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【連続テレビ小説】あぐり (2)「花嫁は15歳」

公式あらすじ※初見の方、ネタバレ注意 

大正8(1919)年、あぐり(秋定理穂)は友達の人形の髪を勝手に切って怒られる。親せきのおばさんが2人の姉に比べあぐりは黒塗りの盆のようだ、と言うのを聞いてしまい、美白クリームの新聞広告を見入るあぐりに、長女・紀美子(白鳥夕香)は神戸へ嫁ぐ日、美白クリームを渡す。この頃大流行したスペイン風邪で、嫁いだばかりの紀美子と翌年春に岡山へ嫁ぐことが決まっていた次女・富美子(山崎宏美)は相次いで命を落とす。

大正8年(1919年)早春

 

あぐりは友達にチョコレートをふるまい、友達の一人は、お父様のお友達がフランスで買ってきてくれたという人形を見せてくれた。うーん、お金持ちばかり。

 

「もっときれいになりたいんじゃ」って勝手に人形の気持ちを代弁したあぐりは友達の了承も得ず、人形の髪を切ってしまった。友達の母親が怒鳴り込んできて、しぶしぶ謝ったあぐりだが納得はしていない。

 

美佐は「私の叔父がヨーロッパを回ってまいりますので、これよりもっといい物を買って帰らせましょう」と言って、その場は収めた。紀美子の話では、負けず嫌いで見え張りだから引くに引けなくなり、ありもしない話をでっち上げた。

 

あぐりの一番上の姉・紀美子は、この春神戸にある繊維問屋に嫁いでいくことになっていました。

 

川村家にやってきたおばたちは、紀美子や富美子を誉めた口で「何であの子だけ黒塗りの盆みてえに黒いんじゃろうか?」と話し始めた。陰で聞いていたあぐりは”7日ツケタラ鏡をごらん色白くなる”というキャッチフレーズがつけられた桃の香クリームの新聞の切り抜きを眺めて20銭という値段に悩んでいた。

 

市内に新しい洋食屋が出来、何事も新しもの好きの美佐は早速子供たちを連れて昼食をとりに来たのでした。当時洋食店でオムレツを食べるということは、かなりハイカラなことだったようです。

 

レストラン・マルホシでランチ。「こうしてみんなでオムレツを食べるのもこれが最後かなあ」と美佐は言う。紀美子は神戸にお嫁に行き、富美子もまた岡山にお嫁に行く予定で、一度嫁いだら勝手は許されない。

 

あぐりは食事の席で「何で私だけ色が黒いん?」と尋ねると、美佐は気にすることはないと言いつつ、お腹の中にいた時に裏山の杉の木に雷が落ちて、真っ黒に焦げたのを見たからと言い出した。

 

♪青い目をしたお人形は アメリカ生まれのセルロイド

帰り道、美佐は五喜(いつき)と正彦と手をつないで歌いながら歩いていた。

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1921(大正10)年に発表された童謡とある…(^-^;

 

紀美子はあぐりにフランス人形は髪の毛切った方がきれいじゃ思うたんよ、と言ってくれた。

 

長女の紀美子が結婚のために神戸へ向かったのはそれから数日後のことでした。

 

荷物がまとめられ、あとは出発するだけ。紀美子はあぐりに桃の香クリームをくれた。

あぐりはこんな物をつけとらんでもとってもきれいなんよ」「ほんとよ。みんなあなたの美しさに気がついとらんだけなんよ。あなた自身もな」

 

この時が大好きな紀美子姉さんとの永遠の別れになろうとは、あぐりは夢にも思いませんでした。このころ、世界的に流行したインフルエンザはスペイン風邪と呼ばれ、この年には日本中に猛威を振るい死者は15万人に達したのでした。

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第2波 1919(大正8)年8月 - 1920(大正9)年7月 /患者241万2097人/死者12万7666人/致死率5.29%

 

大正9年(1920年)正月

川村家に電報が届いた。「キミコ三ヒアサ八ジ シス」ヨシオカ

紀美子 3日 朝8時 ってことかな?

 

神戸に嫁いだ紀美子がスペイン風邪で急死したのは正月まだ松の内のことでした。しかし、紀美子の死を悲しむ間もなく更なる悲しい出来事があぐりを待ち受けていたのでした。

 

次姉の富美子もまたせき込み、寝込んでしまった。暮れに神戸の紀美子の元へ父と共に見舞ったのが原因のようだった。

 

「アイスクリーム…食べたい…」とつぶやいた富美子の言葉を聞いたあぐりは、先日訪れた洋食店に行き、アイスクリームを売って下さいと頼みに行った。真冬にアイスクリームはないという店主だったが、富美子のために作ってくれた。一口、二口食べた富美子だったが…。

 

次女の富美子が紀美子の後を追うようにこの世を去ったのは、紀美子が亡くなってわずか20日後の事でした。

 

そう、途中から見てたからお姉様たちの生きてるころを初めて見た。開始2日目で家族が二人も亡くなるとは何たる波乱。

 

昨日の初回に出ていた水野晴郎さんは岡山出身の地元枠か。

「いや~お嬢さんって本当に面白い人じゃのう」は「いや~映画って本当にいいもんですね~」のセルフパロディーだったのか! スルーしてたよ。今になってそういう映画解説のついた映画が見たいよ。古い映画を観ていても意味が分からないこともあって、映画解説を聞いて観たら余計面白かっただろうな。

 

そして、あぐりの妹の五喜(いつき)は五番目こそ男の子が生まれて喜べるようにという意味だったんじゃないかというのをツイッターで見て、へぇ~と思った。私は、昔は赤ちゃんの死亡率が高かったから、(ドラマ上で描写されないものの)4番目の子供は生まれてもすぐ死んじゃったのかなと思っていました。そう思うと、あぐりよりある意味残酷な名前?

 

あぐり」も全体にあぐりが明るいけど、結構いろんなことが起こる話だったと思い出しました。

 

そういえば、「澪つくし」が終盤になって次の再放送はDVD化されてるものが再放送されるのかなと思い、調べると90年代だとDVD化されてるのは「あぐり」と「ふたりっ子」だけなので、もしかしたらどっちか来るかもとちょっと思ってたけど、BS12での再放送が始まるので、BSプレミアムでの「ふたりっ子」再放送はしばらくないだろうな。www.twellv.co.jp