徒然好きなもの

ドラマの感想など

次の作品は?

「あしたからの恋」は再放送の残りを数えると、ちょうど12月29日(金)に最終回を迎える。次は山田太一脚本の「たんとんとん」がいいな。

 

リアルタイムでは「あしたからの恋」→「二人の世界」→「たんとんとん」だけど、「二人の世界」の再放送は、もうやったし、なんなら今も毎週日曜日の10:30~BS松竹東急で再放送中です。

 

「たんとんとん」は山田太一さんの脚本ながら、これまで木下恵介アワーに出演していた人たちとはガラッと変わっています。森田健作さんが主演でミヤコ蝶々さんが母親で。今までのおなじみの顔は菅井きんさんくらい? これからも木下恵介アワーならびに、もっと古い木下恵介劇場も再放送してほしいな。全編白黒だけど「記念樹」も見たい。

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それと、木下恵介アワーと同時期、「あしたからの恋」が始まった1970年4月から「木下恵介・人間の歌シリーズ」というドラマ枠もあり、木下恵介アワーが火曜21時の30分のホームドラマなのに対し、人間の歌シリーズは木曜22時に1時間枠で15話前後くらいで作品を見ていくと小説が原作の話も多く、自由度の高い枠に思えます。

 

この枠はDVD化などはされてないみたいだけど、TBSチャンネルで再放送された作品もあるみたいだからフィルムは残ってるんだろうと思います。

 

木下恵介・人間の歌シリーズの最初の作品があおい輝彦さん主演の「冬の旅」。

行助(あおい輝彦)は実母の澄江(久我美子)に乱暴しようとする義兄・修一郎(田村正和)の姿を見て、止めに入る。逆上し出刃包丁を持ち出した修一郎は、争いのはずみに自らの太腿を刺してしまうが、「女中と女中の子に刺された」と警察に訴える。夫・宇野理一(二谷英明)の苦しみを思った澄江は沈黙し、元女中である母が受けた侮辱を誰にも知られたくない行助は罪をかぶって、少年院送りとなる。

 

なんつー話だ! めちゃくちゃシリアス!

 

あおい輝彦さんは「あしたからの恋」と同時期にこのドラマもやってたのか。「あしたのジョー」の声優もやってたし、道理で勉の出番が少ないわけだ。

 

そして7月から始まったのは司馬遼太郎原作の「俄=浪華遊侠伝」。

幕末の話で脚本・山田太一。主演は林隆三。全13話。林隆三さんもまた7月から「あしたからの恋」と掛け持ちだったのね。これから出番減るのかな?

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1970年10月「椿の散るとき」

これも時代劇か。田村正和さんが出ている。

 

1971年1月「冬の雲」

「冬の旅」と出演者はかぶるけど、あおい輝彦さんは出ていない。脚本・木下恵介

 

1971年9月「冬の華」

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「冬の旅」「冬の雲」と冬三部作らしいけど、こちらは倉本聰脚本。昭和ドラマが好きなのですが、倉本聰さんだけはちょっと苦手なんだよね(-_-;)

 

1971年12月「春の嵐

近藤正臣主演? 秋山ゆりさん(「兄弟」の紀子)がいるじゃないか!

 

1972年4月「地の果てまで」

終身刑として牢獄につながれた父との生活を取り戻すため、青春のすべてをなげうつ青年の物語。どうでもいいけど、こんな昔でも原作小説にドラマ用の帯がついてたんだね。

 

ほのぼのホームドラマと真逆のすごい話が多いな…。

 

1972年8月「白い夏」

 

1972年12月「愛よ、いそげ」

篠田三郎主演、主題歌は小坂一也。

 

1973年5月「風の色」

香山美子さん、春川ますみさんの「おやじ太鼓」ファミリーがいる。

 

1973年8月「夏の別れ」

田村正和さん主演ながら全4回。

 

1973年9月「それぞれの秋」

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山田太一脚本の作品だから残ってるのか、作品によって全然情報が出てこないものもあって不思議だ。林隆三さんと小倉一郎さんが兄弟役。

 

1973年12月「冬の貝殻」

冬シリーズの4作目。原作はアーチボルト・J・クローニン「純愛記」。

 

1974年3月「バラ色の人生」

 

1974年6月「風の町」

 

1974年9月「阿蘇の女」

脚本・木下恵介。主演・松坂慶子。昭和37年から始まって1話で1年経過して全13話。

 

1974年12月「三人姉妹」

 

1975年4月「もうひとつの春」

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山田太一脚本で小林桂樹小倉一郎が親子役だけど「それぞれの秋」とは違う話なのね。

 

1975年7月「魅せられた夏」

原作はアーチボルト・J・クローニン。←この原作、好きだねえ。

 

1975年10月「旅への誘い」

 

1976年1月「早春物語」

 

1976年4月「遥かなる海」

 

1976年10月「お菓子放浪記」

 

1977年1月「冬の運動会

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脚本・向田邦子

 

1977年

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木下恵介プロダクションの作品として引っかかってきたけど、これは人間の歌シリーズではないらしい。このタイトル、今なら炎上しそうだね。

 

全体にシリアスめの作品が多いし、残ってない作品が多い!? 1時間で15話だと「岸辺のアルバム」と同じくらいだし、見やすそうな感じはする。

 

下のほうに単発作品として山田太一脚本「でっかい母ちゃん」というのがあって気になって調べたら、1972年1月放送、月曜21時。全4回。フジテレビ。主演は京塚昌子さん。あらすじは「おせっかいなほど息子を可愛がる母親と、その愛情に素直に従ってしまう息子との心温まるドラマ」だそうで面白そうだな~。全然画像とかも出てこないけど。

 

山田太一さんの膨大な作品群の中には1986年TBS「大人になるまでガマンする」という作品も見つけた。主演が泉ピン子さん!? 結婚12年で未だに夫にぞっこん、息子たちも父を尊敬する家族と、崩壊寸前の家庭の交流。ヒントをいただいた本・「一年一組せんせいあのね」(理論社刊)、スタジオ・アヌー・編「子供!」(晶文社刊)とあって、子供向け?? 金曜21時に全6回だから打ち切りだったんだろうか? 想像もできない話。

全話残ってる話はどんどん再放送してほしいな~。昭和の価値観でもクレームなんてつけませんから。