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【ネタバレ】スケアクロウ

映画 映画-1970～1979

1973年　アメリカ

 

あらすじ

ジーン・ハックマン、アル・パチーノ共演の傑作ロードムービー。ヒッチハイクの途中、偶然出会ったマックスとライオン。性格のまったく違う２人だが、旅を続けるうち、互いの孤独を分かち合い、やがて友情を深めていくが…。名優２人の演技、カメラマン出身のジェリー・シャッツバーグ監督が、名撮影監督ビルモス・ジグモンドとともにアメリカ各地でロケ撮影した繊細な映像美が絶賛され、カンヌ映画祭国際グランプリを受賞した。

スケアクロウ [ ジーン・ハックマン ]

スケアクロウ [ ジーン・ハックマン ]

2021年2月22日 BSプレミアムシネマ録画。

 

これは以前見た日曜劇場の「旅ゆけば」というドラマがこの映画をモチーフにしたというので興味が湧きました。

peachredrum.hateblo.jp

 フランシス(アル・パチーノ)が歩いてきた男に声をかけるが、男は無視。どちらもヒッチハイク待ちをしているが、車も通らず、辺りには何もない。たまに通る車に無視され、罵声を浴びせる。

 

お互い道路の向かい側に立ち、フランシスは時々コミニュケーションを取ろうとするが、男は無視する。しかし、日も暮れる頃、男のタバコに火をつけるため、フランシスが近付いた。馬と一緒にトラックに乗せてもらい、降りた先のコーヒーショップで話をする。

 

ピッツバーグで商売を始めたい男・マックスとデトロイトに行きたいフランシス。マックスはフランシスと呼びにくいので、ミドルネームを教えて欲しいと言い、ライオネルからライオンと呼ばれることになった。 

 

男は6年刑務所に入っており、ライオンは5年間船乗りをしていて、子供のために電気スタンドを買っていて持参していた。

 

少し働こうということになるが、マックスはすぐにカッとなりケンカになってしまう。

 

ヒッチハイクを続けるマックスとライオン。マックスは妹のコーリーの家にライオンを連れて行った。マックスとコーリーは仲のいい兄妹でじゃれ合うところをライオンは微笑ましく見ていた。コーリーと共同経営者のフレンチーは色っぽい女性ですぐにマックスが気に入った。

 

家庭料理に飢えていたというマックスのために料理を作ったり、ビールを持ってきたりかいがいしく世話を焼く。しかし、ビールを持ってきて話し込むうちに料理は失敗。ケンタッキーフライドチキンで夕食。

 

これから始める洗車業について語るマックスだが、フレンチーがマックスにしつこく絡む。マックスはフレンチーの家に行き、ライオンはコーリーに自分の子供のことを話す。5歳だけど性別は分からない。

 

マックスとライオンは街に出て買い物をした。明日出発する前にコーリーに誕生日プレゼントを選ぶためだった。マックスはハンドバッグを手にし、ライオンに注意をひけと脅すが、ライオンは店内を走り回って店外へ出て行った。馬鹿馬鹿しくなって商品を戻したマックス。

 

バーで4人でパーティーを始めた。マックスとフレンチーが踊っているとフレンチーに声をかけてきた男がいて、もみ合いになるが、店内にいた警官が男を連れて行った。ライオンが僕のおごりだと客達に言い、盛り上がった。

 

しかし、マックスは先程のケンカ相手を見つけて殴りかかった。警察も来て、マックスとライオンは1ヶ月、更生施設に入ることになった。マックスはライオンに対して怒ってたけど、悪いのはマックスじゃないのー！？

 

二人のやりとりを見ていたライリーという男に声をかけられ、ライリーの車に乗ってライオンは牧場へ。アメリカの更生施設、すごいな！　ライオンは自ら希望して洗車係になり、マックスは養豚場へ。食事の時にマックスに話しかけたライオンだが、無視され続けた。

 

ライリーはライオンに娯楽ショーの助監督に誘い、ライオンは養豚場で作業するマックスに話しかけるが無視された。ライリーは18ヶ月ここにいるため、気晴らしをさせて欲しいとライオンに襲いかかってきた。ボコボコにされながら何とか逃げたライオンは寝ていたマックスに話しかけた。

 

翌朝、養豚場で作業していたマックスがライリーに話しかけボコボコにした。刑期？が伸びるわけでもなく、更生施設を出たマックスとライオン。

 

バーでまたマックスがケンカしそうになったところを見て、ライオンが怒って店を出ようとする。マックスはかつてのライオンを見習って、他の客の前でおどけてみせた。ケンカ相手と握手し、客たちは大受け。

 

貨車に乗った二人はライオンの目的地、デトロイトに着いた。ライオンの妻の家の近くの公衆電話から電話をかけた。家には小さな男の子がいた。妻・アニーは2年前、別の男と結婚していて、ライオンが送り続けたお金でビジネスを立ち上げた。

 

アニーはライオンに会いたくないと泣き出し、子供は死んだと嘘をついた。8ヶ月目に雪の上で転んだけど誰にも助けてもらえなかったと言った。ライオンは無言で電話を切り、電話ボックスの外にいたマックスには男の子だった！と明るくはしゃいで抱きつき、再婚してるからアニーには会わないと明るく振る舞った。

 

公園でその辺にいた子供たちと遊んでいたライオンは子供を抱っこしたまま噴水に入って行った。ただならぬものを感じたマックスが子供を取り返すが、ライオンの様子がおかしい。ライオンは半狂乱になり叫んで倒れ、病院に運ばれた。

 

ライオンは深刻な状況で専門病院に転院させることになったが、マックスが俺が世話をすると、ベッドに拘束され点滴を打たれているライオンに話しかけた。マックスは一人にするなとベッドにすがるが、医師達がライオンを連れて行った。

 

マックスはピッツバーグ行きの往復切符を買った。(終)

 

「旅ゆけば」の方が救いのある終わりにしてたんだね。アニーはなんてこと言うんだ！とマックス側なら思うけど、送金してたにしても子供ができたと聞いて5年逃げた男なんだよなーって思うと何とも言えない。アニーだって絶望しただろうし。