公式あらすじ※初見の方、ネタバレ注意
あぐり(田中美里)とエイスケ(野村萬斎)は、淳之介(鎌田佳祐)を迎えに岡山へ帰る。あぐりはそのまま淳之介と岡山で暮らすつもりだったが、勇造(若林久弥)が結婚するので部屋を空けてほしい、苳子(磯野貴理子)が妊娠して里帰り出産する、と相次いで言われ、美佐(松原智恵子)には、岡山へ逃げてくるのはあぐりらしくない、と言われて東京へ戻る。あぐりは岡山で暮らすつもりだった、と聞いた健太郎(里見浩太朗)は…。
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昭和3年(1928)師走
半年間の自宅療養を続けたあぐりは、すっかり元気になっていました。この朝、息子淳之介を迎えに行くため、エイスケと岡山へ旅立つことになりました。
鞄に荷物を詰め込むあぐりと新聞を読むエイスケ。チェリー先生の記事が出ていると教えてくれた。新聞の日付は昭和3年12月5日。
国内初マネキン倶楽部
チェリー山岡 米国式の
登録制で美容界は新展開か?
マネキンガールの駒井玲子さんは、当初丸の内美容院を経営していた山野千枝子が昭和4(1929)年に創設した「東京マネキン倶楽部」に所属していました。1枚目の画像は丸の内美容院の店内。左端の女性が山野千枝子。2枚目の画像、右の女性は吉行あぐりさんです pic.twitter.com/6FCL9sr3Dt
— しいたけ (@zidaiokure_21th) January 9, 2017
↑ツイッターって思わぬところで思わぬ写真が出てくるんだよねー。山野千枝子さんがマネキン倶楽部を設立したのは実際には昭和4年の3月だそうです。
エイスケは「早くお店に復帰したいだろ?」とあぐりに尋ねるが、あぐりは、お店が遠くに感じる、随分みんなに置いてかれちゃったような感じ、と元気がない。そして、岡山でしばらく暮らすと言いだした。
エイスケ「岡山で? 美容師の仕事どうするの?」
あぐり「いずれ岡山にもそういうお店が出来るだろうし、元気になったらあっちで修業する」
エイスケ「あぐりがそれでいいならどうぞ。ただし僕は東京へ帰ってくるよ」
あぐりに何となく元気がないのも分かってるのに、エイスケさんは何も言わない。そこがいい。時々、あぐりは本物の変人でエイスケは変人を装ってる人というのを見かけたことがあるけど、このドラマのあぐりとエイスケはまさにそんな感じがする。エイスケさんは作家でもあるし、繊細なのよ。かと言って、あぐりが図太いかというと別にそうじゃなくて常人とは違う発想の持ち主なんだと思う。
望月組では妻五郎と磯辺が淳之介の遊び相手になっていた。そこにあぐりが帰ってきた。あぐりは「当分こっちで淳之介と暮らそうと思うんよ。またよろしく頼むな」と淳之介を膝に乗せながらあいさつした。
健太郎や光代も歓迎して、「ゆっくりしてってもええんじゃろ?」と言ってくれ、あぐりも何か言おうとするが、勇造が入って来て、お嫁さんが来ることになったという話になった。相手はあぐりの岡女の後輩で2年下の子。あぐりの事も知っている。多分、勇造はあぐりと同じ歳くらいなんじゃないかと思うから、勇造21歳、お嫁さん19歳くらいかな。
勇造にお嫁さんが来たら今の部屋では狭すぎるから、あなたたちの部屋を勇造に使ってもらおうと思うんじゃが…と光代に言われ、「勇造さん、遠慮なく使って下さい」と答えるあぐり。そう言うしかないよね。普段いないんだし、勇造の部屋って勉強してたあの部屋だよね。そりゃ夫婦二人の部屋にしたら狭すぎる! あぐりが何にも言いだせないところもエイスケさんが見てる。
エイスケの弟の妻が岡女の後輩というのは実際の話だったのかなー? あぐりさんの本を読んでいて割と仲よさそうだと思ったんだよね。ずっと付き合いもあったみたいだし。
光代の手伝いをしていると、苳子がやって来た。今までのとげとげしい雰囲気から変わって明るく、あぐりを気遣うようになっていた。佐伯の義母から漬物を持ってきて、それを自ら台所へ鼻歌交じりに持って行った。
光代の話では、赤ちゃんができて、佐伯の義母の態度も一変した。これで生まれた子供が女の子だったら…とか思っちゃうし、そんなに単純なものでもないだろーとも思うが、「あぐり」界はこれでよし。
苳子は、当然エイスケより年上で、あぐりが妊娠したばかりの頃に結婚して6年くらいでまだ子供ができないという話をしてたから、二十歳で結婚したとしても、それでも30歳までいってない感じか!?
↑この回の感想でも書いてたけど、苳子がその後赤ちゃんができたのか記憶になかった。今週の回は月曜日回は覚えてるけど、火、水、木回は、あんまり記憶にない。エイスケファンなら線香花火は覚えてたっていいはずなのになー。
光代「『里に帰ってお産じゃ』と。はあ、私も大変じゃわ。勇造の結婚に苳子のお産。まあ、体がいくつあっても足りんわな」。
健太郎とエイスケは将棋をしていた。エイスケの作品を三文小説と言ってる割に、本棚にエイスケの本があった。世津子が送ってきたと言い訳するが、「大の男が女のうちへ通って風呂沸かす。踊り子だの娼婦などがやたらと出てきて…何やあの…ルイザだかマリアだか知らんが外国の女が出て来るな」…と小難しくてわしには分からんと言うわりに内容も詳しく知っていた。
健太郎「何でもええがのう。あぐりを泣かすような事はするなよ。この分だとお前はのうあぐりに食わしてもらうことになるのう」
エイスケ「あれ? お父さん、あぐりの美容師反対だったですよね?」
はは~ん。これが予告で流れたあの展開につながる!?
望月家に美佐も来た。「何だかあぐりらしくないなあ」
あぐり「別に逃げて帰ってきた訳じゃないんよ。じゃけどお義父様やお義母様が寂しいだろうって思って」
美佐「それはあなたのうぬぼれじゃわ。お二人ともあなたがいなくたって楽しくやっとられるわ」
子供の頃、友達のフランス人形の髪を切った話から「あの時から美容師に憧れとったんかもしれんなあ」
子供の頃の回想のあぐりは今のあぐりの髪型と近いし、余計似てる。
美佐「あぐりらしく生きなさい。あなたは前に向かって突き進む方が似合うとるわ」という美佐の言葉に押され、エイスケ、淳之介と共に汽車に乗った。
汽車の中。
あぐり「エイスケさん…。私、東京に帰ったらチェリー先生の所で働かせてもらう事にした」
エイスケ「そう、いいんじゃない」
あぐり「淳の事、よろしくお願いしますね」
エイスケ「はい」←大丈夫~? でもエイスケさんも嬉しそう。
岡山では磯辺が「じゃけどあぐりお嬢様、何で気が変わったんじゃろうか?」と健太郎に話した。「当分こちらで暮らす」と言っていたと初めて知る健太郎。
東京へ帰ったあぐりは、すぐに銀座山岡美容院に復帰し、再び忙しい毎日を送っていました。
あぐりに健太郎から電話がかかって来て、「こっちで暮らしゃあええ」と言われたが、「お義父様、ありがとうございます。でも、私、東京で頑張ることにしました。私、そっちに行って気が付いたんです。みんなに甘えてたんだって。私、現実から逃げてたんです。でも、もう逃げたり迷ったりしません」「私、絶対日本一の美容師になってみせます。なりますから!」と明るく言った。
あぐりのセーター、かわいかった。