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ドラマの感想など

【連続テレビ小説】あぐり (124)「母と子の暑い夏」

公式あらすじ※初見の方、ネタバレ注意 

あぐり田中美里)は自分の畑がうまくいかず、とめ(細川ふみえ)の幼なじみの富士夫(小西博之)の畑を手伝いながら、野菜を分けてもらう。理恵(碇由貴子)が地元の子どもたちに和子(楯真由子)のビー玉を巻き上げられ、取り戻すため和子は勝負する。一方、東京の淳之介(山田純大)は、若き下宿屋の大家・美和子(床嶋佳子)と酒を飲んでいるところに、慰問に出るのを止めてもらいに来た諒子(大路恵美)との間で揺れ動く。

あぐりが山梨に疎開して2か月がたとうとしていました。

 

冨士夫があぐりたちに野菜を分けてくれた。そして、あぐりたちの畑は収穫までに時間がかかるから、朝はあぐりたちの畑、昼は冨士夫の畑を手伝えば収穫したものを分けてやれると提案した。あぐりは最初は遠慮するが、申し出をありがたく受けることにした。

 

冨士夫はとめから40歳にもなって「冨士夫ちゃん」と呼ばれることに照れていたが、とめは「だって冨士夫ちゃんは冨士夫ちゃんじゃない」とそのまま冨士夫ちゃんと呼び続けた。とめもまあ同世代か。

 

和子はビー玉を光にかざして見ていた。妹の理恵が触ることも許さないほど、箱にしまって大事にしている。そこに太郎が野菜を運んできた。和子としゃべらない太郎。

 

夜。光代も畑仕事を手伝うと言ってきた。穏やかな夕食。

 

淳之介が下宿先に帰ると、美和子が夫を思い出して泣いていた。淳之介に一緒に飲もうと誘う。尚久は夜勤で不在。この辺、な~んか苦手な感じ…。エイスケとあぐりは仲は良くてもいつだってあっさりしてたんだもん。

 

淳之介の手を取り「書いてほしいな。名作を…」と美和子がしっとり話してると、諒子が訪ねてきた。国分寺音楽学院に通う諒子は軍の要請で兵隊を音楽で慰問する奉仕活動があり、舞鶴に行ってくれないかと誘われていて、他にも基地回りもあり1年は帰って来れないと相談してきた。淳之介に行ってほしくないと言ってほしいんだね…。

 

そこに美和子が麦茶を運んできた。二人の関係を聞き出そうとしたが「すいませんけど、淳之介さんとちょっと相談したいことがあるんです。席外して頂けませんか?」と諒子って気が強いなー。そのうち隣組の石沢が訪ねてきて、美和子が席を外した。

 

「私、今日は帰らないから」と言う諒子に淳之介はアタフタしつつ、いいムードへ。そこへ帰って来たのは尚久! 尚ちゃーん! 帰ってきてよかった。♪ぐうぐう 鳴るのは 腹の虫という歌とともに登場した尚久は夜勤が中止になり、諒子がいたことに驚きつつ缶詰をたくさん抱えて帰ってきた。

 

和子がいつもしまっていた箱の中のビー玉がなくなっていた。理恵が外でそのビー玉を使って諏訪神社の境内で遊んでいると、男の子3人に「よう、いいビー玉じゃねえか! 勝負しようぜ」とビー玉を取られてしまった。泥だらけの理恵が太郎に泥を払ってもらっていると、和子が理恵に向かって突進! だが、泣いて泥だらけの理恵を優しく慰めた。

 

太郎にビー玉を取り返すようお願いした和子だったが、「駄目だ…。取り返すなら自分でやって来い」とビー玉の勝負を教えてくれた。いじめられたら負けてないでやり返せ、は、戦時中はもちろんこのドラマが放送されてた90年代もまあそんな感じだったかも。

 

このドラマの場合は結果的に男の子たちに勝って、さらに男の子たちのビー玉をたくさんもらえてハッピーエンドだったけど、「澪つくし」も学生時代のかをるがラブレターを目の前で捨てたり、川に破り捨てたりして笑っていた。

 

でも、本当は男にそういう事したら、そううまくはいかないよなあと思ってしまう。「おしん」は勝手に商売したという理由で妊娠中にもかかわらず、男たちにボコボコにされたんだからな。そしてまた今日も和子たちを救ったのは男の子だった。かばってくれたのがあさ子の娘たちなら感動なのにな。

 

あぐりの知らないところで淳之介も和子も理恵もいろいろな経験を積んでいたのでした。

 

ある場所で見かけた言葉

>自分ルールに合ってないから脚本の穴みたいなことを言い出す人いるよね

>自分勝手な妄想組み上げてリアリティがないとか言われてもな

↑これー! 私が言いたかったのはこれです! ここ数日のあぐりへの岡山帰らないの?とか昔は楽しく見てたけど、90年代はこんな雑な脚本が許されていたんだとかいうのを見かけ、モヤモヤしたものがあったのが解消されました。

 

行間を読むと説明不足は違うというけど、「あぐり」はそんなに説明不足とも思わないんだけどなあ。前もどこかで自分がつまらないと思うドラマほど「リアリティがない」という批判をしがちというのを見かけました。確かにそれも分かります。私もどこかで絶対してると思う(^-^;

 

でも本音を言うと、やっぱりエイスケさんのいない「あぐり」の世界は、あのキラキラの時代じゃないせいもあって物足りなく感じてしまいます。