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【ネタバレ】フィールド・オブ・ドリームス

1989年 アメリ

 

あらすじ

広大なとうもろこし畑が広がるアイオワ州の、とある春の夕暮れ。突然不思議なささやき声を耳にした農夫のレイは、その声に導かれるように、自分の畑に小さな野球場を建設する。周囲の人からばかにされながらも、家族の協力で野球場が完成したとき、そこに現れたのは…。美しい風景をバックに、野球を通して、家族の絆と愛、信じることの大切さを描いた感動のファンタジー。名優バート・ランカスターの最後の映画となった名作。

2021.8.30 NHK BSシネマ録画。大して知りもしないくせにまた野球映画を観ます。

 

レイ・キンセラは1952年生まれ。3歳で母親を亡くし、元マイナーリーグの選手だった父が男手一つで育ててくれた。1974年 結婚。その年、父が亡くなった。妻のアニーが農場を買いたいと言い、36歳 農民になった。

 

しかし、ある時、トウモロコシ畑で「造れば彼がやってくる」と言う声がレイにだけ聞こえた。宣伝カーでもラジオでもない。夜中にも「造れば彼がやってくる」が聞こえた。

 

昼間、トウモロコシ畑で作業していても声が聞こえるようになり、幻のように球場が浮かんだ。父親のように何もしないでただ歳はとりたくない。野球場を造りたい。妻のアニーは理解してくれた。

 

翌日からトウモロコシ畑を潰し、球場を作り始めた。周りの住民がわざわざ車で見学してバカにした。

 

秋が過ぎ、クリスマスも終わり…球場を造ったせいでトウモロコシ畑が減って農場経営は苦しい。え、あの球場の他にもトウモロコシ畑あるんだ! どんだけ広いんだ。

 

ある夏の夜、ひとりの野球選手が現れた。1919年にブラックソックス事件で球界を追われたホワイトソックスの“シューレス”・ジョー・ジャクソンだった。最初はノック、次はレイが投げるとバンバン打ち返してきた。家の中からアニーと娘のカリンが恐る恐る出てきた。普通に見えるし、話せる。

 

だが、アニーが家に誘うと断ったが、また来ていいかと聞き、グラウンドの奥のトウモロコシ畑に消えて行った。

 

農場仲間?からローンも残っているのになぜ畑を潰したと責められるレイ。

 

しかし、夕方にはジョーの仲間たちが楽しそうに野球を始めた。レイとカレンで練習を見ていたが、レイとアニー、カレンにしかその姿は見えていなかった。

 

グラウンドでジョーたちを見送った後、「彼の痛みを癒せ」と言う声が聞こえ、テレンス・マンというかつて人気のある作家を探し始めた。野球選手を目指したこともある男で球場に招待してあげようと考え、ボストンに行こうと考えた。

 

レイはひとり車に乗ってマンを訪ねた。しかし、公人ではないからインタビューは受けないと拒絶するマンに必死に語りかけるが、部屋から追い出された。銃を忍ばせたふりをして言うことを聞かせようとしたが、逆に棒で殴られそうになった。

 

レッドソックス戦があるから観に行こうと誘い、観に行った。これは本物の試合か。今度は試合中に「最後までやれ」と聞こえた。電光掲示板の「アーチー・ムーンライト・グラハム」「ミネソタ州 チザム 1922年」をメモするレイ。

 

マンを送り届け、一旦車から降ろしたものの、マンも“声”を聞いていて、一緒にミネソタ州までアーチーを探しに行った。アーチーは野球選手として芽が出なくて医者になり、1972年に亡くなっていた。

 

ジョーは八百長疑惑があった男だったが、アーチーは真面目な男だった。夜、レイが散歩に出ると、アーチーの幽霊?と出会った。メジャーで1イニングしか出場経験がなかったが、望みを聞くと、一度メジャーの打席に立ってみたいと言った。

 

しかし、この土地を離れたくないというアーチーに一緒に行こうと誘ったが断られたという話をホテルに帰ってマンに話した。

 

マンとアイオワに帰る途中、若い野球選手を車に乗せた。名前はアーチー・グラハム。

 

14歳でテレンス・マンの本に影響を受けたレイは野球と決別し、17歳で家出。そこから父とは不仲のままだった。

 

夜。レイの車が到着するとグラウンドには試合できるほどたくさんの選手がいた。アーチーも加わり、試合が始まった。マンも含めて試合観戦する。

 

翌日、農場仲間と思ってたけど、アニーの弟が農場を売るように迫ったが、カレンは大勢の客が来ると言い、マンもカレンの意見に賛同した。レイは売らない決断をした。

 

しかし、アニーの弟が娘も変だと抱きかかえ、誤って座席からカレンを落としてしまった。新人のアーチー・グラハムは町医者の老人に姿を変え、カレンを救った。元の姿に戻れないアーチーはそのままトウモロコシ畑に消えた。

 

ジョーは今日はもう終わりだと言うが、マンだけを向こうの世界に誘った。マンはシューレス・ジョーの復活という本を書こうとトウモロコシ畑に消えた。

 

グラウンドにはニューヨークヤンキースのユニフォームを着た若き父の姿があった。ジョン・キンセラと名乗り、球場を作ってくれたお礼を言った。握手をして帰ろうとしたジョンをキャッチボールに誘ったレイ。アニーはキャッチボールを始めた2人のためにライトをつけた。球場の外には車のライトがたくさんついて長い行列ができていた。(終)

 

不思議な話だったな〜。最初は全然見えてなかったアニーの弟もカレンが介抱された辺りから見え始めたってこと? この街を離れたくないと言っていたアーチーのとこがなんだかんだよかったな。成仏すると消える!? テレンス・マンはどこ行った??

 

作家として返り咲くための布石で死んだわけじゃないという解釈を読むと、そうかあ〜とも思うし、影響されやすいです。結局、長い行列ができて、その人たちからお金も取れて借金も消えたというハッピーエンドでした。大勢の観客に見守れて試合をする往年の選手も観たかったな。

 


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