公式あらすじ※初見の方、ネタバレ注意
かをる（沢口靖子）が梅木を手厚く葬ったちょうどそのころ、外川では惣吉（川野太郎）が帰還していた。そして七月、入兆創業三百年記念式典が開かれ、英一郎（鷲生功）が十二代目久兵衛を襲名した。赤川（吉村直）とツエ（鷲尾真知子）の婚約を祝っていると、外川からとね（草笛光子）たちが祝いに駆けつける。入兆の若者と漁師たちが盛り上がっていると、小浜（村田雄浩）が帰って来て、亡くなった人たちの話を聞いて呆然とする。
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最終週金曜日。
昭和21年6月。かをるは梅木を手厚く葬った。
「お～い！ 惣吉さんが帰ってきたど～！」
ちょうどそのころ外川では時ならぬ歓声がわき起こっていた。
海を見ている惣吉の元に善吉や漁師たちが集まって、惣吉の帰還を迎えた。
惣吉の生還にかをるは複雑な感情を抱かせた。かつての夫の幸運を素直に喜びながらも梅木の戦死を同情されたくないという気持ちが微妙にはたらいた。ひょっとすると梅木の心が自分に乗り移っているのではないかと、かをるは思った。
かをるが赤川とツエが一緒に歩いているのを見た。ツエは赤川から「結婚してくれ」と言われたという。ここでカップルが誕生するとは思わなかったなあ。しかも途中長い事抜けてた広敷メンバー。赤川が言ってた「男一人に女はトラック一杯だど」は、それだけ若い男がいなくなっていたということか。
そして7月、久兵衛の夢であった「入兆」創業300年の記念式典が開かれた。式典は戦没者への黙祷から始まった。
司会は神山さん。英一郎が坂東家十二代目 久兵衛を襲名する事になり、松葉杖をつきながら挨拶。来賓代表は真鍋。現在は東京でゴールデンパシフィック商会を経営している。猪熊(戻ってきたのか！)から「よう闇屋！」とヤジが飛んだ。
真鍋は息子の敵討ちをしてるつもりで、進駐軍の高級官僚をだまくらかして放出物資を安く買いたたいている。やべー商売なのか！？ 真鍋は何でもできることがあったら言って下さいと頼もしさも見せた。
真鍋が今回の式典用に酒も用意した。カストリ焼酎。真鍋によると、飲みすぎると目がやられるらしい。
↑へ～こういうのなのか…と読んでいたら
”粕取り焼酎に対し、戦後の闇市などで売られていた「カストリ焼酎」のイメージを重ねて、粗悪品のイメージを持つ人もいるかもしれませんが、これはまったくの誤解です。 戦後の混乱期に、原料不足から工業用アルコールなどを原料にした粗悪な密造酒が横行し、「カストリ焼酎」と呼ばれましたが、この呼び名は語呂合わせのようなもので、本来の粕取り焼酎とは無関係。粕取り焼酎はもちろん、焼酎全体にマイナスイメージを持つカストリ焼酎は、今では歴史の陰に消え去っています。”
「カストリ焼酎」と「粕取り焼酎」は別物。一つ勉強になりました。
乾杯の音頭を「入兆」の長老・小畑にお願いする事になった。老いた小畑は座ったまま眠っていて、起こされて挨拶を始めるが、「醤油業界は今、未曽有の苦難に直面しているようで。大体役所はけしからんではねえですか。満足な原料もなく、やっとの思いで造った貴重な醤油をえたいの知れねえ代用醤油と同じ値段で買い上げる…。なんつうこってすか」…と愚痴モードになったので、神山が乾杯を促すと、「「入兆」創業300年万歳！」と杯を掲げた。
歓談に入り、かをるはみずえや由岐と再会。昭和彦が今年中学に入ったと言っていたけど、小学4年生を演じてた昨日までの双子と同じ子。やっぱり双子の子役を探すのは難しかったんだろうね。みずえは学校の先生だったけど、その後結婚したのか？ 由岐はその後、男の子を産んだのか？ 分からずじまいだったが、女友達が最終回まで出てくるのはレアだと思う。
ハマもかをると話をした。ヒソヒソ声で「惣吉さんが帰ってきたちゅうのはほんまかいし？ もう会うたんかいし？」と聞いてきたが「いいえ、私は梅木の妻です」と明るく返した。ハマさんがこんなに親しくかをるに接する事ができるのは、かをるには梅木とのことを知られてないと思ってるからだよね、と梅木が死んでもまだ言うぞ。
神山は、赤川とツエの婚約も発表した。昔は従業員同士の縁組はご法度だったけど、民主主義のおかげで一緒になれる。2人がみんなの前で冷やかされているときも、小畑は背を向けて食事に夢中になってる姿がまた老いたなあと感じられました。
そこに善吉、とね、漁労長や漁師たちがドブロクと魚を持ってお祝いに駆け付けた。英一郎と善吉が示し合わせていた。やっぱり戦後はこの二人にかかってる！
惣吉は自宅待機してかをるの絵を眺めていた。沖田とはすっかり縁が切れてしまったね。まあ出てこれるわけないか。
そして、小浜登場。小浜が生きてた！ 今にして思えば偽ネタバレだったんだけど、どこかで小浜は早々に危険なところに配置されて戦死すると見かけてたから、生きていたとはびっくりよ。
「旦那様はどちらですか？」と尋ねた小浜に、久兵衛、るい、梅木が亡くなったことを知らせた。かをるは万感の思いを込めて「いろんな事があったんです」。そして律子が亡くなったことも知ることとなった。
赤川が「みんなで胴上げしよう」と言い出して、小浜を胴上げ。
ラスト前、小畑さんの再登場が嬉しかった！
