徒然好きなもの

ドラマの感想など

【ネタバレ】木下恵介アワー「おやじ太鼓」 #29

TBS  1968年7月30日

 

あらすじ

イネは武男が初恋の人に似ていると言い、武男の部屋にばかり入り浸っていた。そんなイネに文句を言うお敏。イネとお敏は、親子ながら正反対な性格でいつもけんかばかりしているのだ。そんな中、亀次郎が今年の夏は軽井沢の別荘を借りると言って…。

2023.8.21 BS松竹東急録画。12話からカラー。

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鶴家

亀次郎:進藤英太郎…大亀建設株式会社を一代で立ち上げた。2月5日で61歳。

妻・愛子:風見章子…5月で56歳。

長男・武男:園井啓介…亀次郎の会社で働いている。3月3日で30歳。独身。

次男・洋二:西川宏…ピアノや歌が得意。空襲で足を悪くした。28歳。

長女・秋子:香山美子…出版社勤務。26歳。

三男・三郎:津坂匡章(現・秋野太作)…二浪して大学生。

次女・幸子:高梨木聖…女子大生。1月の成人式に出席。

四男・敬四郎:あおい輝彦…浪人中。

三女・かおる:沢田雅美…4月から高校生。

*

お手伝いさん

お敏:菅井きん…愛子の4つ下。6月で52歳。

イネ:岸輝子…お敏の母。結婚3回目。

*

水原トシ:西尾三枝子…幸子の友人で洋二の恋人。

 

インターホンが鳴る。茶の間で老眼鏡、ワンピース姿で家計簿をつけていた愛子が「誰もいないのかしら」と老眼鏡を外す。愛子さんが洋服なのは初? 夏場になると着物から洋装になりがち? 裏玄関を出て裏門へ走る。

 

広間

お敏「♪朝から夜まで 鳴りどおし

あっつい、あっつい、あっつい

♪みんなも今では こわくない

ほれ、やっちゃえ!

♪ドンドン ドドンド ドンドン ドドンド

ドンドン ドドンド ドンドン ドドンド ドン…」

大声で「おやじ太鼓」を歌いながら掃除機をかけていた。

 

愛子は「何よ」と声をかけると、お敏は恥ずかしがる。イネがどこにいるか尋ね、掃除はいいから台所へいてほしいと言う。電話番、来客対応が結構な頻度だから台所で待機してくれてたほうが助かるのかもね。

 

うなぎ屋がツケを持ってきて、あとはお米屋だけ。あ、放送日が7月30日で月末だからか。

 

愛子は土用の丑の日にうなぎを人数分頼んだとお敏に伝えたが、お敏はイネがうなぎより白身かなんかのお刺身のほうがいいと申し訳なさそうに伝えるが、愛子は一串くらい多くたっていいわよと了承。昭和43年の土用の丑の日は放送日の7月30日(火)!

 

愛子「お年寄りにはうなぎは強すぎるんでしょう」

お敏「とんでもない。うなぎが蛇になったって、あの年寄りには負けますわ。もう私、恥ずかしくて恥ずかしくて。とんだばあさんが転がり込んできたもんですわ」

愛子「いいのよ。お父さんには自分のお母さんにできなかった親孝行をしてるつもりなんだから」

 

イネと話し込んでいるかおる。「へえ、すてきだわ」

イネ「つまるところ私は不幸せな女なんですよ」

かおる「いい話だわ。憧れちゃうわ。だけど武男兄さんに似てるっていうのはガッカリね」

 

このきょうだい美男美女なんだけど、異性のきょうだいのかっこいい、美人はあまりよく分からないらしい。

 

イネは「まあ、何をおっしゃいますか。武男兄様は大した色男ですよ。映画を見たって、テレビを見たって、めったにあれほどの男前はおりませんよ」と初恋の人にそっくりだとべた褒め。初めて見たときハッとし、胸がドキドキした。目が涼しくて唇の形がよくて、今だってそれは変わらない。

 

今、初恋の人が1人になっているんだから、今の亭主なんかおっぽり出しちゃって添い遂げてみたいとかおるに語る。

 

イネ「まあ、このお部屋、なんていいにおいがするんでしょう。ほんとに若々しい。えも言われないいいにおいだこと」

かおる「武男兄さんはね、男性化粧品使ってるからね。おしゃれなのよ」

イネ「おしゃれはいいですよ。男だって女だって。私はこの部屋をお掃除するのが好きなんですよ」

かおるの部屋も話を聞いてくれるから念入りにしてると言うイネに、友達の別荘に行ったときにいいもの買っちゃった、見せてあげると部屋を出ていくかおる。

 

武男が男性化粧品を使ってるとは意外。そして、かおるの友達も別荘持ちとはリッチ。

 

武男帰宅。裏門を開けたお敏に部屋に持ってってとA4サイズくらいの封筒と上着を預けた。「3人家族」の雄一も会社に行くときカバンを持たずに書類を入れたような封筒だけ手に持ってた気がする。武男役の園井啓介さん立ってる姿がスラッと足が長くてかっこいい。イネさんがべた褒めするのも分かる。

 

茶の間にいる愛子に声をかける武男。亀次郎はお客さんとお昼を食べに行ったため、武男は電車で帰宅。土曜日? 暑いのなんのって、と茶の間の扇風機にあたる。

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昭和43(1968)年7月 東京の平均気温は28.0°。最高は32.3°、最低は18.6°。

令和5(2023)年7月 東京/平均28.7°、最高33.9°、最低24.7°

最高気温より最低気温が全然違うものなんだね。

 

頭がボーッとすると言う武男に早くシャワーを浴びてらっしゃいと愛子。しかし、武男はちょっとお話があると出ていった。

 

武男の部屋ではイネにこの部屋ばっかり入り込んでたんじゃ困りますよとお敏が注意していた。

お敏「なんですか、いい年をして。においがいいだの初恋の人に似てるだの」

イネ「お前は色気がなさすぎるんだよ」

 

そこに「おばあちゃん、どう?」とやってきたかおるにお敏もイネも驚く。真っ黒に日焼けしたかおるがネグリジェを着ていた。

こういうのともちょっと違うか。

 

かおる「ちょっといいでしょ?」

イネ「すごいお色気ですね」

かおる「やだな、そんな言い方。もっとこう優雅な言葉、知らないの? こう魅惑の夜とかさ、夢のセレナーデとか」

お敏「なんだか知りませんけど。いいんですか? そんな透き通ったもの着て」

かおる「そこが魅力なのよ。断然モテちゃったわ。ああ、海は楽しかったな」

 

武男が「何だ、その格好は」と部屋に入ってきた。かおるはお母さんに内緒と手を合わせてお願いするが「バカ! 早く脱いできなさい」と一喝される。かおるは「はい」と出て行きかけたものの「おばあちゃんが惚れ惚れするって」とバラす。

 

イネ「あら、嫌だわ。そんな恥ずかしいことおっしゃらないでくださいよ」

お敏「まあ、あきれた。この年でてれることはないんですよ」

 

お敏さんはイネさんに振り回された人生だったんだろうな。

 

かおるが武男の部屋を出ようとすると、愛子が来て驚く。敬四郎にけしかけられて買ったと言うかおる。

 

お敏はこのうちへ変な空気を持ち込んだとイネを責め、いい年をして変な色気だとさらに言う。言い争いになっているところ、武男や愛子が止めた。かおるはお敏さんのほうが年寄りでおばあちゃんのほうが若々しくてロマンチックだし、夢や香りがあると褒めた。

 

愛子「全くあれなんだもの」

武男「手がつきませんね」

かおる「つかない電球、つかない麻雀、それは誰でしょう?」

武男「バカ!」と怒鳴られ、廊下を走るかおる。「フゥ~、なんて無理解かしら。あれでお母様、お兄様なんだから驚いちゃうわ。まるでティーンエージャーを理解してないんだから。たかが寝巻きじゃない」ひらひら舞ってる。

 

廊下に出たイネに「ねえ、おばあちゃん。このうちの封建的なのに驚いたでしょ?」とかおるが聞くと、イネはうなずく。

かおる「私なんてね、まるで自由がないのよ。その証拠にね、武男兄さんだって洋二兄さんだって秋子姉さんだって、まだみんな片づいてないでしょ。そのくせね、燃えてることはすごいのよ。モヤモヤしてんだ、胸の中は」

 

話を聞いていたイネは私と同じだと言い、お敏を産んだときはあなたと同じ年のときでしたよという。やっぱり! 日露戦争で父親を亡くした時に5歳と言っていたから、それとお敏が今52歳ということで計算すると、イネさんは今68歳なんだと推理してました。

 

かおるは海水浴に行くときに500円くれた敬四郎にネグリジェ姿を見せに行せてくると裏玄関に向かったが、すぐに引き返してきた。

 

亀次郎「こら! かおるのバカ。待ちなさい!」

 

武男の部屋から出てきた愛子と武男が慌てて亀次郎を出迎えた。

亀次郎「おかえりなさいじゃないよ。かおるのあの格好はなんです。あのエロというかグロというか」

 

愛子は今度、学校の学芸会でやる天人の衣装だとごまかすが、「うそ言いなさい! あんな日焼けした天女がありますか」と言い、愛子や武男がなんとかフォローしようとするが「それにしたって魅力がありすぎますよ。我が家は神聖ですよ。なんですか、あんな格好して裏玄関から出てきて」と怒りを見せる。魅力がありすぎるとは若干親バカ?

 

愛子は裏玄関から帰ってきた亀次郎に驚くが、人手が足りないと思うから気を遣ってると返された。愛子が風呂の準備に行こうとすると、武男が「片桐さんのこと頼みますよ」と頭を下げてきた。

 

愛子「それにしてもどうしてこうやっかいな人ばっかり好きになるの? うちの人たちは」

武男「そうでしょうか。僕はごく自然に好きになったんだけど」

愛子「お母さんの頭の痛くなることばっかりよ」

武男「すいません。別にやっかいな人を好きになったわけじゃないのに。全くおやじがおやじだから」

 

「そうよ、全くそうだわ」と部屋から出て来たかおるは元の服に着替えていた。「なんだってあんな格好で外へ出てったの?」と武男に聞かれると、「敬四郎はいい子だから見せてあげようと思ったのよ」と膨れ顔。

 

また武男の部屋に入っていったかおる。武男はシャツを脱いで家用のシャツに着替えている。かおるは海で片桐の弟に会ったと言う。ピンポンダッシュの小学生ではなく高校生で、かおると遊んだ。しかし、昼間は寝ていて夜になると松林に出て行く…って不良?? 松林って地名か何か? それとも本当に松林? でもガールハントに出かけてるんだからねえ。かおるは一晩ついてったって大丈夫なの?

 

武男の部屋に大きなうちわで自らを仰ぎながら亀次郎が入ってきた。かおるは急いでベッドの陰に隠れた。

うちわはこんな感じのやつ。

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こういう戦時中に南方が舞台の映画に出てたような気がする。

 

亀次郎「いや、今年の夏はいいぞ」と切り出し、軽井沢の別荘を借りることにしたと武男に報告。昼ご飯を共にした善六鉄鋼の社長の別荘が8月は空いてるから使ってくれと言われた。それを聞いたかおるは大喜びでベッドの上に上がる。軽井沢はプール、テニス、馬にだって乗れるとはしゃぎ、敬四郎も涼しいほうが勉強ができると言う。幸子姉さんも全学連から離れてられるし、と武男に言うが、武男から留守番だと言われてしまう。

 

武男「あのネグリジェは涼しそうだからこのうちで留守番してな」

かおる「嫌です、嫌だったら嫌よ」またベッドの陰に隠れる。

亀次郎に連れていくようにお願いするが、亀次郎は武男とかおるのやり取りをほほえましく見ている。

かおる「末っ子はいたわるのが当たり前なんじゃないの? 日本の家庭の美徳っていうんじゃないの? ねえ? お父さん」

亀次郎は愉快そうに笑う。機嫌がいい。

 

愛子は、お風呂の蓋を取ったまんまで、早く入らないとさめちゃうじゃありませんかと言いに来た。

亀次郎「何を寝言を言ってんだ。この暑いのに冷めてたまるか」

 

かおるは軽井沢へ行く相談にでも行きましょうとまたベッドの上に上がり、暑い、足が蒸れちゃったとスカートをバサバサするので、愛子に「お行儀の悪い」と手をたたかれた。

武男「かおるがいちばんいけませんよ」

 

亀次郎は怒鳴ったり優しくしたり、それが本当の愛情というもんですよと結局は末っ子のかおるに甘く、デレデレ。

かおる「だから私、お父さんって好きなんだな。ねえ、パパ。肩揉みましょう」

亀次郎「おっ、ハハッ」

武男「これですからね」

愛子「どうしてうちの子は、こう調子がいいのかしら」

亀次郎「調子じゃありませんよ。出来がいいんですよ、なあ?」

肩を揉んでもらってニコニコデレデレ。

 

敬四郎が別宅から本宅へ。「ああ、暑い暑い。これじゃいくら頭がよくたって勉強なんかできやしないよ」と汗をぬぐう。

 

台所でみんなどこにいるか聞く。休憩中で芋を食べているイネとお敏。

お敏「武男様のお部屋のようですよ」

敬四郎が半分おくれよと芋を欲しがると、イネはたくさんあがってくださいと言い、「どうせお敏にみんな食べられちゃうんですからね」と一言。そこからまた言い合いに発展する。

 

お敏「3度目の亭主と別れて六さんと一緒になりたいだなんて、まあ、アホらしくて腹も立ちませんよ」

イネ「立ててるじゃないか、何さ」

お敏「まあ、聞いてくださいよ。このおふくろったらね、ほんとに…なんですよ」

イネ「お前は色消しですよ」

 

またお敏の発言が無音。多分、イネが”色消し(色気がない?)”という言葉から

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こんな言葉を想像したんですが、どうでしょうか。

 

敬四郎が止めるが、聞いてくださいよ~と双方に言われる。

お敏「とにかくこんな親があったら長生きできませんよ」

イネ「了見が悪いからですよ」

お敏「悪いのはお母さんのほうですよ!」

 

敬四郎がとにかく芋でも食べようと止める。

お敏「ほんとにまあ情けないったら。これで皆様が軽井沢の別荘へいらして、この人と私と二人っきりになったら一体どうなることになるんでしょうね」

その話に敬四郎が驚く。「ああ、すてきだ」とはしゃぎ、皿に乗った芋を全部持って武男の部屋へ。

 

階段を降りてきた敬四郎と亀次郎たち。

敬四郎「そりゃ軽井沢は涼しいもん。勉強だってできますよ」

亀次郎「頭を冷やして精神を統一するんだ」

敬四郎「はい! 分かりました」

 

かおるは台所に広間にお茶を持ってくるように言う。「番茶じゃなくてね」

お敏「こっちは出がらしですよ」

イネの持ってる台形のうちわがおしゃれ。

 

イネ「だけどこのうえ別荘なんか借りたらお掃除はどうなるんだろうね」

お敏「10日に一遍ですよ。動かないで涼んでる人はいいけど、こっちはたまらないからね」

イネ「ぼつぼつ引き揚げた方がいいかな」

お敏「そんな虫のいいこと。そうはさせませんよ。朝から晩まで雑巾がけぐらいしてくださいよ」

イネ「邪険な言い方だね。それでも娘かい?」

お敏「こっちが聞きたいですよ。3人も男をかえてまだ懲りない。何が初恋の人ですか」

 

インターホンが鳴り、お敏が出て行くと「あれじゃ、もらい手がなかったわけだ」と独り言を言うイネ。いや~、イネさんの影響が大きいと思う。「ひょっとすると私の子供じゃなかったかな?」とまで言いだす。「だけど、おやじを間違えるってことはあるけど自分が産んどいて、まさかそんなこともないだろう」と納得。

 

裏玄関から帰ってきたのは三郎。プールは疲れて腹が減る、なんか食べるものある?とお敏に言い、台所に入ってきた。お敏から軽井沢に別荘を借りたと聞くと「そいつはすてきだ」と喜び、お敏に頼まれたお茶も持っていく。

 

イネ「さてさて、若い男の人が入ってくるといいにおいがするねえ」

お敏「いやらしい! 自分はどんなにおいがすると思ってんですか」

イネ、ムッとし、インターホンに出るように言う。面白いが、実際にイネみたいな母親嫌だ~!

 

広間

亀次郎「軽井沢は冷房装置と違って空気全体が涼しいんだ。浅間山雄大だし、都に買う信州はいいからな。ハハッ」

愛子「お父さんがいちばん喜んでるんじゃありませんか」

三郎「そんなことありませんよ、なあ? 敬四郎」

敬四郎「僕なんかもう有頂天ですよ」

かおる「私なんかね、こう夢が膨らんじゃうわ」

敬四郎「カラマツの林か」

かおる「ささやきの小道」

敬四郎「憧れちゃうね」

 

武男「お安いんだよ。もう今の軽井沢には夢なんかないよ。大衆の遊ぶとこなんだぜ」

三郎「そうさ」

亀次郎「いや、それでいいんですよ。なにも軽井沢だからといって金持ちや風流人だけが威張ってることはないさ」

 

愛子「でも軽井沢は憧れでしたね」

亀次郎「一度、ああいうとこで遊べる身分になりたいと思ったよ」

愛子「戦争前は大変なとこだったんですよ。金持ちの避暑地で」

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武男「僕は覚えていますよ。汽車の窓から見たのを」

亀次郎「いや、貧乏の盛りだったよ。新潟から長野へ引っ越して、長野から東京へまた引っ越す途中だった。ハハッ」

愛子「お芋を食べるたんびに思い出しますよ。汽車弁が1つしか買えなくて、お父さんと私は焼き芋を食べたんですからね」

亀次郎「情けなかったよ」

愛子「武男さんと洋二が1つのお弁当を半分ずつでしょ。かまぼこや卵焼きを取り合ってね」

 

三郎「ハハハハッ、卑しかったんですね」

武男「バカ! 何を言うか」

愛子「卑しいんじゃありませんよ。おなかが減ってたんですよ」

亀次郎「あのころは毎日腹が減ってたからな」

武男「三郎や敬四郎ももうちょっとお母さんやお父さんの身にもなってみなさい」

 

またかおるの寝巻きに話題が行く。敬四郎に「お金のありがたみを知らない」と言われ、「裏切者」と返すかおる。

 

亀次郎「お金は大事なんだ。お金の価値がどんどん落ちていけばいくほど、それだけうんとためなきゃ追っつかないんだ」

 

亀次郎「うん、まあ、とにかくあの時の夢がかなったよ」

愛子「お父さんの頑張りですよ」

亀次郎「いやいや、お前の頑張りだろ」←と言える亀次郎が素敵。

 

三郎は感謝感激だと言い、敬四郎はかおるに謙譲の美徳ってことを知らないよと言う。

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変だとかおるが言えば、亀次郎は変じゃないとフォロー。敬四郎は「ねえ? パパ」と調子に乗る。パパと呼ぶのはかおると敬四郎だけかな。

 

三郎「お父さんですけどね、どうですか。うちも別荘くらい建てたら。ねえ? お母さん。軽井沢の夢もいいけど、人の別荘じゃ情けないですよね」

亀次郎「バカ者! 何を言うか。お前はさっきから何を聞いてたんだ」

三郎「はい!」

亀次郎「お金が大事だって言ったばかりじゃないか。それをすぐいい気になって。お前のような大学生はバカもバカも大バカです!」

 

まあ、これは三郎が悪いよ!

 

洋二か幸子の部屋? でも静かだから別宅の幸子の部屋かも。

お敏が洋二、幸子、トシに飲み物を出した。これは牛乳じゃなくてカルピスだと思う。お敏は家が3軒になるようなものだから掃除のことを考えたら気が遠くなると話す。

 

幸子「お父さん、別荘が嫌いだったのに」

洋二「どうしてそんな気になったんだろう」

幸子「うちのお父さん、昔が昔でしょ。贅沢と成金趣味は嫌いなのよ」

洋二「おばちゃんが派手な着物着てくるといい顔しないものね」

お敏「でも贅沢なほうですよ。こんな大きなうちが2軒もあって、私なんかうちの中歩いてるだけでもうクッタクタですわ。朝なんか起きられないんですよ、体が痛くって」

 

イカが冷やしてあるんなら持ってきてちょうだいよと言う幸子だったが、お敏を思い、自分で取りに行った。

 

お敏「幸子さんってほんとにいいお嬢さんなんですよ。思いやりがあって」

洋二「僕はダメかな?」

お敏「いえいえ、洋二様はもう特別ですよ。気立てがよくて、手がかからなくて」

洋二「お世辞を言えばね」

お敏「まあ、お世辞だなんて。水原さん、よくご存じでしょう?」

トシ「そうね、そうらしいわ」

洋二「ハハハッ、『らしい』じゃ心細いな、ハハハ…」

お敏「まあ。ではごゆっくり」

 

トシに8月は軽井沢ねと言われると、洋二は君が暑い東京で働いてるのにあんまり行きたくはないと話す。トシはあなたはあなた、私は私、それぞれの生活で違うんだから気にしなくていいと言う。

 

洋二はトシから「青年の墓標」という本を借りて読んでいた。洋二は考えさせられたと言い、トシはとっても感動したと言う。

洋二「とにかくあんな二十歳にもならない若い人が自分を精一杯に生きて自殺してしまったんだからね」

トシ「私なんかまだまだダメよ。自分の無力が情けないわ」

洋二「みんな無力じゃないのかな。日本というおかしな国の中ではね」

トシ「悪だけが強いのよ。善は善のまんまだと悪に負けてしまうわ」

洋二「それが全学連のむちゃなやり方になるんだね」

トシ「あなたはむちゃだと思うでしょうね」

洋二「僕にはよく分からないよ」

トシ「だけど、苦しんでるってことは分かるでしょ?」

洋二「君との距離がだんだん遠くなっていくような気がするよ」

 

トシは洋二に軽井沢へ行くように言う。「私ってあなたと知り合ってホッと息をしたの。初めて自分の呼吸をしたような気がするわ」

洋二はにっこり笑い、ストローを外してカルピスを一気飲み。(つづく)

 

ん~、トシはちょっと坊ちゃん育ちの洋二には手に負えない感じがする。あと不良っぽい弟のいる片桐さんもちょっとな~。カメオも顔はいいんだけど…ってみんな総じて顔がいい。鶴家の子供たちはメンクイ。