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【連続テレビ小説】あぐり (121)「母と子の暑い夏」

公式あらすじ※初見の方、ネタバレ注意 

住む家を失ったあぐり田中美里)一家は、片桐を空襲で失いぼう然とする光代(星由里子)を連れて、とめ(細川ふみえ)の山梨の実家に疎開する。淳之介(山田純大)は、尚久(関口知宏)の下宿に身を寄せる。とめの姉・あさ子(大島蓉子)はそんな余裕はないと追い返そうとするが、父・六助(石井愃一)はとめの恩人を追い返したら世間の笑いものだと止める。あぐりたちは、使ってない裏のボロ小屋だったらいいとあてがわれ…。

  

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先週の振り返りから

 

昭和20年5月25日 深夜。東京上空に米軍爆撃機B29が470機飛来し、山の手を中心に大規模な無差別爆撃が行われたのでした。

幸い、あぐりの家族にはケガ人一人出ませんでしたが、住み慣れた市ヶ谷の家は数々の思い出だけを残してすべて焼け失せてしまったのでした。

住む所を失ったあぐりはとめの勧めで光代、和子、理恵を連れ、山梨のとめの実家へ疎開することになりました。また淳之介は東京の尚久の下宿から大学へ通うことになったのでした。

 

とめの実家は大きな農家に見えたけど、おしんの実家と比べちゃいかんね。とめの母親は昨年暮れに脳溢血で倒れて寝たきりになり、姉のあさ子が夫が戦地から帰らないこともあり、寝たきりの母の世話、ブドウ作り、家事など全て担っていた。

 

あさ子は自分たち家族で食べるのが精いっぱいだと言い、「あの先生にいいようにこき使われてそのせいで結婚ができなかったんだろうが!」とあぐりを誤解していたこともあり、「悪いけどお茶飲んだら帰ってくれる? 私ら自分のことで精いっぱいなんよ。とてもあんたらの面倒までは見られないからさ」とあぐりに言うが、とめの父・六助に引っぱたかれる。90年代まだまだビンタシーンあるよね~。

 

六助「バカ野郎! お前、誰にむかってそんな事言ってるんだ! 先生はな何やってもも半端だったとめを一人前の美容師にして下さったんだぞ! ずっと面倒見てくれてたんだぞ! とめの恩人じゃねえか! その恩人が困ってるんだ。お助けするのは当たり前じゃねえか!」

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とめは辰子の2歳上だとこの回で言っていたから、辰子があぐりより2、3歳下ならあぐりと同じ歳くらい!?

 

あぐりはその前に六助から裏に昔使ってたボロ小屋があるから使ってほしいと言われていたが、あさ子の言葉を聞いて、甘えていたと話す。しかし、六助は「何言ってるんです。うちは世間の笑い者になるんだ。お願いだ。俺に恥をかかせないでくれ! ここにいてくれ頼む」と引き止めた。「困ったことがあったら何でも言ってくれ。遠慮はしないでくれよ」と頼もしく言う六助。

 

ボロボロの小屋…これこそおしんの実家に近いな。中もクモの巣が張ったり荷物がごちゃごちゃだった。

 

そこに、本谷冨士夫というとめの幼なじみが息子の太郎と足を引きずりながら訪れた。太郎は小学6年生で和子の一つ上。小屋の修復を手伝ってくれた。若い男がいない村なので冨士夫は頼りにされている。冨士夫は小さい頃に足を悪くして戦争にはいかなかった。それを引け目に感じていた。妻を5年前くらいに病気で亡くし、男で一つで3人の子供を育てている。

 

縁側にぼんやり座ったまま一日を過ごした光代。とめは夕食にほうとうを作っていた。

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光代はあぐりに声をかけられても片桐を思い出して涙を流していた。

 

月組。勇造が帰ってきて、健太郎に光代たちの事を聞いた。家は全部焼かれたが全員無事と聞き安堵。山梨に疎開したが、片桐が亡くなって光代が気落ちしてるとも知らされた。

 

淳之介は尚久の下宿先の野々村家を訪れた。下宿のおばさんとかおばさんは気難しい、最近戦争で夫を亡くしたと聞かされ、緊張の面持ちの淳之介だったが、いざ対面すると美人な年上女性の美和子に見とれた。床嶋佳子さんが「あぐり」に出てたとは知らなかった。

 

あぐりは花を持って母屋に行くが、あさ子が「あの連中の世話するっていうんならいいさ。私がこの家出ていくから!」と荒れていた。「父ちゃん…寝たきりの母ちゃんの世話してるの誰? 父ちゃんの代わりにぶどうの仕事してるの誰? 食い物だってみんな私が作ってるんだよ! 少しは私の言う事も聞いてよ!」。うーん、あさ子の気持ちも分かるぞ~。父ちゃん、人にはいい顔してただの見栄っ張りか?

 

しかし、女所帯だからこういっちゃなんだが男所帯より世話は少ないと思うぞ! みんなそれぞれやれることをやれると思うけどなあ。エイスケさんがいた頃の明るく楽しいあぐりを見てきたから、こういう展開もあったのかと新鮮な驚きです。先週の空襲シーンと言い、戦争描写に力が入ってる。