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【連続テレビ小説】澪つくし(162)(終)

公式あらすじ※初見の方、ネタバレ注意 

かをる(沢口靖子)たち親子が梅木の墓参りをしていると、惣吉(川野太郎)がやってくる。墓前に花を供える惣吉の背中をじっと見つめるかをる。惣吉はかをると二人きりになり、かをるに求婚するが、かをるはしょうゆが生きがいだから、と断る。とね(草笛光子)に諦めるのか、と聞かれた惣吉は、諦めない、と即答する。かをるは、世界にしょうゆを広められたら、もう一度惣吉に結婚を申し込んでほしい、と思いながら海を見つめた。

 

かをるはツエ、昭和彦と共に梅木の墓参りに来ていた。かをるの後姿を見つめる惣吉!

 

惣吉は「こんにちは」と声をかけ、英一郎に聞いてきたと言ってきた。一通り挨拶を済ませると、惣吉は昭和彦に了承を取って、梅木の墓に手を合わせた。

 

惣吉との間には21年の歳月が流れようとしていた。運命のいたずらにもてあそばれたとはいえ、初恋の人であり、一度は夫婦としてこよなく愛し合った2人である。だが、梅木の死後、かをるは惣吉の事を思い出すまいとしていた。

 

惣吉「梅木さんの前でお前に話したいことがある」とかをるに向き直った惣吉は、「2人きりにしてもらえるとありがたい」とツエと昭和彦を帰らせた。

鹿島灘で遭難してから15年待った」「梅木さんは俺の気持ちを分かってくれるはずだ」「俺の女房はお前しかいねえ」一方的だねえ。

 

かをる「私は残りの人生を醤油と共に生きる決心をしています。やっと再建の始まった「入兆」を見放す事はできません」「弟は足が不自由です。私がそばについて助けなければなりません。弟は醤油を外国へ輸出するという大きな夢を持っています。私はその夢をかなえてやりたいんです」

これ、梅木いらなくなるけど、かをるは若い頃から醤油造りにハマっていて、でも好きな人は漁師で…仕事と恋人で悩んだ方がよくなかった? 

 

惣吉「かをる。澪つくしを知ってるな? 船の航路を示す澪つくしのように俺はかをると子供たちを守ってやりたい。身を尽くして守りたいんだ。それが俺の望みなんだ」

かをる「怒らないで下さい。私には父や梅木の先祖代々の祈りが聞こえるんです。醤油の命が乗り移っているんです」

かをるは涙目になって惣吉を見送った。

 

武家の面々は惣吉のあきらめない宣言を聞き、協力的。とねも漁労長も善吉もあきらめてないとは…!

 

英一郎は、かをるの決断に怒っていた。「あなたがお嫁さんをもらって跡取りが生まれて醤油の生産が軌道に乗って輸出の注文が来るようになるまで私はここにいます」というかをるに英一郎は「それまで待ったらおばあさんになるぞ」と笑った。

 

××してるとおばあさんになっちゃうぞ的なセリフって「はね駒」にもなかったかな。別におばあさんになる事をおそれる事などない! 

 

かをるはいつの日かあまねく世界に醤油の味と香りが届けられ、日本人の心が伝えられる日を夢みていた。そして、その夢をかなえられた時、もう一度、惣吉に結婚を申し込んでほしいと思った。

 

7:26~惣吉、かをるの回想シーン付き「恋のあらすじ」

出会い、おんぶ、口づけ、結婚式、潮来、遭難、梅木、双子の誕生、指切りの別れ…

 

恋は危険な訪問者である。しかし、人は誰でも恋を待っている。恋に巡り合わない人生はむなしく寂しい。

 

海を見つめるかをるのアップでおしまい。

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完全に好みの問題だけど、回想ほとんどなし、夢エピソードなし、前回の振り返り、挿入歌もなしで半年乗り切った「はね駒」は再評価されて欲しい。

 

それでも「おしん」「はね駒」「澪つくし」と作家の個性がすごい。ベテラン役者さん達もいい。「澪つくし」のかをるは沢口靖子さんでなければ成立しなかった役だろうな。かをるが千葉から一歩も出なかったのは斬新で、これは「カーネーション」に近いものがあるか。田舎から上京パターンじゃなくてこういう作品がもっと増えて欲しい。

 

ひとつ気になったこと

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作品の舞台になった年代の一覧なのですが、「澪つくし」が1926~47&78年となっている事です。ラストシーンは戦後からかなりたってたという事??? ラストシーンは、かをる68歳だったの? まさかね。

 ※2021年8月11日追記 年表は1926~1946年になってました。すぐ上の第1作目 娘と私の年表(1925~47&78)と見間違えていたのかな? だよねえ。映像で分かれよ。

 

連続テレビ小説の名にふさわしいNHKアナウンサーのナレーションもよい。次の「あぐり」も堀尾アナウンサーなので聞き取りやすかった思い出。「澪つくし」みたいな官能的なナレーションはないけどね。願わくば、「あぐり」の次はまた80年代以前の作品を放送してほしいです。