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【連続テレビ小説】あぐり (41)「夢は美容師」

公式あらすじ※初見の方、ネタバレ注意 

あぐり田中美里)は、淳之介と一緒に暮らせる喜びは大きかったが、家事をしない光代(星由里子)の世話は大変だった。すると、苳子(磯野貴理子)まで、光代を連れ戻すと上京してきて、あぐりはうんざり。あぐりが買い物に行ってる間に鈴音(小林恵)が遊びに来て、苳子と口げんかになり、あぐりが美容師になる夢を持ち始めたと話す。帰ってきたあぐりに光代は、淳之介の面倒は見るから、美容師になる夢をあきらめるな、と言う。

淳之介を連れて岡山の家を出てきた光代との同居が始まりました。何はともあれあぐりにとって淳之介と暮らせる事は、とてもうれしい事でしたが、家事を一切やらない光代の世話は大変でした。

 

お食事まだ? おしめがない、お布団干してね…と家事をこなしたあぐりがひと段落ついてチェリー山岡の言葉を思い出しながら著書「美の探究」を読んでいた。そこに淳之介を寝かしつけた光代がお茶にしましょうかと来たので、あぐりは座布団の下に本を隠してお茶の準備をした。本に気付く光代。

 

そこに苳子が訪ねてきた。光代が岡山に帰るよう説得に来たというのは口実で東京見物に来たのだと光代は見抜いていた。「それほど親思いじゃないわ。あの子は…」という光代の言葉に納得のあぐり

 

あぐりが買い物に行っている間に鈴音が訪ねてきた。深川芸者の半玉だという鈴音の「寝顔がおにいちゃんそっくり」という言葉に光代は驚く。そこに苳子が帰って来て、「婦人スタイル」という雑誌を見せてきた。そこに洋装洋髪のあぐりが載っていたが、苳子は「こんなの望月の嫁がやる事じゃないわ。まるで見せ物じゃが」と渋い顔。居合わせた鈴音とケンカになった。

 

鈴音は光代と苳子にあぐりには美容師になる夢があると言い、「おにいちゃんの夢奪って今度はあぐりちゃんも? 肉親だからってね人の夢奪う権利はないのよ! どうして好きにさせてやれないの?」と言った。エイスケの夢は今のところ大丈夫。

 

帰ってきたあぐりを座らせて、光代は「美容師になりたい」って本当なん?と問いただした。あぐりが3年の奉公があって子供とは会えないから諦めたという言葉に、光代がここで淳之介を育ててあげるわと言った。光代は「美容師になりたいんじゃろ? だったら頑張んなさい」と応援の姿勢。

 

光代は学校の先生になりたいという夢があったが、両親の猛反対で夢を捨てた。逆らえるほどの勇気がなく、今でも後悔してると話した。

 

光代「子供はないつか巣立っていくんよ。エイスケを見てそう思うたわ。無理やりつなぎ止めるやこできんのよなぁ…。淳之介を思う気持ちは分かるけど、淳之介が巣立っていったあとのことを考えてみなさい。その時、自分に何があるのか」「さっきの芸者さんの言うとおりじゃ。親だからって子供の夢…奪う権利はないんよ…。やってみなさい! あぐり

思いがけない光代の言葉でした。

 

光代さんはなんだかんだ悪い姑じゃないのよ。家事しないけど。

 

世津子ママの元にはエイスケの原稿が届いた。分厚い原稿だったけど、実際の吉行エイスケは長編を書く人だったのかな? 今までAmazonで読んだ作品はどれも短編だった。

 

もう一度、チェリー山岡の銀座山岡美容院を訪れたあぐり

 

苳子は岡山に帰って行った。「本気でこっちにおるんじゃな?」と尋ねた苳子は少し寂しそうな表情を見せた。やっぱり苳子も嫌いになれない。苳子が去った後、現れたのは世津子で、光代に会釈した。

 

あぐりはもう一度、チェリー山岡に「お願いします! 私をお弟子さんにして下さい。私…やっぱり諦められないんです! 子供は義母が東京で面倒見てくれる事になったんです。私…美容師になりたいんです! 私、本気ですから」

 

今週は”夢を持つこと”みたいなテーマを感じられるけど、今のすさんだ世の中だと健太郎の「夢はいつまで経っても夢でしかないんじゃがのう」の方が受け入れられる感じなのかな。それもまた寂し。

 

吉行エイスケの作品が無料でダウンロードできるので、前もいくつか読んでワケわからん!となってたけど、懲りずにまたいくつかダウンロードしました。 

職業婦人気質

職業婦人気質

 

こちらの作品は、美容術をやっている田村スマ子女史と「彼氏浮気もの」の夫・英介の話(エイスケの本名は”栄助”)。

 

―おかえり! 英ちゃん! 君が妾(←これで”わたし”と呼ぶ)を待たすなんてけしからんなあ!

―ごめんね、これからは二どと、あんな女とでかけないよ。僕ぁ、よくなかったね。

―うん、いいんだよ。だが、君ぁ、たちのよくない子供だと妾思うわ。

 

これは比較的読みやすい作品だった。やりとりは田中美里さんと野村萬斎さんで再現される。でも妻に堂々と浮気すると言って出て行くクズではあるんだけどねー(^-^;

 

それと気になる本は

吉行淳之介の書いた本で、父・エイスケの詩も載ってると書かれてるので興味が湧きました。あぐりさんの本も読みたいけど、和子さんや理恵さんの本も買ってしまいそう。当時は吉行エイスケの本を買おうかと思ったくらいで、そこまで実在の人物に興味がわかなかった。今の方が簡単に調べられる、簡単に入手できる…すごい世の中になったな。