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【連続テレビ小説】あぐり (120)「さよなら東京」

公式あらすじ※初見の方、ネタバレ注意 

5分で後を追いかけるという淳之介(山田純大)を残し、あぐり田中美里)たちは先に坂の下へ避難する。しかし母屋に引火した瞬間、淳之介の耳にエイスケ(野村萬斎)の声が聞こえ、淳之介は家の中へ戻る。夜が明けるのを待って、淳之介と尚久(関口知宏)はバイオリン講師の片桐の様子を見に行くが、片桐は助からなかった。この次は神奈川が危ないというので、あぐりたちはとめ(細川ふみえ)の実家の山梨へ疎開することにする。

ラジオから流れる「関東地区、関東地区、空襲警報…」。淳之介は一瞬倒れたがすぐ起き上り、防空壕のとめを外に出した。あんなに一生懸命作った防空壕だって本当に危険が迫れば逃げなければならないんだもんね。とめは防空壕に300円の貯金通帳を忘れたというが淳之介が無理やり連れだした。とめの貯金額は、あぐりに報告するときには400円になっていた。

 

エイスケの死後は初見なのでこの辺り新鮮。こんなにお金かけて空襲シーンやってるとは思わなかったな。淳之介は5分で戻るから先に逃げて下さいと一人家に向かった。大徳寺は「逃げてはいけない! 今こそ敵と戦うんです! 逃げるな! 逃げるな! 戦え! 戦え!」と叫んでいた。

 

淳之介は警防団員に「おい! 退避! 退避しろ!」と言われたのに、家の中に入り、エイスケの小説を持って逃げようとした。しかし、倒れてきた柱に足が挟まれ身動きが取れない。その時、「淳之介…」というエイスケの声が聴こえた。

 

待っていたあぐりたちも逃げるように言われるが、淳之介が戻ってこないので、あぐりが家に向かおうとした。それを光代がビンタ! 「あなたに何かあったらどうするん? 和子や理恵もおるんよ!」。

 

そこに淳之介がエイスケの小説を持って戻ってきた。逃げようとすると、まだ大徳寺が炎に向かって立ち尽くしていた。「危ないじゃないか!」と淳之介が声をかけても、「離して…私は逃げないわ! 敵と戦うのよ!」とその場にいようとするが淳之介が引っ張って逃げた。

 

空襲で焼け出された人に600円の貯金通帳を置いてきたと話しているとめ。光代は片桐の行方を聞きまわっていた。あぐりは淳之介に「バカね、淳…。あんな危険を冒してこんなもの…。でもお母さんうれしかったわ。もし日本中が焼けていたらエイスケさんの小説消えていたかもしれないものね…ありがとう」とお礼を言った。

 

淳之介は「おい、俺の本持っていけよ」とエイスケの声がしたことをあぐりに打ち明けた。あぐりはしょっちゅうエイスケの声が聞こえていると淳之介の話を信じた。淳之介が身動きが取れなくなった時も、気が付いたら家の外にいて、耳もとで「大丈夫、心配するな」という声が聞こえたような気がする、と言うと、あぐりは「エイスケさんはいっつも私たちのそばで見守ってくれてるのよ。今だってどこかこの辺りで見てるわよ、きっと」とエイスケにお礼を言った。

 

淳之介のもとに尚久がやって来た。諒子のいる国分寺は無事。そばで寝ていた大徳寺が「誠太郎!」と大きな寝言を言った。尚久は一昨年まで尚久の近所に住んでいた大徳寺を知っていて、去年、淳之介たちの3つ上の一人息子がビルマ戦線で戦死したことを教えてくれた。

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あぐりに向かって「私の息子は喜んで戦地で戦っております」と言ってたのに…。

 

翌朝、あぐりたちは片桐の自宅に向かう。淳之介が話を聞いてきたところによると、片桐は庭の防空壕に一人で入ってバイオリンを大事そうに抱えて亡くなっていた。光代は「じゃから言うたんよ。『一人じゃ危ないから私たちと一緒にいよう』って。それなのに…それなのに…つまらん意地を通すからバカじゃ…バカじゃ!」と泣き出した。

 

月組で磯辺や健太郎あぐりたちを心配していた。健太郎は「澪つくし」の久兵衛みたいな上等な国民服じゃなかったな。健太郎B型、光代A型、あぐり、淳之介B型。

 

防空壕から貴重品が入ったカバンを持ち出したとめ。しかし、尚久に開けるのを止められた。炎に焼かれて中の物は熱いまま。しかし、空気が入り込んでないから焼けてない。理系の尚久のいう事を聞くようにとめに言った淳之介だったが、目を離したすきにとめがカバンを開けてしまった。炎が上がり、中の物は燃えた。とめは貯金額が800円だと言った。

 

淳之介は三鷹にある尚久の下宿に行く事になり、あぐりと光代は和子たちの疎開先に行こうとしていたが、尚久情報によると神奈川一帯が危ないので、もう少し東京から離れた方がいいという事になった。そこで、とめが故郷の山梨に行こうと誘ってくれた。最後は久々?のロケの山道。とめ、あぐり、光代、和子、理恵でとめの実家に向かう。

 

昭和20年5月。あの暑くて長い夏がすぐそこまで来ていました。

 

次週予告

淳之介の親友、尚久です。あぐりさんたち疎開先でも住む所や食べ物でいろいろ苦労してるみたいだな。おいおい、おいおいおい淳之介! 未亡人とそんなことしてる場合じゃないぞ。次週「母と子の暑い夏」。諒子は俺がもらった。

 

まだ戦争は終わらない。未来を知ってるとあとほんの3か月だけど、当時の人にとってはいつまで続くか分からないんだもんねえ。

 

エイスケさんが意外と長く出てたなと思ったり、エイスケさんがいなくなった後、長いなと思ったり…でもあぐりの人生はまだまだ続く。