行していることに気づく。
常磐線回り普通列車青森行きに乗ろうとしたふさ子。木島も列車に乗り込む寸前、刑事たちに捕まりそうになり線路に飛び出し轢かれた。うわー! 塚崎、良次も鉄道事故の目撃者として連行された。
塚崎は木島が犯人だという。木島はケガはしたけど死んでない。死んでないんだ…。
良次の所持していたナイフから血液反応があり、ようやく自供。幸江が良次から逃げようとしたから殺したと言い、子供がいることを知らされると泣き崩れた。
ふさ子は幸江とオオサワ組の旅館で働いていた。表向きは女中、本当は組が連れてきた男たちの相手をしていた。ふさ子役が美人なのは、そのせいか。
意識が戻らなかった木島は死亡。
あやから電話。娘は写真店で働いていたが、去年の夏に辞めていた。またお金を貯めて上京するという。
刑事たちの姿と東北人たちのインタビュー声。これは本当の東北人だろうなあ。出稼ぎの辛さなどを語る。
赤木係長が記者会見をしている場面に汽笛の音がかぶさって終わり。
1965年の岩手ってこんな感じか〜。出稼ぎ、進学、就職で上京する人がたくさんいた時代。真面目に働いた人もたくさんいたんだろうけど、帰るに帰れない人もいた。しかし、盛岡や北上は岩手の中では割と大きな街なので上京せざるを得ない感じの設定にあんまりリアリティ感じないな〜と思ったけど特定の村じゃ余計ダメか。
私の場合、新幹線で移動する時、始発から乗りたかったので、上野より東京駅を利用する方が多かった。北の玄関口と言われるけど、意外と上野になじみがない。
硬質な感じで面白かった。主題歌やエンディングもないんだよ。テレビドラマ版も見てみたいな。膨大だけどね。