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ドラマの感想など

【ネタバレ】赤い疑惑▼第23回『遅すぎた求婚』

TBS 1976年3月5日 

 

あらすじ

幸子(山口百恵)が自分と理恵(岸惠子)の子であると知って以来、自分の人生を悔み始めていた相良(長門裕之)。妻の多加子(原知佐子)に離婚を申し込んだ。

ありがとう あなた

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2024.6.7 BS-TBS録画。

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作:安本莞二

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大島茂:宇津井健

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大島理恵:岸恵子(特別出演)

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大島幸子:山口百恵

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相良光夫:三浦友和

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杉岡太一郎:松村達雄

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相良多加子:原知佐子

ナレーター:内藤武敏

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川村:川口厚

野村けい子

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相良英治:長門裕之

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大島敏江:渡辺美佐子

 

ヴァンを自転車の前カゴに入れて「若者たち」を歌う幸子。運転は光夫。

若者たち~空にまた陽が昇る

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  • ザ・ブロードサイド・フォー
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自転車と並走もダメだけど、前カゴもどうかと思うよ。

 

道端の木蓮の匂いを嗅ぐ光夫。理恵がつぼみのついた桃の枝を抱えて通りかかった。今日は3月3日。幸子が自転車を運転し、理恵が後ろに乗った。光夫はヴァンを連れて走る。

 

桃の節句のお祝い。太一郎もいて、茂、敏江、幸子は和服。家族の思い出話に花が咲くが、理恵はどこかいたたまれない感じ。太一郎から貯金をはたいてヨットを買ったことを知らされた。今度、油壺に行こうと言ってる。

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ヨットの話が出た回。

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油壺といえば「わが子は他人」を思い出すなあ。

 

理恵はそっと席を立ち、幸子の部屋へ。茂も来て、本当の母親である理恵がまだ10日しか幸子と過ごせていないことなどを話す。白血病になったことも運命とは言うけど、元々の原因は事故で、あれは完全に隠蔽されて終わり? 理恵は最期まで幸子のそばにいさせて欲しいと茂にお願いした。

 

幸子と光夫のデュエット。

うれしいひなまつり

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歌を聞いていた太一郎がお前たちがお内裏様だと泣く。

 

英治はメッセージカード入りのプレゼントを買って店を出た。後をついてきた多加子は店員に何を買ったのか聞き出す。7万6000円のフランス製のバッグでお嬢様に贈ると聞き、理恵あてのプレゼントだと思いこむ。

 

英治は大島家へ。たまたま玄関に出たのが幸子だったため、プレゼントを渡して帰ろうとしたが、光夫が出てきて、こういうことはやめてくれと追い返した。

 

相良家

夫婦喧嘩になり、別れるしかないという英治。多加子の言う種を蒔いたのはあなたってのは、正しくそうだね。別れるなら今すぐ出ていってと言われ、出ていく英治。

 

多加子は英治のプレゼントの箱を開けた。メッセージカードには

 

幸子さんへ

 

   相良より

 

お嬢様って自分の娘のこと…?とリフレインする多加子。幸子が英治の娘と気付くか!?

 

理恵の部屋を訪ねた英治は結婚を申し込む。もうすぐ50だと言う英治。こないだ46って言ってなかった? 46と50は結構違う。理恵は一度死んだ愛は生き返らないと告げる。

 

ノックもせず、茂が乱入。英治は理恵と結婚して本当の両親として幸子を迎えてやりたいと言うと、理恵は大事なのは18年の年月だと言う。おお、「わが子は他人」のテーマみたいな話をしてる! 理恵は親と名乗ることはできないと言い、茂は幸子が実の妹と知っていても光夫は幸子を愛していると話した。理恵は英治に別れを告げる。

 

川村のアパート

英治は光夫と話をする。光夫は幸子に必要なのは兄じゃなく恋人だと言い切る。そお?

 

幸子が白血病になったのは、放射線科の事故、つまり父さんの責任だと言う光夫。帰ろうとした英治に医師として幸子を救ってほしいと懇願した。

 

ヴァンと散歩している幸子と光夫。幸子の子供の頃の思い出話。女のひとりっ子だからお兄さんが欲しくて年上の男の子に話しかけていた。長いことかかって、本当のお兄さんを見つけた、それが光夫だと言う。お兄さんなんてガッカリだと笑う光夫に子供の頃から恋人を探していたのかもね、だって、小さい子供にとってお兄さんって恋人……兄がいる私には珍説すぎる。

 

今の家に引っ越したのは幸子が高校生になってから。じゃ、まだ住んで数年か。最近は楽しかった子供の頃ばかり思い出す。アフリカゾウみたいに消えるように死にたいという幸子に光夫は、そばにいると誓う。

 

杉岡産婦人科医院

太一郎に理恵が産んだ子が幸子だろうと問いつめる多加子。敏江が母親と言い切る太一郎を古狸と言う。太一郎はこっちが狸なら、あんたは更年期のヒステリー狐だと返す。あのねえ、産婦人科医がそういうこと言う? 妄想と空想、欲求不満で頭がおかしくなったとまで言うので、多加子は幸子に洗いざらいしゃべると言う。

 

妄想や空想なら幸子は聞いても笑って流すだろうと言い、太一郎を怒らせる。太一郎が怒るのを見て、真実と分かればいい、誰にも言わないと帰っていった。太一郎もちょっと酷いよ。多加子じゃなくても、あそこまで侮辱されりゃあね。

 

川村のアパート

漫画雑誌を広げてカップラーメンを食べていた川村に光夫がどこに行ったか詰め寄ると油壺のヨットハーバーに行ったと聞かされた。

 

多加子はタクシーを飛ばしてヨットハーバーに。

 

ヨットの名前はフランス語で希望という意味の“L'espoir”…単語だとエスポワール、定冠詞がつくとレスポワール。なるほど〜。

 

多加子が乗り込み、光夫に幸子が妹だと告げる。多加子は光夫が何も知らないで付き合っていたと思っていて、別れさせようとしたが、光夫はとっくに知っていることで何も変わらないと言う。「愛ってなんだか知ってるのかい?」と問う光夫。「私だって40過ぎの女ですもの」と答える多加子。光夫は多加子にあるのは愛じゃなくて欲。愛とは相手のことを思う気持ちでいっぱいで悲しく苦しいものでもあると言う。

 

本気で親父を愛してみろよとけしかけ、兄妹であることを幸子に知らせたら幸子も僕も死ぬことになると告げ、帰らせた。

 

船べりにシャンペンをあてて、幸子、太一郎、茂、光夫がヨットを走らせた。(つづく)

 

こいつなら何言ってもいいだろうみたいな感じで多加子のこと悪く言い過ぎじゃない? 英治の行動があっての多加子じゃないの?