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【連続テレビ小説】澪つくし(91)

公式あらすじ※初見の方、ネタバレ注意 

律子(桜田淳子)が帰ってきた。東京での様子を問いただす久兵衛津川雅彦)に律子は、河原畑と結婚して一緒に住んでいる、と話す。親の許しもなく結婚するとは何事か、と激高する久兵衛に、律子は、どうして母の遺言通りにるい(加賀まりこ)と再婚しないのか、と聞く。翌日、久しぶりにるいの家を訪れたかをる(沢口靖子)はるいに、ハマ(根岸季衣)が久兵衛の後妻になるらしい、と言う。すると、ハマがるいの家にやってくる。

 

昭和6年2月 東京で河原畑と同棲していた律子が突然「入兆」へ帰ってきた。一人旅は慣れてるという律子の言葉に河原畑と別れたのかとざわつく店者たち。

 

「どうして僕が行ったとき帰ってこなかったんだ?」という英一郎には「迎えに来たから」。律子お嬢様は強制されるのが嫌いなんです。

 

2,3回続けて千代が夢に出てきて「ここにいてはいけません。銚子に帰りなさい」と言うため、帰ってきたと言う律子。今は流行性感冒(インフルエンザ)が東京で大はやりでバタバタ死人も出ている。

 

その言葉に対して久兵衛の「体にばい菌ついてたらどないするのや。え? 銚子に流感はやらせるつもりか?」昔から日本人のリアクションは変わらないなあ~。

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昭和6年は他の年より突出して死者数の多い年だったそうです。

 

河原畑とのなれそめ。昭和5年11月 東京の律子の下宿先を訪れ、交際が始まる。そして、結婚したとも言っていた。どうやら事実婚状態らしいけど。当然激高する久兵衛。しかし、律子が東京を引き払ってきたと言うとおとなしくなる。律子は演劇の才能がないことと仕送りを止められたことで帰ってくることにした。

 

おしん」のお加代様が大店のお嬢様で女学校出なのに、家出して東京のカフェでしばらく働いてたことを思うと、律子さんが甘く思えるね。

 

河原畑は浅草の玉木座で仕事をしているが、4月には帰ってくる。まだ怒っている久兵衛に適齢期を過ぎてるし(24歳)、まともな縁談は来ないし、英一郎という跡取りはいるしという律子。

 

英一郎を跡取りにするかまだ決めてないという久兵衛に、跡取りにはこだわっていないという英一郎。娘にはベタ甘なのに、息子にはやたら厳しい。律子と英一郎の性別が逆なら…いや、律子が男ならもっと早くに東京に行くだろうな。だったら優秀な男を婿にした方がよっぽどいいよなあ。

 

久兵衛がやたら周りに再婚を勧められるのは、時代もあるけど、脚本家の願望もあるんじゃないかとすら思えてしまう。

 

今日のかをるさんは25分に初登場。るいの家にやって来て、弥太郎が言っていた「ハマを後妻に」という噂話をしに来ていた。ハマが子供を連れてきたのは、久兵衛の隠し子では?という人もいる。だけど、るいもかをるも信じてなかった。しかし、紀之が「入兆」から小学校に通っているという話に複雑な表情。

 

そこにハマが訪ねてきた。玄関先に立ったまま、律子が帰ってきたことを報告。そして、なぜ後妻に入らないかを聞く。身分差があることを気にしているるいに、それは口実だと言うハマ。「旦那様にしたらるいさんに断られた方がよっぽどこたえてるんと違いますか? 誇り傷つけられたんと違います?」確かに。

 

るいが後妻になりたがらないのは自分がいるせいとハマは思っていた。誰にも嫌われる女と自分で言うハマさん…嫌われてる人って嫌な噂を言われることも分かってて傷ついてる。気にしないそぶりをすると図々しいと言われて…思わずハマさんに感情移入してしまいました(^-^;

 

かをるは思わず耳をそばだてた。今日のハマはいつもと違うと思った。

 

ハマは登場時からかをるをいじめるキャラっぽく描かれていたから、視聴者にもすごく嫌われていたけど、近しい久兵衛や千代も陰では欲求不満だと言って笑い合ったり、ハマを笑わせたら50円と言ったり、広敷連中におばさんいじりをされたり見てて辛いものもありました。そして今日の誰にも嫌われる女と自らいうのも…仕事を一生懸命やってるだけなのにね。